留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

住まいの探し方
  • 学校で紹介してもらう
    大学や語学学校によっては、学生寮以外の住まいも紹介しています。学校のホームページや掲示板の情報もうまく活用しましょう。
  • 自分で探す
    ある程度フィリピンの事情と英語に自信のある人は、コース開講前に現地でホテルに滞在しながら、自分で住まいを探すこともできます。現地に友達がいる人は一緒に探してもらうとよいでしょう。また、インターネットを利用する方法もあります。例えば、Buy and Sell Philippine(あるいは都市名)で検索すると、現地の売買サイトを見ることができます。 Real Estate(不動産)の項目にあるApartment for rent(賃貸アパート)、Condominium for rent(賃貸コンドミニアム)で賃貸物件を探すことができます。
住まい選びのチェックポイント
  • 家賃は相場と比べて高くないか
  • 家賃の支払い方法は
  • 家賃になにが含まれているか(水道光熱費、食費など)
  • 大家さんはどんな人か
  • 外国人留学生は住んでいるか
  • 部屋の設備(ベッド、机、テレビなど)は何があるか
  • 部屋は何階にあるか
  • 周辺環境は?セキュリティー体制はどうか

フィリピンのアパート

外国人留学生の一般的な住まい
  • 大学寮(Dormitory)
    多くの大学寮がキャンパス内にある
    比較的安価
    共同使用設備が多い
    同じ大学の学生が住んでいるので心強い
    1人~4人部屋などさまざまなタイプがある
    食事は付かないので、キャンパス内の食堂か外食をすることになる
    門限などの規則がある寮がある
    入口にセキュリティー(警備員の監視)がある
  • ボーディングハウス(Boarding House)
    民間の下宿寮のことで、語学学校が提供する「寮」とは通常このボーディングハウスを指す
    大学周辺にある
    大家または管理人も一緒に住む
    学生以外のフィリピン人とも交流できる
    朝・夕の食事が用意されるところもある
    キッチン、リビング、トイレ、シャワーは共用
  • コンドミニアム (condominium)
    完全個室
    建物の入口や建物内に24時間のセキュリティー(警備員の監視と巡回)がある
    物件によっては長期の契約期間が求められる場合がある
    ワンルームタイプから、1ベッドルームから2ベッドルームなどさまざまなタイプがある
    専用のキッチン、トイレ、バス(部屋によってはシャワーのみ)がある
    Studioタイプを除き、家具が備え付けられている
    都市部では高層建築なものも多く、トレーニングジムやスイミングプールが利用できる高級物件もある
    商業地域周辺に多い
家賃
  •  大学寮
    フィリピン大学ディリマン校インターナショナルセンター(マニラ):800ペソ~/月(2011年2月)
    アテネオ・デ・マニラ大学:1学期(5か月間)で38,500ペソ(2013年度~2014年度の目安)。
    フィリピン大学ロスバニョス校(ラグナ):600ペソ~/月(Wi-Fi使用料、電化製品使用料などは別途)
  • ボーディングハウス
    場所や設備、食事の有無によりますが、アテネオ・デ・マニラ大学の場合、キャンパス外の下宿寮の家賃は5,000ペソ~8,000ペソ/月です。
  • コンドミニアム
    場所や設備、築年数により値段はさまざまです。一例としてマカティやオルティガスなどマニラ首都圏中心部の家賃(2018年7月の目安)を以下に挙げます。
    Studioタイプ:19,000ペソ~/月
    1ベッドルーム:21,000ペソ~/月
    2ベッドルーム:60,000ペソ~/月

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契約時の留意点

 

  • 一般的に、コンドミニアムを借りる際には、物件のオーナー(大家)に1か月~3か月分の前家賃と、同額程度のデポジット(敷金)の支払いが必要です。
  • 物件によっては契約期間が6か月以上や最低1年以上というように長期のところもあり、その場合途中で解約しても敷金の返還を受けられないことがあります。
  • 契約時の前家賃や敷金の期間は物件のオーナーにより異なるので、契約前にしっかりと確認をしておく必要があります。

 

生活費は生活スタイルにより個人差があります。
アテネオ・デ・マニラ大学の外国人留学生の生活費/月の目安は以下のとおりです。
下宿費 7,500ペソ~15,000ペソ
交通費 850ペソ
交際費 1,500ペソ
食事・飲食代 5,000ペソ
書籍代 1,500ペソ
雑費 1,500ペソ 
医療機関

 

  • マニラやセブなどの都市部では、医療機関も整備されています。一般的に公立病院は料金が安いですが、待ち時間が長く、設備が私立に劣るため、日本人は私立病院で診療を受けるケースが多いです。フィリピンの医療費は各病院で金額が定められているため、治療費に大きな差があるので気をつけましょう。

外務省 世界の医療事情 フィリピン〔日本語〕ページ下部に医療機関のリストがある。

セントトマス大学病院

薬局
  • フィリピンでは医薬分業を実施しているので、薬を買うためには医師の処方箋が必要ですが、常備薬(絆創膏、頭痛薬、消化薬など)は医者の処方箋なしでも買うことができます。薬局の一例として、 マーキュリードラッグストア(Mercury drug store)などがあります。
疾病
  • 渡航前に病気の概要、対策、治療についての基礎知識を身につけておきましょう。
  • フィリピンは年間を通じて気温の高い国なので、熱帯性疲労には注意が必要です。
  • デング熱、マラリア、腸チフス、赤痢、肝炎、狂犬病などの感染症に注意が必要です。
  • 常備薬はフィリピンでも購入できますが、日本で使用している、自分に合った薬を持って行くと安心です。
予防接種
  • 厚生労働省が提供する情報によると、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、日本脳炎、狂犬病などの予防接種が勧められています。予防接種は任意で、都市部で滞在する場合は必要性の低いものもあります。詳細はFORTHで確認してください。
保険
  • 医療費の支払い、携行品損害や賠償責任、緊急一時帰国といった万一の事態に備え、フィリピン渡航前に留学保険や海外旅行傷害保険に加入することをお勧めします。
  • 保険の契約によっては、保険会社の提携病院で治療を受けた場合、医療費が直接保険会社から支払われるキャッシュレスサービスを利用することも可能です。
  • 保険会社のサービス、プランなどをよく比較検討したうえで、自分にあった保険を選ぶようにしましょう。

マニラの医療救急隊

  • 基本的に外国人留学生を多く受け入れている大学や語学学校は、テロの脅威にさらされている危険地域にはありませんが、足を踏み入れないほうが良い地域に関してはしっかりと情報収集することが大切です。
  • 外務省の「海外安全ホームページ」や、在フィリピン日本国大使館のウェブサイト「領事関連情報 安全対策」を事前にチェックしておくことにより意識も高まります。
  • フィリピンのことを知り、理解した上で安全に生活するために基本的だと思われることを守れば、快適な留学生活を送れるでしょう。
  • 基本的なこととは、犯罪に遭いにくい環境作りを心がけ、以下のような自分の身は自分で守る習慣を身につけることです。
(1)夜間に一人歩きをしない
(2)多額の現金を持ち歩かない
(3)華美な服装は避ける
  • フィリピン人と机を並べて勉強するのであれば、身なりもフィリピン人の学生に合わせましょう。体験レポートを参照してください。
警察・消防・救急:911(全国共通)
  • 犯罪に遭遇、および目撃した場合は、911番で警察に電話します。
  • 盗難などの被害にあった場合は、最寄りの警察に被害を届け出て、警察署で被害届証明書を発行してもらう必要があります。警察署発行の被害届証明書がないと、保険に加入していても保険金の請求ができません。
  • それぞれの地域の警察署リストは、フィリピン国家警察のホームページのPolice Regional Officesにあります。
  • 火災に遭遇した場合、全国共通の911番か、各地の消防署に通報します。
救急:救急車は有料、病院へ直接連絡
  • 救急車は、救急医療のある信頼できる病院に直接連絡します。外務省海外安全ホームページに日本人が利用する主な病院の連絡先があります。
その他の緊急連絡先
  • 在フィリピン日本国大使館
    邦人援護ホットライン
    TEL:+63-(0)2-551-5786(24時間)
     
学費や生活費などをフィリピンに送金、現金を管理する場合は、郵便為替や銀行の海外送金サービスを利用します。また長期に滞在する際は、現地で銀行口座を開設すると便利です。

マニラの遠景

日本の銀行からフィリピンの銀行口座へ送金
  • 外国為替を取り扱っている銀行の窓口で手続きをします。
  • 海外送金依頼書にフィリピンの銀行名、銀行コード、支店名、口座番号、受取人の名前、住所、電話番号などを記載して送金金額を担当窓口に支払います。
  • 1回の送金につき送金元銀行への手数料、受取銀行への手数料がかかります。
日本に支店を持つフィリピンの銀行から本国の本支店口座へ送金
  • フィリピンナショナルバンク(PNB)とメトロポリタンバンク(Metrobank)は日本に支店があり、フィリピン本国の本支店へ送金することができます。
  • フィリピンナショナルバンク(PNB)は、東京支店と名古屋出張所でフィリピンへの海外送金を行うことで、フィリピン国内支店に口座を開設するサポートを受けることができます。送金手数料は送金方法と送金額により異なります。
  • メトロポリタンバンクは現地での口座を開設しなくても送金できるサービスを提供しています。送金手数料は送金方法と送金額により異なります。
ゆうちょ銀行・国際送金取扱郵便局からの送金
  • ゆうちょ銀行、国際送金を取扱う郵便局からフィリピンへ送金することができます。
  • 送金手数料は送金方法と送金額により異なります。
海外プリペイドカード・デビットカードを利用
  • VisaやMasterの加盟店での支払いに利用できるほか、現地のATMで現地通貨を引き出すことができます。
  • 海外プリペイドカード、デビットカードは、現地のATMで現地通貨を引き出せるので大変便利ですが、為替レートが加算されたり、現地ATM手数料などが加わったりするため、現金の交換レートより割高になることがあります。また、1日の引き出し限度額も定められているので、サービス内容を十分確認してください。
現地で銀行口座を開設
  • フィリピンで銀行口座を開設するためには、長期滞在を証明する査証(学生ビザ)、パスポート、その他身分証明書(学生証や国際免許書など)、写真などが必要です。為替の変動も考慮してフィリピンペソと米ドルの預金口座があると便利です。口座を開設する場合は、学校や住まいの近くに支店があり、ATMの設置数が多い銀行を選ぶとよいでしょう。主な銀行は、日本に支店があるフィリピンナショナルバンク、メトロポリタンバンクの他、フィリピンアイランドバンク、バンク・デ・オロ(BDO)などです。
  • フィリピンにおける携帯電話の加入者数は、1億2千万人を超え、普及率は100%を超えています(2015年)。
  • フィリピンで携帯電話サービスを提供している大手通信会社はSmartとGlobeです。
  • 携帯電話加入者の大多数が、通話料金を前払いするプリペイド方式ですが、長期滞在者向けのポストペイドもあります。
  • あらかじめデータ使用料や使用日数が決まったプリペイド方式もあります。
  • プリペイドカードによるチャージの場合、プリペイドカード(100ペソ、300ペソ・500ペソなどの種類あり)を購入し、カード裏のPIN番号を入力、入金、入金分の通話とテキスト送信が可能
  • プリペイドカードはコンビニエンスストア、ショッピングモール内のキオスク(売店)、大学のブックストア、個人商店などで購入できます。
  • 街中に設置してあるAPMと呼ばれるチャージ機、銀行やキャリアショップでも簡単に使用料がチャージできます。
  • 短期の滞在であれば、海外向け携帯電話のレンタルや、フィリピンで使える携帯電話を必要に応じて持ち込んでも良いでしょう。
  • 商業地域にはインターネットカフェがたくさんあり、無線LANサービス(Wi-Fi Accessなどの表示があります)が利用できるところも増えています。
  • インターネットカフェでのインターネットへの接続(DSL回線)料金は、1時間30ペソ程度です。
  • 現地には大手通信業者PDLT、グローブなどのインターネットプロバイダーがありますが、WiMAXに代表される無線ブロードバンドの普及が進んでいます。
公共の交通手段として、主にジープニー、タクシー、バス、船、飛行機があります。加えて、マニラ首都圏ではLRTやMRTという高架鉄道が主要地区を結んでいます。

マニラジープ

ジープニー(Jeepney)
アメリカ軍の中古ジープを改良したもので、後部に8人~10人が乗れる相乗りタクシーです。自分が乗りたい場所で手をあげて ジープニーに乗り込み、降りる時は車内天井部をコツコツとたたいて停車させます。1区間の料金は7.5ペソほどで、乗客同士手渡しで料金を運転席まで届け、お釣りがある場合は、運転席から手渡しで返却されます。行き先はフロントガラスまたは車体の横に記されています。乗り降りがどこでもできるので、庶民の足として重宝されていますが、道路の混雑時には渋滞の原因を招く一因となっています。乗降時には前後の車両の流れをよく見て、交通事故にあわないように注意しましょう。
タクシー
メーター制で基本料金は最初の350メートルが30ペソ、以後250メートルごとに2ペソ加算されます。相乗りのメガ・タクシー(10人乗り)もあり、最低区間で12ペソかかります。フロントガラスに行き先が表示してあるので、事前に自分の行きたい方面に行くか、運賃はいくらかを確かめてから乗りましょう。
バス
マニラ首都圏(マニラ市内・マカティ地区・オルティガス地区・パサイ地区など)を循環するバスと、マニラとバギオなどの北部ルソン、バタンガスやビコールなどの南部ルソン、ビサヤ地域やミンダナオ方面を結ぶ長距離バスが運行されています。なお、ビサヤ地域やミンダナオ方面への長距離バスは、フェリーを使用します。
フィリピンは7,000以上の島がある島国です。島と島の移動にはフェリーやホバークラフトなどの高速船を利用します。2GOTravelなど、いくつかの会社が定期便を運航しています。
飛行機
島と島の移動は飛行機が早くて便利です。フィリピン航空、セブパシフィック航空だけでなく、現在はLCCを含む多数の航空会社が就航しています。国内線のネットワークは充実しています。
レンタカー
フィリピンで車を借りる時は運転手付きのレンタカーが一般的です。1日普通車を借りた場合の料金は100米ドル前後です。ガソリン代は利用者の負担で、遠距離利用の場合、距離に応じて走行料金が加算されます。
LRT: Light Rail Transit System
マニラ首都圏北部のルーズベルト駅から南部のバクララン駅を結ぶ1号線と、東部のサントーラン駅から西部のレクト駅を結ぶ2号線の2つの路線を運行する高架鉄道です。料金は15ペソ~30ペソからです。切符は一回乗車のカード式と、繰り返しチャージをして利用できるbeepがあります。駅の窓口か自動販売機で購入します。
MRT: Metro Rail Transit System

 

ケソン市のノースアベニュー駅からパサイ市のタフトアベニュー駅の区間でエドサ通り沿いを平行して運行する高架鉄道です。料金は13ペソ~28ペソです。切符は一回乗車のカード式と、繰り返しチャージをして利用できるbeepがあります。駅の窓口か自動販売機で購入します。 切符の購入方法、beepのチャージ方法は下記リンクをご参照ください。

 

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。