海外留学情報

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2015年7月

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オーストリア 大学留学の手引き

  • 各情報・データは作成・改訂時(2015年6月)における一般的な状況です。
  • 実際の状況は、教育機関、地域、あるいは時期によって異なる場合があるため、最新の情報については、各機関及び各学校のウェブサイトを必ず確認してください。
  • この手引きではいくつかの教育機関を取り上げていますが、あくまでも一例示であり、特にそれらを推薦する趣旨ではありません。
留学概要
※費用のレート計算は外国為替情報ページ(例:http://jp.reuters.com/investing/currencies)で参照できます。レートは常に変動していますのでご注意ください。
学校の
種類
Universitaete /Universities(総合大学) 22校
Fachhochschulen /Universities of applied Science(応用科学大学)21校
Privatuniversitaten /Private Universities(私立大学) 12校
Konservatorium/Conservatory(音楽院)
在学期間 学士課程:6~8ゼメスター(学期)
修士課程:2~4ゼメスター
博士課程:6ゼメスター以上
※学士と修士をひとつにしたディプローム課程:8~10ゼメスターや4ゼメスターの博士課程あり
学年度 2学期(ゼメスター)制 冬学期:10/1~1/30  夏学期:3/1~9/30
応募資格 学士課程:日本の4年制大学に合格していること(専門分野が留学先と同じであること)
修士課程:6ゼメスター(180ECTS)以上の専攻に関連した学士号を取得していること
博士課程:同分野の修士号を取得していること
※大学の種類、学位、専門分野によって異なるため、志望校に要確認
必要な
語学力
十分なドイツ語運用能力(例:オーストリア政府公認ドイツ語能力検定試験OeSDの結果等)
出願・選考方法 書類選考 ※大学や専門分野により入学試験あり
出願期限 冬学期:9月5日  夏学期:2月5日(2014年度)
※音楽・芸術大学やFachhochschulen(応用科学大学)では、出願期限が異なる場合あり
入国・滞在
手続き
6か月以上の滞在は入国後現地で在留許可申請(日本国籍所有者)
授業料 Universitaete/Universities (総合大学):726.72ユーロ/学期
※Fachhochschulen/Universities of applied Science(応用科学大学)やPrivatuniversitaten/Private Universities(私立大学)は独自の授業料を設定しているので、志望校に要確認
生活費 850~1,000ユーロ/月 (滞在施設費250~350ユーロ、食費240ユーロ、書籍、娯楽費等290ユーロ)
滞在先の種類 寮、アパートなど ※キャンパス内に寮はありません
オーストリアの高等教育制度
オーストリアの高等教育機関は、一般的にUniversitaete/Universities(総合大学)、Fachhochschulen/Universities of applied Science (応用科学大学)、Privatuniversitaten/Private Universities(私立大学)に分類されます。この他に、University Colleges of Teacher Education(教員を養成する大学)やKonservatorium / conservatory(音楽院)があります。
大学の学期(ゼメスター)は、1学年は冬学期と夏学期の2ゼメスターに分けられています。冬学期は10月1月~1月30日まで(クリスマス時期の休暇などを含む)、夏学期は3月1日~9月30日まで(夏休みを含む)となっています(2014年度)。
種類
Universitaeten/Universities:総合大学・工科大学・単科大学
ウィーン大学(Universitaet Wien)をはじめとする伝統的な総合大学、特定の専門分野に特化した工科大学や単科大学に加えて、大学院教育に特化したドナウ大学クレムス(Donau- Universitaet Krems)など大学によってそれぞれの特色があります。また、ウィーン(Wien)、グラーツ(Graz)、インスブルック(Innsbruck)には医科大学があります。
各大学が提供する学位プログラムは、“Study in Austria”や“studienwahl”のウェブサイトで確認することができます。
Fachhochschulen/Universities of applied Science:応用科学大学
ビジネス、工学、IT、社会科学、法律、メディア・デザイン、健康科学、文化学といった専門分野を扱う実学中心の高等教育機関です。406の学位プログラムがあり、約60のプログラムは英語で授業を開催しています。実践的な教育を重点的に行っており、プログラムの中に実習訓練が含まれています。
Kunst-und Musikhochschulen(音楽・芸術大学)、Konservatoirum/Conservatory(音楽院)
国立及び私立の音楽・芸術大学は、ウィーン(Wien)、ザルツブルク(Salzburg)、グラーツ(Graz)、リンツ(Linz)にあります。美術、デザイン、クラシック音楽、映像、演劇といった専門分野で質の高い教育を提供しており、世界各国から多くの学生が入学を希望しています。各大学のリストは、“Study in Austria”のウェブサイトで確認することができます。また、各大学の学位プログラムは“studienwahl”より検索できます。
また、音楽の国オーストリアには、音楽の高等専門学校のKonservatoirum(音楽院)がウィーン(Wien)、グラーツ(Graz)、リンツ(Linz)、インスブルック(Innsbruck)などにあります。
学位
1999年のボローニャ宣言とそれに基づくボローニャプロセスにより、他のEU加盟国と同様に、2010年を目途に大学改革が進められました。現在は、学士課程(6~8ゼメスター)、修士課程(2~4ゼメスター)、博士課程またはphD(6ゼメスター以上)が一般的な学位です。この他に、ディプローム課程(8~10ゼメスター)と博士課程(4ゼメスター)があります。
Konservatoirum(音楽院)の場合は、学校や専門分野により、さまざまなプログラムが提供されていますが、予備課程(Vorstudium)、中期課程(Mittelstudium)、本課程(Hauptstudium)に分けている学校が多いようです。本課程修了後試験に合格すれば、ディプロームを取得することができます。最近では、学士号と修士号を授与するKonservatoirum(音楽院)もあります。
入学資格
Universitaeten(総合大学・工科大学・単科大学)への留学
<学部課程>
一部例外を除き(※)、入学試験は無く、書類審査で合否が決定されます。日本から学士課程やディプローム課程に留学する場合、一般的に以下の条件が必要です。
1.高校を卒業していること
2.日本の4年制大学に合格していること
3.合格している大学での専攻分野が、留学先の専攻と同じであること
4.十分なドイツ語運用能力
※医科大学、芸術大学、薬学部、建築学部、生物学部、経済学部、情報科学学部など入学試験が課される学部もあります。
また、志望大学の学籍に空きがある必要があります。学籍の枠が制限されている専門分野もあるため、入学資格を満たしていても、入学が許可されるとは限りません。入学に関しては、www.studienbeginn.atを参照してください。

大学入学準備コース

書類審査の結果オーストリアの大学入学資格と同等の資格を有しないとみなされた場合は、大学側から補足試験(Ergaenzungsprufungen/Supplementary Examinations)に合格するように求められることもあります。この試験の準備として、OeAD(オーストリア学術交流会)が、ウィーン(Wien)、グラーツ(Graz)、レオーベン(Leoben)にて大学入学準備コース(University Preparation Programmes)を開講しています。ウィーン(Wien)にある大学の準備コース(VWU: Vorstudienlehrgang der Wiener Universitaeten)の場合、大学と同様2学期制をとっています。“Study in Austria”のウェブサイトにそれぞれの準備コースの連絡先があります。

また、The University of Applied Sciences Upper Austriaも大学入学準備コースとしてGerman Preparation Programmesを開講しています。
<修士課程>
志望する専攻に関連した分野を、学部課程で6ゼメスター以上(180ECTS以上)学んでいる必要があります。
<博士課程(phD プログラム)>
研究内容に関連した専攻分野の修士課程を修了していることが条件です。
※入学資格は、大学によって異なる場合があるため、詳しいことは、入学希望大学に直接問い合わせてください。
Fachhochschulen(応用科学大学)への留学
<学士課程>
一般的な入学条件として、大学から入学許可を得ていること(高校の卒業証明でも可の場合有り)、もしくは、志望分野に関する職業資格を持っていることが求められます。
実践的な教育を行っていることもあって、必ずしも総合大学・工科大学などと同じような入学資格が求められるとは限りません。入学試験に合格するか、志望分野に関連した職歴・実習経験を示すことで、入学資格があると認められることもあります。ただし、Fachhochschulen(応用科学大学)は、受け入れる学生数を制限しているため、 全ての志願者が入学できるわけではありません。また、高いレベルのドイツ語能力を要求する大学もあります。それぞれの大学の詳しい入学資格については、大学のウェブサイトを参照してください。
<修士課程>
修士課程については、志望の専攻に関連した分野を学部課程で6ゼメスター以上(180ECTS以上)学んでいることが条件です。
Kunst-und Musikhochschulen(音楽・芸術大学)、Konservatoirum(音楽院)への留学
実技、才能、適性が重視されるため、所定のオーディションや筆記試験を受けて入学を許可される場合が多く、基本的に総合大学や工科大学などとは異なる入学資格が求められます。また、自分の専門分野の指導教授を見つけ、コンタクトを取ることも、留学実現の要素の一つです。音楽留学の場合、短期のサマーコースを設けている学校もあります。そのようなコースに参加して指導教授を探す方法もあります。
出願時に、後述するドイツ語能力試験などを受けて、授業についていけるだけのドイツ語能力があることを示す証明書が求められます。
ドイツ語能力を示すテストとして、オーストリア政府公認のドイツ語検定試験であるOSD(Oesterreichische Sprachdiplom Deutsch)があります。この試験は、A1、A2、B1、B2、C1、C2の6つのレベルからなり、C1のOberstufe Deutschに合格すれば、オーストリアの全ての大学で十分なドイツ語能力を備えていると認められます。OSDは日本でも受験できますので、詳しくは、OSDのウェブサイトを参照してください。
なお、OSDの他にもドイツ語能力を示す検定試験がいくつかあります。詳しくは当機構作成の別資料ドイツ語研修の手引きを参照してください。

ドイツ語研修の手引き ※リンク先を新しいウインドウで表示

専門分野によっては英語での受講も可能です。Study in AustriaやOeAD(オーストリア学術交流会)のウェブサイトで、英語で受講可能なプログラムの検索ができます。希望する専門分野を英語で学ぶことができるかどうか、確認してみましょう。ただし、学生生活を充実させるためには、ある程度のドイツ語力は留学前に習得しておくべきでしょう。
入学資格、語学力などがクリアできたら、入学を希望する教育機関の受け入れ部署に必要書類を提出し、入学許可を待ちます。願書提出は、冬学期入学希望の場合は9月1日、夏学期入学希望の場合は2月1日が締切りです。(2015年)
留学準備に必要な期間は、教育機関や留学形態によって異なりますが、大学などへの留学の場合は約1年半前から準備を始めることをお勧めします。医科大学、芸術系大学をはじめ、専攻によっては願書の締め切りがゼメスター開始6か月前という場合があります。特に入学試験が課せられる音楽・芸術大学への出願は、ある程度の準備期間が必要でしょう。例えば、オリジナル作品の制作(美術専攻の場合)、実技演奏の準備(音楽専攻の場合)や留学に必要な証明書などの準備、入学試験の内容や日程の確認も含め、十分に時間をとるようにしましょう。
留学の実現まで無理のない計画を立て、一つ一つのステップを、着実に効率良く進めていきましょう。以下の留学スケジュールを参考にしてください。

留学タイムスケジュール

出願方法は大学によって異なります。オンラインで出願した後、大学から必要書類の説明がメールで送られてくる場合もあるため、必ず大学のウェブサイトで出願方法を確認しましょう。参考までに、総合大学・工科大学・単科大学の学士課程やディプローム課程に出願する際に一般的に必要とされる書類の例を以下に挙げます。
·         申請書
·         高校卒業証明書と日本の4年制大学(留学先の専攻と同分野)の入試に合格した証明書
·         ドイツ語能力証明書
·         パスポートのコピー
※ドイツ語または英語以外で書かれた書類および翻訳書類などは、公的機関による認証が必要です。
6ヶ月以上オーストリアに滞在する場合は、現地で在留許可の申請が必要です。
日本国籍保持者は、オーストリア国内にて申請します。必要書類は出発前に日本で準備し、入国後ただちに留学先の州政府の移民課で在留許可を申請します。申請に必要とされる一般的な書類や申請先の移民課については、駐日オーストリア大使館のウェブサイトをはじめ、以下のサイトに説明があるので参照してください。在留許可に関する情報は変更になる場合もあるため、入国前に当該州政府の移民課や学校に必要な書類を必ず確認するようにしましょう。
Universitaeten(総合大学)に通うEU加盟国以外の外国人留学生には、基本的に毎学期726.72ユーロの学費が課せられます。また、学生組合費(OH-Beitrag)として17.50ユーロが必要です。Fachhochschulen(応用科学大学)や私立の音楽大学とKonservatoirum(音楽院)の学費は、学校やプログラム毎に設定されていますので、学校のウェブサイトで確認しましょう。
1か月の生活費として、個人差はありますが、1か月850~1000ユーロは必要です。一般的な内訳は以下の通りです。
  • 家賃 250~350ユーロ
  • 食費 240ユーロ(例:コーヒー/紅茶3ユーロ、サンドイッチ3.50ユーロ、学食での夕食10ユーロ)
  • 学用品費/雑費 290ユーロ(例:バス代2.1ユーロ、映画8ユーロ、美術館7ユーロ)
留学生がアルバイトをするためには、原則として就労許可が必要です。ただし、就労許可の発給数は制限されていますので、申請しても取得できるとは限りません。仮に取得できたとしても、賃金や就労期間に制限がありますので、アルバイトの収入のみで生活費をまかなうことは難しいでしょう。
住居については、Study in AustriaやOeAD、または各大学にあるOeH(Oesterreichische Hochschulerinnen und Hochschulerschaft:オーストリア大学生組合)が、学生向けの物件を数多く紹介しています。各大学の留学生担当部署に、どのような選択肢があるか問い合わせてもよいでしょう。オーストリアへ渡航前に宿泊先を確保することができない場合は、入国後、ユースホステルやホテルなどに滞在しながら、自分に合った住居を見つけるのも一つの案です。また、音楽専攻の学生は、大学の練習室をどの程度利用できるか確認するほか、自宅でも楽器の練習が必要な場合は、室内で楽器を弾いてよいか、練習可能な曜日・時間帯はいつか、などを契約前に確認しておきましょう。
現在日本の大学に在籍している場合、日本の大学に在籍したまま留学することも可能です。大学により制度が異なりますが、大きく分けて次のような方法があります。

在籍大学の交換/派遣留学制度を利用する

海外の協定校に1学期~1学年間程度在籍し、語学研修や正規授業を聴講することができます。留学中に取得した単位を帰国後認めてもらえることが多く、制度によっては留学を含めて4年で卒業することも可能です。

休学して私費で留学する

学校を自分で選び、各個人で手続きを行って留学します。協定校以外に私費で留学した場合でも、大学への事前申請により単位が認定されることがあります。学校によっては留学を休学理由として認めないところもありますので、留学方法については在籍校の留学担当課と事前によく相談してください。
渡航前の方を主な対象者として日本で募集される奨学金として、以下のものがあります。
留学時期の1年以上前に募集を締め切る奨学金もありますので、留学希望校への応募準備と並行して、早めに情報を収集しましょう。
奨学金については、以下のウェブサイトをご参照、またはご活用の上、詳細は直接該当機関に問い合わせてください。

日本学生支援機構の奨学金

海外留学のための奨学金 ※リンク先を新しいウインドウで表示

大学間の交換留学生への奨学金

オーストリアの大学と交流協定を締結している日本の大学で、奨学金を出しているところがあります。在籍大学の留学担当課にお問い合わせ下さい。上記奨学金の中にも在籍大学を通じての応募も可能なものもあります。

オーストリア政府奨学金の奨学金

募集要項などのダウンロードは以下のリンクをご参照ください。募集要項などのダウンロードは以下のリンクをご参照ください。

その他の奨学金

なお、当機構では、上記の奨学金も含め、日本で募集される各種奨学金の概要をまとめた『海外留学奨学金パンフレット』を毎年1回発行しており、当サイト上にも掲載しています。この掲載データは『海外留学奨学金検索サイト』にて検索することもできます。

オーストリア留学情報:留学の手引き/お役立ちリンク集 ※リンク先を新しいウインドウで表示

(2015年6月作成:禁無断転載)

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