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2007年6月15日更新

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韓国

アンケート(交換・大学院)

芳賀 弓さん
(2006年3月アンケート記入)
留学先について
【大学院】
学校名:韓国国立芸術総合大学大学院 舞踊学科振付科 修士課程
留学期間:2003年2月~2004年9月
【交換留学】
学校名:梨花女子大学校
留学の動機
なぜ韓国に留学しようと思いましたか?
元々朝鮮半島の舞踊を学んでおり、韓国の現代舞踊が日本とは違う独自の発展を遂げていることに興味があり、研究を本格的に続けたいと思ったから。
留学前の準備期間
留学を思い立ってから実際に出発するまでどのくらいの準備期間が必要でしたか?
留学を決めたのは大学2年生在学時。
そして大学4年生のときに交換留学生として梨花女子大学校へ一年留学し、その間に大学院受験をした。
実質大学院受験準備までにあった時間は2、3ヶ月だった。
韓国語の勉強方法
日本で韓国語をどのようにして勉強しましたか?どの勉強方法が一番効果的だったと思いますか?
最初は独学で学びながら大学の授業を聴講(大学での第2外国語はフランス語を選択していたため)した。
交換留学の試験前に短期で語学学校へ行き、面接対策などをした。
情報収集方法
どのようにして情報を得ましたか?
日本では色々な情報を得ようとして、国際交流センターや在日韓国大使館などを何度も訪れたが、自分の求めていた情報は得られなかった。
韓国のホームページは更新がされていないものも多かったので、最終的には人を通していろいろな情報収集をした。
現地の学校への問い合せ
学校へはどのような方法で連絡を取りましたか?
主に電話。メールだと 返事が遅れ気味にくることもあったので。
その際に困ったことはありましたか?それをどのように解決しましたか?
とにかく言葉がうまく使いこなせなければ誤解を招くこともあるので、
重要なことは繰り返し確認することが必須だった。
学校のカタログ・出願書類
郵送、学校に直接出向いて受け取りなど、どのように入手しましたか?
すべて直接出向いて。そうしなければ得られない情報も多いので。
出願
出願時にどのような書類を提出しましたか?書類を準備する上で苦労したことはありましたか?それをどのように解決しましたか?
こちらも学校へ直接出向いて提出。
出願には今までの作品のポートレイトやビデオを編集したものなどが必要で、
韓国にいながら全て日本にある資料で作らなければならなかったので、苦労した。
日本にいる友人たちの助けを借りながら毎晩徹夜をして
メールやチャットでやりとりをしながら制作するので大変だった。
韓国語能力
出願時に韓国語能力は要求されましたか?
どのくらいのレベルをどのような形で(面接、韓国語能力試験など)提示しましたか?

面接、筆記試験、実技試験、全て現地の学生と同じものを韓国語で受けなければならなかったので、
万が一に備えて事前に相談をして試験会場へ辞書の持込だけ許可してもらった。
(英語での授業の場合)英語力は、どのくらい要求されましたか?
梨花女子大学校では英語のみで行われる授業がいくつかあったが、
自由に意見を言い、レポートを英語で書けるだけの力が必要だった。
出願・入学資格
出願の際に出した書類は?現地で入学試験を受けましたか?どのような試験を受けましたか?
出願の際提出したのは、大学の卒業証明書、成績表、作品のポートレート、作品を収めて編集したビデオ、志望動機、研究計画など。
試験は、作品分析、舞踊史、英語論文の韓訳の筆記試験。実技はテーマを与えられ、
学部生をダンサーとして使ってその場で3時間で作品を作るもの。そして教授2名との面接。
ビザの取得
当初入国時のビザの種類は何でしたか?申請時にどんな書類の提出を求められましたか?
申請料はいくらでしたか?申請から取得までどのくらいの日数がかかりましたか?

D-2ビザ。
大学の入学許可書と銀行の残高証明書。
私は梨大のときも芸術大のときも奨学金を受けており、奨学生証明書があったのでスムーズにできた。
2週間弱で取得できたはず。
現地でビザを延長・変更した場合、どのような書類を提出しましたか?学校は手伝ってくれましたか?
申請料はいくらでしたか?申請から取得までどのくらいの日数がかかりましたか?

ビザ変更などに学校側は関わっていないので、 すべて自分で。
パスポートの更新や再入国手続き、外国人登録などすべてネットで調べて行った。
保険・医療・予防接種
保険は入りましたか?
梨大在学時には数千円を保険料として払っていたが、政府招聘奨学生になると、保険は国でかけてくれた。
日常生活
1週間の大体の生活パターンを教えてください。
時限
午前 9時~18時授業
(空き時間に課題、
研究などの勉強)
9時~18時授業
(空き時間に課題、
研究などの勉強)
9時~18時授業
(空き時間に課題、
研究などの勉強)
9時~18時授業
(空き時間に課題、
研究などの勉強)
9時~18時授業
(空き時間に課題、
研究などの勉強)
10時~15時授業
(空き時間に課題、
研究などの勉強)
部屋の掃除
午後 18時~22時
稽古
18時~22時
稽古
18時~22時
稽古
18時~22時
稽古
18時~22時
稽古
15時~22時
稽古や公演観覧
公演観覧など
23時~26時
勉強
23時~26時
勉強
23時~26時
勉強
23時~26時
勉強
23時~26時
勉強
23時~26時
勉強
夕方から稽古
学校生活
現地の授業と日本の学校(大学)の授業の進め方に違いはありましたか?教授・先生の教え方や授業内容に満足していましたか?
芸術大という環境柄、実技中心の授業が多い。実技に関しては、先生の評価が客観的になりにくい側面があると感じた。評価は進級にも影響することがあるので、客観的評価方法の確立が課題だと思う。私個人としては、理論の授業にやや不満があった。中には知識、実績ともに優れた教授もいたが、そうでないケースも多かった。講師を多く呼んでいろいろな分野の授業をやろうとはしているので、教授や講師の質がもっと上がればいいと思う。
学校の施設(図書館、コンピュータールーム、カフェテリアなど)は充実していましたか?
図書館の書籍は多くはなかった。舞踊、映画科があるので映像資料はあったが、その管理をもっと徹底してほしいと思った。
PCルームも学生数のわりにPCの数が多いとはいえないので、日本から持参したほうがいいと思う 。
食堂は食べられる時間が限られていたので、それ以外の時間しか食事できない場合はカップラーメンとのりまきで済ませることになる(周りにあまり店はない)。
留学生の中で、日本人の割合はどのくらいでしたか?
留学生は大学全体で10人いなかったと思う。
日本人は自分ひとりだけ。
学科には留学生はいなかったし、キャンパスも学科ごとに分かれているので接点はなかった。
クラス外の活動(クラブ、サークルなど)に参加しましたか?どのような活動をしましたか?
梨大ではタルチュム(仮面劇)のサークルにいて、公演などもしたがお遊び程度。
芸術大は学業と自分の作業だけで時間が全く取れないので、サークルは大学全体でもほとんど存在していない。
韓国人学生とどのようにして交流を深めていきましたか?大変だったことはありましたか?
色々なコミュニケーションが日本と全く同じにいくことは難しいが、
自分自身が現地の学生と同じように勉強し、接触をしていた。
わからなければとにかく自分で動くか直接聞くことと、一定の距離を保って自分の時間や空間を確保すること、
また何に関しても期待をしないこと。
日本人留学生とどのように接していましたか?大変だったことはありましたか?
梨大には多くの日本人留学生がいたが、全くといっていいほど交流をしなかった。
現地で日本語を大きな声で話したり、徒党を組んでいるのは良いことだとは思えなかったため。
留学に対する意識が全く違ったので挨拶をする程度にとどめていた。
他国の留学生とどのように接していましたか?大変だったことはありましたか?
芸術大で隣の学科にいたドイツと中国の留学生とはたまに話をしたが、留学生活についてというよりも他学科間の話をするものだった。
相手の国のことも知ることができ興味深かった。
日本で得ていた情報と食い違っていたところはありましたか?
韓国では学会、学校などの組織、企画、研究などに関して、直接関わってみないと実態が分からない場合が多いので、傍から見ているイメージや既成概念だけに頼らないほうがいい。
資料の入手が困難なケースも多々あるので、研究を進めようとするならば本当に信用ができる人と繋がる以外にないと思う。師弟関係も複雑で厳しいので、政治力も必要とされる。
宿泊施設
韓国到着後はじめに選んだ宿泊施設は何でしたか?
学校の寄宿舎。
なぜ、上記の宿舎を選びましたか?
家賃が安かったから。
ただ、芸術大はソウルの北と南にふたつのキャンパスがあり、寄宿舎があるのは北。
私の学校があるのは南だったので、通学に1時間近くかかっていた。
食事事情
普段、どこで食事をしていましたか?現地の食事・食材で苦労したことはありましたか?
日本の食材を手に入れることはできましたか?

学校や町の食堂。
食生活は日本とよく似ているので全く困ることもない。
ただ、一人で食事をすることをあまり良しとしない文化があるので、友達に会えば必ず食事に付き合う場面も。
留学費用・お金の送金方法・管理方法など
学費とその他に学校に支払った諸経費はいくらでしたか?
1学期目は約25万円。2学期目は数万安くなった。
学費以外の生活費(住居費、食費、光熱費、教養・娯楽費など)は、だいたいどのくらい必要でしたか?
1ヶ月では寮費に1万円強(これは韓国でも格安)。
研究費が月2、3万、食費は3万ほどだったので、すべてを含めても1ヶ月10万円以内におさまっていた。
お金をどのように管理していましたか?日本からの送金が必要な際、どのように送金してもらいましたか?
銀行に預けていた。
利率も悪くなかったので最初に多く持っていき、その利子を楽しみにするものひとつの方法だと思う。
医療
現地で病院に行ったことはありますか?大学内の医務室や付属病院で医療サービスを受けることは可能でしたか?
眼科と内科を訪れたことがある。
保険がきかないので少々高かったが、日本と似たような内容。
梨大の医療室はよく機能しており、薬も処方してくれた。
芸術大の舞踊科には療法室があり、骨や筋肉の痛みや故障に関してはすぐに整体の先生が対応してくれた。
奨学金の書類作成のために保健所で健康診断も受けたが悪くない対応だった。
現地での各種相談先
学校内・学校外で問題があったとき、誰に相談しましたか?
現地の友人。
日本人にはわからないことも多いし、学校の先生も「〇〇しなさい」 とアドバイスはくれるが、相談に乗るという感じではない。
治安
現地の危険地帯情報をどのようにして収集しましたか?現地でどのような防犯対策をしていましたか?
盗難などを含む犯罪に巻き込まれたこと(または聞いたことは)はありましたか?
その際どのように対処しました(と聞きました)か?

現地の友人に聞いて。
強姦事件が多いので防犯ブザーを携帯し、深夜タクシーに乗るときは必ず車内ではなるべく携帯電話で友人と話しつづけて何かあったときにすぐ誰かに声が届く状態にしていた。
乗車前にタクシーのナンバーを控えている友人もいた。
通信関連
パソコン、携帯電話、インターネットの現地での利用はどうでしたか?
自分のパソコンと小さいプリンターを持っていった。
発表の機会が頻繁にあり、どこでもすぐに韓日両方のプリントアウトができた方がよかったから。
また、日本とはメールやチャットで情報交換をする必要性が多かったのでどこでもネットを繋げる状態にしておいた。
最近は無線LANも入っており、LANケーブルも割と接続はしやすかった。
PCバン(ネットカフェ)は発達しているがPCの使い勝手はよくないのでやはり自身のPCを持っていくのがよい。
帰国後の進路
就職活動はどうしましたか?留学を現在の学業・仕事にどのようにいかしていますか?
進学するつもりだったがすぐに就職になったので、帰国したその日からすぐに調べたり応募を始めた。
メインの仕事は別にしているが、今でもフリーランスで舞台のコーディネートや舞踊雑誌の韓国特派員、
たまに通訳などをしてこの分野に関わる唯一の日本人として常にアンテナは張っている。
後輩へのアドバイス
留学準備と留学生活を振り返って、「日本にいる間にしておけば良かった」と思うことはありますか?
失敗、後悔するようなことはなかったが、とにかく行く前に目的をはっきりさせること、
期待をあまりしないこと、そして日韓の歴史、政治に関してはよく勉強をしていくことが大切だと思う。
心配しすぎる必要はないが、準備をしすぎるということもないと思う。

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