留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

大学・大学院・短期大学・専門学校 交換留学

最新の情報については、 ビザについては日本国内の大使館・総領事館に、学校情報は留学を希望する学校に、必ず直接確認してください。
Sさん(20代女性)
都市名:マニラ
学校名:デ・ラ・サール大学
専攻名:教養学部
留学期間:2014年9月~2015年1月
留学形態:交換留学
奨学金名:日本学生支援機構留学生交流支援制度(短期派遣)奨学金
(※平成27年度の募集より、海外留学支援制度(協定派遣)に名称が変更になりました。)
留学の動機
なぜフィリピンに留学しようと思いましたか?他国との比較、決め手になったことなどお答えください。
将来、国際協力の仕事に就くことに興味があり、そのためには現地に行くことが重要だと思ったから。また、日本とは全く異なる環境に住んでみたかったこと、英語が通じ、語学の勉強になると思ったことが決め手となった。
留学前の準備期間、言語の勉強方法
留学を思い立ってから実際に現地へ出発するまで何か月くらいの準備期間が必要でしたか?
国や大学、単位交換の有無や今後の進路への影響などを調べたりし、6ヶ月くらい必要だった。

準備期間中にいちばん大変だったこと、時間は十分だったかをお答えください。
出願条件であるTOEFLのスコアを取得するのが大変だった。留学先での履修可能な授業を調べたり、出願書類を用意したりとやることが多く、慌ただしかったので、もっと早くから準備すべきだったと思った。

留学前に英語またはタガログ語などの現地語をどのように勉強しましたか?語学試験は受験しましたか?
英語はTOEFLの対策本を使って勉強した。タガログ語は現地に行ってから、大学のタガログ語の授業を受講して学んだ。

語学学習において、どんな勉強方法が一番効果的だと思いますか?
語学の資格やTOEFLのスコアなど、具体的な目標を持って勉強するのがいいと思う。また、外国人の友だちができるともっと話せるようになりたいと思い、より勉強を頑張る励みになると思う。
情報収集方法
どのようにしてフィリピン留学について情報収集しましたか?
大学内の留学説明会
現地学校への問い合わせ
学校へはどのような手段で連絡を取りましたか?また、具体的な質問内容を差支えない範囲で教えてください。
大学を通して、メールで現地校と連絡を取っていた。留学生が履修できる授業について問い合わせをした。

連絡の際に困ったことはありましたか?
メールを送ってもなかなか返信がなく、留学準備を進めづらかった。
出願
出願時に提出した書類と、提出方法を具体的に教えてください。
交換留学願書、語学能力証明書類、保証人・学科長承諾書、成績通知書(和文・英文)、健康診断書をオンラインで提出。

出願から正式な入学許可書を受け取るまでに苦労したことはありましたか?それをどのように解決しましたか?
入学許可書が送られてくる日程を指定されたが、その日程になってもなかなか送られてこなくて大変だった。催促のメールを送って解決した。
入学試験
入学試験を受けましたか?またその教科や内容を教えてください。
入学試験はなかった。
奨学金・授業料減免制度
奨学金もしくは授業料減免制度の情報をどこで得ましたか?また利用するためにどんな準備や手続きをしましたか?
大学に奨学金制度を教えてもらった。成績証明書及び書類を提出した。

奨学金もしくは授業料減免制度を利用した感想について教えてください。
奨学金をもらっていたことが、モチベーションの向上につながった。また、お金がないから、出かけたり、イベントに参加したりできないということがなく、一度きりの留学を充実したものにできたと思う。
 
ビザ・居住の許可等の取得
(JASSO注:手続き上の必要書類等は当該地における当時のもので、申請にあたっては、自己の責任において最新の情報を確認する必要があります。)

留学にあたり取得したビザ(査証)の種類を教えてください。また、申請から取得までにかかった時間も教えてください。
観光ビザを取得した。一週間程度で取得できた。

ビザ(査証)の取得にはどのような書類や手続きが必要でしたか?気をつけた点も教えてください。
証明写真とパスポートを持参し、提出書類は移民局で記入した。移民局は平日でも混雑しており時間もかかるため、時間の余裕のあるときに行っていた。

SSPの取得にはどのような書類や手続きが必要でしたか?気をつけた点も教えてください。
パスポートと用紙に必要事項を記入し、提出した。現地校がSSPの取得の仲介してくれた。SSPは一ヶ月程度で取得できた。
学費、生活費、お金の送金・管理方法等
留学中にかかった学費(+諸経費)の総額はおよそいくらでしたか?どのような支払方法が便利でしたか?
学費は交換留学のため、現地校には支払わなかった。航空券、保険料を含めて21万円程で、どちらもクレジットカードを利用して支払った。

学費以外の生活費の、1か月平均額または留学期間全体の金額、及び内訳を教えてください。
 留学期間全体で約65万円かかった。
・光熱費・水道代 6千円(住居費は大学が負担)
・生活費 毎月9万円前後
・国外旅行費 8万円
・航空券・保険料 21万円

学費、生活費をどのように捻出しましたか?
奨学金と自分の貯金から捻出した。

お金をどのように管理していましたか?現地で銀行口座を作った場合、どのような手続きをしましたか?
現地のATMを利用して引き出していた。

日本からの送金が必要な際、どのように送金してもらいましたか?
送金はしてもらわなかった。
 
健康管理
どのような保険に入っていましたか?留学先校など現地で保険の指定はありましたか?
保険の指定はなかったため、自分で調べて日本の保険会社の保険に入っていた。金額は留学期間全体で4万円だった。

日本またはフィリピンで予防接種・健康診断を受けた場合、その内容を教えてください。
予防接種・健康診断は受けなかった。

現地の医療サービスを受けましたか?またその場合、気をつけるべき点があれば教えてください。
現地では利用しなかった。
学校生活
日本の授業に比べて異なる点、フィリピンらしいと思う特徴、受講した感想を教えてください。
デ・ラ・サール大学はどのクラスも最大30人程度と少人数で、授業中に学生が活発に発言していた。先生との距離も近く、アットホームな雰囲気だった。どんな分野の授業でも、現代のフィリピン社会が抱える問題に触れていて、フィリピンについてより深く考えることができた。

予習・復習での工夫や苦労した点があれば教えてください。
どの授業も一週間に二コマあるため、予習・復習の間隔が狭く、そのルーティンに慣れるのが大変だった。また、予習として読まなくてはいけない文献が多く、苦労した。

試験やエッセイ・レポート対策について、工夫や苦労した点があれば教えてください。
ネット環境が十分に整っていなかったため、エッセイやプレゼンテーションのための調査に苦労した。そのため、学習計画を立ててもなかなか計画通りに進められずに大変だった。

英語による授業または英語研修に参加した方に伺います。現地語は、授業・リサーチ・日常生活において必要でしたか?
どの授業でも最初にタガログ語を話せない人がいるか先生が確認し、話せない学生がいたら、英語のみで授業を行ってくれた。だが、学生同士はタガログ語と英語を混ぜて話すことが多く、ある程度は必要だと思った。

授業やレポートにおいて、語学上・学習上のサポートはありましたか?
特別なサポートはなかったが、分からないことがあればすぐに先生が丁寧に教えてくれたため困らなかった。

学校の施設は充実していましたか?
図書館が特に充実していて、開架だけでなく、パソコン、自習室や視聴覚室もあった。ただ、学校のWi-Fiは時間と場所によって接続状況が悪く不便だった。

学校全体やクラスで、現地の学生・外国人留学生・日本人留学生の割合、学生の年齢層はどのようでしたか?
新入生のみのクラスは16~17歳の学生が多く、他のクラスは17歳~20歳くらいの学生が同じ授業を受けていた。9割以上が現地学生だったが、現地学生として入学している韓国人学生も多かった。その他1割程度が外国人留学生で、フランス人が一番多く、その次に日本人が多かった。

現地の学生・外国人留学生と交流できましたか?その方法や得られたこと、大変だったことがあれば教えてください。
留学生をサポートしてくれる団体があり、そこの学生が交流会などを企画してくれた。また、歴史の授業、歴史サークルの遠足やイベントに参加し、現地の学生と交流した。

日本人留学生との交流はできましたか?得られたことや大変だったことはありましたか?
日本人留学生とも交流することができた。情報共有や、不安や悩みを相談できたことは良かった。

指導教官とのやり取りでよかったこと、大変だったことはありましたか?
明るく、フレンドリーな方で、特にやり取りで問題はなかった。
食事
普段はどのように食事をされましたか?現地の食事・飲料水・食材で苦労したこと、気をつけたことはありましたか?
昼食は学校の学食で購入し、朝食と夕食は自炊、あるいは近くの飲食店に行って食べていた。水道水は飲まないように気をつけていた。また、外で生ものもなるべく食べないようにしていた。

日本の食材を手に入れることはできましたか?日本から持参すると良い食材があれば教えてください。
大型のショッピングセンターに行けば、日本の食材を手に入れることができた。日本のカレーは簡単で大量に調理できるため、持参して良かったと思う。
住居
留学中、どんな住居に住んでいましたか?その特徴とともに教えてください。
大学から徒歩5分圏内のコンドミニアムに住んでいた。大学から近いため、学生も多く、カフェ、クリーニング屋やコンビニが敷地内にあった。

住居を決めた際の基準や、探した方法を教えてください。
学校からの紹介があったこと、大学から近かったためコンドミニアムに決めた。

住居でトラブルはありましたか?あった場合、どのように対処しましたか?
部屋のオーナーさんとのトラブルがあったため、仲介の不動産と大学に状況を相談して対処してもらった。
現地の治安状況・注意したこと等
現地の治安状況についてどのように情報収集しましたか?
インターネットで調べた。

居住地域の治安状況を教えて下さい。治安状況を踏まえて気をつけた点について教えてください。
交通量が多く、歩道は狭いため気をつけなくてはならなかった。また、現地の人もスリに注意していて、留学生は特に注意する必要があると思った。セキュリティガードがある場所でも貴重品は肌身離さず持つべきだと感じた。また、現地の人のアドバイスも聞き入れるべきだと思う。

犯罪に巻き込まれたことはありましたか?その際どのように対処しましたか?
犯罪に巻き込まれることはなかった。
通信
通信機器は、日本から持参されましたか?学校や居住施設での利用はいかがでしたか?
PCとスマートフォンを持参した。学校や住居、カフェにFree Wi-Fiがあったが時間帯や場所によって繋がりにくく、苦労した。

現地で上記の通信機器やインターネットを利用した際、機器・プロバイダの選択や手続きはどのように行いましたか?
Free Wi-FiとポケットWi-Fiを購入して利用していた。
気候
日本との気候の違いに対して心がけた点を教えてください。
朝から日差しが強く、暑いだけでなく、車の交通量が多く、埃っぽかったため、体調管理には注意した。また、ちょっとした雨でも洪水になってしまうため、台風だけでなく、雨の予報にも気をつけていた。
現地生活状況・各種相談先
現地購入できて役に立ったもの、日常品で重要なものがあれば教えてください。
現地で購入した、テキストと通話機能のみが使える携帯電話は、日常生活での連絡手段として役に立った。

学校内・学校外で問題があったとき、誰に相談しましたか?
ルームメイトや留学センターの方に相談していた。

住居などについて支援を受けられるような学生互助会(自治会)などはありましたか?その支援を受けましたか?
なかった。

現地の人との文化的摩擦、トラブルの経験や、異文化の中で気をつかった点はありましたか?
日本では当たり前のことを常識と思わず、なるべく現地の文化やルールに従うように心がけた。
帰国後の進路/留学と進路との関係
現在の所属について、差し支えない範囲で教えてください。
大学二年生

留学前・留学中・留学後のいつ、就職活動をされましたか?
就職活動はまだしていない。

留学経験は進路決定に影響しましたか?また、留学経験は現在の仕事・学業にどのようにいかされていますか?
国内に限らず、海外も視野に入れてこれからの進路を考えようという思いが、以前より強くなった。
後輩へのアドバイス
日本にいる間にしておけば良かったことや、留学先にフィリピンを選んで良かったと思うこと、期待とは違ったことなどを踏まえて、これから留学を考えている後輩へのアドバイスをお願いいたします。
英語の勉強をもっとしてから留学すればよかったと思う。また、日本に興味を持っているフィリピン学生が多かったため、日本について私自身がもっと学んでいけば良かったと思う。フィリピン人はとてもフレンドリーだったし、日本とは全く異なる生活ができ、刺激的であることが、フィリピン留学の魅力だと感じた。現在でも関係が続く友人ができたことはすばらしいことだと思う。留学は、自分の視野を広げ、成長するチャンスだと思う。いろいろな国や大学を調べて、自分に一番合った留学先を見つけてほしいと思う。
時限
1 (9時15分~10時45分) 教育学 東アジア史 教育学 東アジア史 タガログ語
2 (11時00分~12時30分)         タガログ語
3 (14時30分~16時00分) 社会学   社会学    
4 (16時15分~17時45分)   フィリピン史   フィリピン史  

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。