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2007年6月15日更新

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韓国

体験レポート(大学院6)

Kさん
C大学校修士課程
留学の動機
留学動機の前に、まず朝鮮語学習の動機を述べれば、大学の朝鮮史の講義がきっかけとなりました。私は大学で日本古代史を専攻しましたが、大学入学直後の授業で朝鮮史の講義を拝聴したことが、恥ずかしくも韓国という国との最初の出会いであったと思います。その講義を通して、高校までに学習した一国史中心の日本史を東アジア、とりわけ朝鮮半島との関係から明らかにすることの重要性を痛感しました。
その後1998年の夏に、友人3人と慶州・公州・釜山などを旅行し、そこで多くの現地の人々に助けられたことで、韓国に留学して勉強したいという希望を一層強くもつようになりました。当時(1990年代)はインターネットもさほど普及しておらず、現在の韓流ブームとは異なり、韓国に対する情報に日常的に接する機会もさほどなかったと記憶します。
その後、日本古代史をさらに深く研究するために大学院に進学しましたが、朝鮮史に対する思いも忘れられず、韓国留学を本格的に考えはじめました。その頃、偶然にも恩師の勧めで大韓民国政府奨学金に応募し、合格したことで韓国留学の道を選ぶこととなりました。私の場合、合格が7月で8月下旬までに渡韓義務があったため、留学手続き及び準備期間は1ヶ月という短期間でした。
留学後の生活―日常生活編―
韓国は多くの面で日本と似ているといっても、外国である以上、日本国内の常識が通用しないことも数多くあります。私が思うに、日常生活でまず外国人が苦労するのが住居問題ではないでしょうか。私自身も留学直後に最も苦労したのは、下宿生活です。
最近、韓国でも下宿から日本のようなワンルームにかわりつつありますが、地方ではワンルームの値段も安いですが、ソウル市内ではびっくりするほど高額です。というよりも、日本と賃貸の方法が違い、入居するときに日本円で500万円ほど預け、1~2年後に退去する際にすべて戻ってくるというチョンセというシステムが主流であるため、日本人にはなかなかわかりづらいです。
そのため、外国人大学生が一般的に生活するところは下宿ということになります。下宿をひとことで表現しますと、他の学生や主人の家族と寝食をともにする共同生活の場といえましょう。それでは、例として私が経験した下宿生活で困った点をいくつかあげてみましょう。
まず、入居前の下宿費の問題です。外国人価格があるのか、通常の韓国人より若干高い金額を要求してきます。外国人入居者は、それに対処することが要求されます。次に入居後の問題ですが、韓国の大学生の中には毎晩のように友達の下宿に集合して朝まで騒ぐ方もいるようです。そうした騒音に神経質な方は眠れない日も続き、疲労がたまってきますが、私は耳栓を常に使用しておりました。
次に食事です。下宿は通常朝夕の2食付です。その食事が口に合えば問題ないのですが、そうでない場合はつらいものがあります。外で食べると食事代もばかにならないことはもちろんですが、それだけでなく下宿のおばさん(アジュンマ)との関係も悪くなります。他にもシャワーやトイレも他の人と共同使用のため、不便なことが多いです。私の下宿ではトイレの横にシャワーがあり、衛生的にちょっとと思うこともありました。
ただ、値段が高くとも一人部屋を選び、よい下宿を丹念に探せば、日本のワンルームのようにはいきませんが、プライベートな空間はある程度は保障されます。いずれにしても裏を返せば、下宿(住居)がしっかりしていれば、楽しい韓国留学生活になるものと思います。
留学後の生活―大学院編―
私は、日本で修士課程に2年通ってから、韓国でも2年半かかり碩士(修士)課程を終えたものですから、日本と韓国の大学院を知っています。両者の異なる点を、気づいた範囲でいくつか述べたいと思います(大学校ごとに様子は異なりますので、本来はひとくくりにお話することはできませんが)。
まず日本との大きな違いは、韓国の大学院の授業は、一部の例外を除きそれほど専門的ではないということです。授業内容は、研究発表はほとんどなく、近年の著書や論文の要約発表が主流です。それなら韓国の大学院は簡単なのかとお思いになる方もいらっしゃると思いますが、そうではありません。なぜならそれらの授業には、自分の専攻とは関係なくとも出席しなければならないためです。
例えば国史学科に入学したなら、自分の専攻が中世史であっても、修士・博士課程を問わず、古代史から現代史の授業のほぼすべてに出席しなければ卒業単位が得られないはずです。さらにその後、英語(留学生の場合は韓国語など)と専門科目(上の全時代)の卒業試験にパスしなければ学位論文を提出することすらできません。学位論文の作成過程及び水準は、日本と同様に、人それぞれでしょう。
そして韓国の大学院は日本と違い課題が多いため、とくに外国人は、自国語でも大変なのに外国語で書かれた専門書を、しかも自分の専門と関係ないものまでを毎日のように相手にせざるを得ないわけですから、膨大な時間と忍耐力が必要です。一緒に大学院に通った他の日本人の話を聞いても、大学院在学中は旅行する時間もなかったというのが大半のようです。ただ、そこで苦労して学んだことは、後々、大いに活かされるはずです。

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