このページは2017年度の調査をもとに、2021年3⽉時点で更新した情報です。特殊⽂字や記号は省略しています。
- 首都:クアラルンプール
- 面積:約33万平方キロメートル(日本の約0.9倍)
- 人口:3,266万人(2020年マレーシア統計局)
- 在留日本人:約26,701人(2020年10月現在)
- 通貨:リンギット (RM/MYR)。1リンギット=約25円。※2021年3月現在
- 時差:日本との時差は1時間で、日本の方が進んでいます。
(画像出典:外務省 国・地域 マレーシア基礎データ)
季節風の影響を受け、一年を通じて高温多湿ですが、降雨量の多い北東モンスーン季と比較的少ない南西モンスーン季があり、ところによっては短い乾季があります。クアラルンプールの年平均最高気温は摂氏31度です。
マレーシア語(マレー語)、英語、中国語、タミール語。
国語はマレー語であり、多民族国家であるため、中国系マレーシア人の間では中国語、インド系マレーシア人の間ではタミール語が使用されています。また、各民族間で会話をする際は広く英語が使用されています。
マレーシアは多民族国家であり、言語、宗教、食事、生活習慣など多様な文化が複雑に交わりマレーシアならではの独自の文化を持ちます。マレーシアはイスラム教が国教であり、国民の69パーセントがマレー系(多くがムスリム)、続いて中国系(23パーセント)、インド系(7.0パーセント)、その他(1.0パーセント)の多様な人種で構成されています。多民族・多宗教である背景から食文化にも特徴があり、イスラム教徒は豚やアルコールを口にしない一方、インド系のヒンドゥー教徒は牛を食べることが禁じられています。
イスラム教(61パーセント)、仏教(20パーセント)、キリスト教(9パーセント)、ヒンドゥー教(6パーセント)、儒教・道教(1パーセント)、その他。
マレーシアは、憲法上イスラム教を国教(連邦の宗教)と定めており、人口の半分以上を占めるイスラム教徒の間では、次のような教義、風俗、習慣があるので、従う義務はありませんが、外国人としても承知しておく必要があります。
- 酒、豚を口にすることを禁じられています。
- 左手は不浄なものとされているので、握手、物の受け渡しは右手を使います。
- 人差し指で(特に人を)指差すことは失礼なこととされているので、親指を使います。
- 頭は、身体の神聖な部分とされているので、子供の頭もなでません。
- 男性から婦人に触れません。(握手を含む)
- 日没から夕方に祈りの時間が始まるので、日没後1時間くらいは訪問および電話は避けます。
- イスラム教徒を招待する夜の行事の開始時間は慎重に決めるのが無難です。
- イスラム教徒(マレー系とごく一部の中国系およびインド系を含む)は毎年、イスラム暦にしたがって約1か月間(ラマダン)、日の出から日没までの間は飲食・喫煙を断つ断食(サウム)を行います。この期間中、イスラム教徒を食事に招待する場合は、時間に注意してください。また、日中の断食は相当な苦行のはずなので、交際にあたっては、相手に対する理解と寛容さが求められます。ただしラマダンを厳格に実施するかは地域、人によって異なります。
年月 |
略史 |
15世紀初め |
マラッカ王国成立 |
16世紀~17世紀 |
ポルトガル、オランダ東インド会社によるマラッカ支配 |
1824年 |
英蘭協約によりマレー半島およびボルネオ島西北部が英国の勢力範囲下となる。イギリスによる植民地支配。 |
1942年~1945年 |
日本軍による占領 |
1948年 |
英領マラヤ連邦形成 |
1957年 |
マラヤ連邦独立 |
1963年 |
マレーシア成立(シンガポール、サバ、サラワクを加える) |
1965年 |
シンガポールが分離、独立 |
(出典)
- Department of Statistics Malaysia
- 外務省 国・地域 マレーシア基礎データ
- Tourism Malaysia
- 在マレーシア日本大使館
- JICA