海外留学情報

国・地域から調べる

2007年6月25日更新

ここから本文内の内容です

韓国

体験レポート(大学院5)

Yさん
K大学校博士課程在学中
30半ばにして韓国留学を決めた。
他の人と比べたらスロースターターであるが、学位取得を目標に、
とにかくやれるところまでやってみようと決心。
決心した瞬間から私の留学が始まったと言える。
学会などで韓国には数回行ったことはあったが、
いつも数泊しかしない短期旅行にすぎず、
留学となると年単位の長期滞在となる。
中途半端な情報で日本を発ちたくなかった。
今までやっていた仕事(大学の非常勤講師)をやめてまでいくのだから、
それなりの何かを留学でつかまなくてはならない。
そう考えると、余計に準備に時間がかかってしまった。
先にも述べたように、留学というのは「行こう!」
と決めたときから始まるものだと私は思っている。
大学院博士課程留学だったからかもしれない。
はたまた、おばさんになってからの留学だったからか、
心配症だったからかわからないが、
実際に現地に入るまでに何度もソウルに足を運んだ。
とにかく、長期休暇を利用してこまめにソウルに通った。
一番時間と労力を使ったのは「指導教授選び」だ。
自分の関心分野を研究している教授にコンタクトを取り、
お話を聞きに行くことからスタートした。
学校選びというよりも、教授選びだ。
自分の関心分野の教授がいらっしゃったとしても、
その教授と相性があうかどうかまで見極めておきたかった。
いくら研究がご立派でも、人間的に全く「そり」があわなくては
私の留学生活は大変なものになるに違いない。
その点が、語学留学や学部留学との違いの一つだろう。
自分が指導を仰ぎたい先生がいる学校が留学先になる。
教授一人一人の情報は、どこの留学本を見ても、
インターネットを見ても載っていない。
学会に参加したり、アポイントメントを取ったり、
自分で情報をこつこつと集めていくしか方法がない。
時間も労力も(お金も!?)かかる。
しかし、それに見合ったものがついてくる。
私の場合、単なる情報収集が出来ただけではなく、
準備期間に培った人脈が現地入りしてから大変役に立った。
人間関係が日本よりも深い(複雑というべきか濃いというべきか)
韓国ではなおさらのことだ。
が留学準備を日本で始めたのは、まだ韓流ブームが始まる前だった。
インターネットで韓国留学を検索しても、さほど情報は出てこなかった。
特に大学院留学となると、情報は皆無に等しかった。
幸いにして知人が韓国の大学院に留学をしていたので、
そこから多くの情報を得ることができた私は本当にラッキーだったとしか言いようがない。
今なら、もう少し情報を得るところがあるだろう。
これから留学を志す方には、準備にも力を入れ、こちらの生活に備えてほしい。
……まあ、なるようになると考えることも出来るけれど。
指導教授と学生の距離について
学生にも指導教授にもよるが、日本よりもその間の距離は近いとおもわれる。
ビザ取得・延長や課外活動許可書を申請するときも、
指導教授の一筆が必要になることもあるし、もちろん論文指導をしていただかなくてはならないからだ。
私の場合は、アメリカの大学院を卒業している教授であるからか、
「とっても韓国」という感じではない。
聞いた話だが、大学院生の一部分は指導教授からの依頼で、論文を手伝ったり、
翻訳を手伝ったり、いろいろな用事が回ってきて自分の研究が出来ないこともあるそうだ。
時には非常に私的な用事まで、手伝わされると聞いたことがあるが、
幸いにして、私の指導教官はそういうタイプではない。
授業を取っている間は、あまり博士論文のことはいわれなかったが、
課程がおわったら、博士論文のプランなどについてもいろいろとアドヴァイスをしてくださった。
ミーティングは週に1度、もしくは2週間に1度ぐらいで、こちらからアポイントメントを取って
個人指導を受けることになる。
論文のディフェンス時期が近くなったら、もっと頻繁に指導を仰ぐことになるだろう。
お正月(旧正月)には、教授の家に研究室の学生や学科の学生がお邪魔してお食事をいただいた。
学生は指導教授に新年の挨拶をした。
きっちりと手をついて、一同で挨拶をする様子はあまり日本人には馴染みのない風景であったが、
普段の教授とはちょっと違った一面を見ることができたし良かった。
特に留学生は、家族がこちらにいるわけでもないので、正月やお盆は一人で過ごすことになるし、
特別料理を自分ひとりのために作って食べるわけでもないので、招待していただいたことで、
その時節の料理や文化風習を垣間見ることができた。
いずれにせよ、指導教授の研究内容も大事だが、相性というのも大事だと思う。
私も指導教官も英語圏への留学経験があるので、お互いにあい通じるものがあるのかもしれないが、
私の場合は、うまくいっていると思う。
留学中の指導教授は、保護者のような感じでもある。
指導教授と相性や仲が悪かったら、学位取得もより大変になるだろう(特に精神的に!)。
それはどこの国にいても同じことではないかと思う。

他の国・地域の留学情報を見る

このページの先頭へ戻る