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2006年12月作成、2007年7月27日更新

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フィリピン

アンケート(博士1)

湯澤 直子 さん
大学院留学
(2006年11月アンケート記入)
留学先について
【大学院】
学校名:University of the Philippines, Los Banos 地域開発学(Community Development)専攻
留学期間:2004年11月(開始) ~ 2008年 (修了予定)
留学の動機
なぜフィリピンに留学しようと思いましたか?
フィリピノ語取得を目的としていない場合(英語を学ぶ、英語で学ぶ)、なぜ他の英語圏の国ではなくフィリピンを選びましたか?

UPLBで修士取得後、インドのNGOで仕事をしていたので、インドの大学院で博士を取得することを考えて実際願書を提出したが、外国人受け入れ態勢が整っていなかったため、修士を取得した本大学に戻ることを決意。以前に住んで勉強した経験からよく知っているため。
修士の時UPLBを選んだ理由は、学部(東京農業大学開発学科)の論文の調査をフィリピンの農村で行い、修士の研究も同じ地域を考えていたため。
留学前の準備期間
フィリピン留学を思い立ってから実際にフィリピンに出発するまで、どのくらいの準備期間が必要でしたか?
半年。2004年5月願書提出。8月入学許可通知。10月渡比。
UPLBは年に2回(6月と11月)受け入れあり。6月学期(1学期)の場合、願書提出はその年の1月まで。11月学期の場合は5月
まで。入学許可は郵便で通知される。入学許可がおりてからビザに必要な書類を揃えても十分間に合う。
英語、フィリピノ語の勉強方法
日本で英語、フィリピノ語をどのようにして勉強しましたか?どの勉強方法が一番効果的だったと思いますか?
全くしていない。
情報収集方法
どのようにして情報を得ましたか?
修士留学の時は、大学の時の教授がUPLBの教授と以前に仕事をしたことがあり、大学生の頃現地でその教授に直接会って話を聞いたくらい。今回の留学に際しては、UPLBのホームページを参考にした。
現地の学校への問い合せ
学校へは何(E-mail、ファックス、電話)で連絡を取りましたか?その際に困ったことはありましたか?それをどのように解決しましたか?
今回の留学に際しては、メールで。特に困ったことはなし(でもこれはUPLBの卒業生だったからだと思う)。
出願・入学資格
出願時にどのような書類を提出しましたか?書類を準備する上で苦労したことはありましたか?それをどのように解決しましたか?
願書・学部と修士の成績表・4人の教授(私の場合は2人は東京農大、2人はUPLB)からの推薦状。
推薦状は教授から直接UPLBのGraduate Schoolに送ることになっているが、
教授から封をした推薦状をもらって自分で送ったほうが確か。
書類と一緒に30米ドルを送るのだが、現地に知り合いがいれば立て替えてもらったほうが良い。
全ての書類が締め切り前にGraduate Schoolに届いているかどうか直接確かめる方法はなかったので、
私は知り合いの先生にGraduate Schoolまで行って聞いてもらうようお願いした。
日本からの推薦状が一通届いていないことがわかり、再び郵送。
その頃までにGraduate Schoolの人が直接メールで連絡をくれるようになり、
不明な点は直接彼女と連絡を取るようにした(全然関係のない学生ビザのことまで聞いてしまったが、親切に教えてくれた)。
現地で入学試験を受けましたか?どのような教科の試験を受けましたか?
試験なし。英語圏外からきた学生は入学してから英語の試験あり。
その後150時間の英語講座が課される。
ただしUPLBに一度留学をしている人、またはTOEFL600点を持っている人は試験・講座免除。
ビザの取得(日本での取得と現地での状況):
日本で、フィリピン入国前に取得したビザの種類は何でしたか?申請時に提出を求められた書類はどのようなものがありましたか?申請料はいくらでしたか?申請から取得までどのくらいの日数がかかりましたか?
フィリピンの学生ビザは、日本では実際取得が困難。
私の場合はビザなしで入国(日本人は21日までビザなしで滞在可能)し、
入国後すぐに49日ビザを取得(このビザから学生ビザに切り替えが可能なため)。
その後、自分で学生ビザを現地申請。
ただし日本で揃えておく書類もいくつかあるので注意(公証人役場、県警、外務省、大使館に行く必要あり)。
現地の移民局で学生ビザ、Special Study Permit を取得・資格変更した場合、どのような書類を提出しましたか?学校は手伝ってくれましたか?申請料はいくらでしたか?申請から取得までどのくらいの日数がかかりましたか?
UPLBからどの書類が必要か、詳しいことを留学前にメールで連絡をもらう。
ただし、聞かないと教えてくれない。大学からもビザに必要な書類があるので、到着後すぐに係りの人に聞くとよい。
学生ビザでも種類によって日数が違う。私が取得したビザ9(f)はビザのほかに移民局で取得する書類があり、
全部で1週間くらい。全部で3回移民局に行った。申請料は覚えていない。
保険・医療・予防接種
日本でどのような保険(種類、適用範囲)に入っていましたか?保険料はいくら払いましたか?日本でどのような予防接種を受けましたか?
保険は留学生用の保険には特に入っていない。ただし、UPLBでのフィールドトリップの際に現地の保険に入らないといけない。これはクラスメートといっしょにその時に入ればよい。専攻によってトリップのない人もある。

海外生活が長いので今回は予防接種は受けていないが、初めて留学したときは肝炎の予防接種を受けた。
予防接種よりも自分で気をつけることのほうが大事(外で無作為に食べたり飲んだりしない)。虫除けは必需品。

学校生活
学校生活:1週間の大体の生活パターンを教えてください。
クラスを履修している時と、博士論文プロポーザル(研究計画書)に従事している時では、全く異なる生活を送っていたので、生活パターンを説明することは難しい。特にクラス履修時は、毎学期(3学期間)同じクラスを履修するわけではないので、それぞれ異なるタイムスケジュールだった。週12~15時間のクラスを履修していた時は、通常週1回3時間のクラスになるが、教授によっては週2回に分けたクラスもあった。
クラスが忙しくない時は、レポート作成をしていた。またグループワーク(1人以上のクラスメートと共にレポートを作成)もあり、かなり時間を費やした。
大体1週間に1回はショッピングに出かけていた。週末はいつも自分の勉強・研究に当てるので、平日に行くようにしていた。もちろん、外食をしたり飲みに行ったりと、時々は勉強・研究から離れて、リフレッシュするようにしていた。
現地の授業と日本の学校(大学)の授業の進め方に違いはありますか?教授・先生の教え方や授業内容に満足していますか?
日本の大学院はどのように授業をするのかわからないが、UPLBでは学生のプレゼンテーションが中心。大学院なので自分で勉強すること。これまで会った教授・先生がすべてよいとは言えない。本当に良い先生は極々少数だと思う。自分の所属する学科のことしか言えないが、博士レベルでここに留学すると、論文の時に苦労すると思う。
授業の準備はどのようにしていますか?予習・復習にどの程度時間をかけますか?
履修科目がたいてい多いので、全ての科目の予習・復習は不可能。自分のプレゼンテーションやレポートの準備が中心。かける時間はものによって異なる。日本のようにバイトなどをする時間はない。
授業以外に勉強する際、どんな場所(自室、図書室、寮自習室、カフェテリアなど)を利用しますか?
一番集中でき、自分のパソコンを持ち運ぶ必要もないので、自室で勉強することがほとんど。クラスメートとディスカッションする際には、カフェで勉強することもあった。
試験はどのように行われますか?試験対策はどのようにしていますか?
学期中の試験は科目によって0~2回。対策としては一通り、ノートに目を通すくらい。
全科目終了後、総合試験あり。専門(major)教科に4時間X2日の筆記試験。その後福専門・専攻(minor)教科(大学院では自分のmajorのほかにminor教科で9~12単位とることが義務づけられている)の筆記試験が3時間。筆記試験にが合格したら4時間の口頭試験。チャンスは2回。2回とも不合格の場合退学。この試験の準備に1ヶ月費やした。同じ時に試験を受けた友達とグループで1週間くらい復習。
プレゼンテーションスキルやレポート(エッセイ)作成の際の文法チェックなどの語学 サポートは大学で用意されていますか?もしない場合、どのように対応していますか?
大学ではサポートなし。英語に自信のない人はレポートを見てくれる人を探せば、有料で見てくれる人は簡単に見つかる。でもそこまでやっている人は稀。
学校の施設(図書館、コンピュータールーム、カフェテリアなど)は充実していますか?
図書館は古い本ばかりで、本当に困っている。
コンピュータールームは大学にはない。大学の外に沢山インターネットカフェあり。
カフェテリアのようなものは大学にあるが、食べるところなら大学の外にも近くにたくさんある。たいていの学生は外に行って食べている。
学校全体やクラスで、留学生の割合はどのくらいですか?留学生の中で、日本人の割合はどのくらいですか?
学科によりけり。私の専攻は留学生が半分くらい。日本人は私のほかにもう1人。UPLB全体で日本人は5人(正規の学生のみ)。交換留学生(学部生)も何人かいる。
クラス外の活動(クラブ、サークルなど)に参加していますか?どのような活動をしていますか?
していない。
フィリピン人学生とどのようにして交流を深めていますか?大変だと思うことはありますか?
ほかの留学生と交流することのほうが多い。
日本人留学生とどのように接していますか?大変だと思うことはありますか?
とにかく忙しいので、特別に何かあるときは別だが、あまり接する時間がないのが正直なところ。大変だと思うことはなし。
他国の留学生とどのように接していますか?大変だと思うことはありますか?
クラスメートに留学生が多いので、時々一緒に食事をしたりする。特に大変だと思うことはなし。
日本で得ていた情報と食い違っていたところはありますか?
日本で特に情報を集めることもしなかった。
宿泊施設
フィリピン到着後初めに選んだ宿泊施設(大学寮、ホームステイ、アパートなど)は何でしたか?どのようにして宿泊施設を探しましたか?
修士取得後、UPLBの先生と一度仕事をしたことがあったので、彼女にアパートを探してくれるようにお願いしていた。大学到着すぐはSEARCA(キャンパス内)に2日宿泊。ここは寮でもあり、数日の滞在も可能。行ったその場で泊まれる。
トラブル(賃貸契約、同居人との文化の違いなどから生じた誤解やいさかいなど)はありましたか?その際、どのように対処しましたか?
特にトラブルなし。
ただ以前アパートに住んでいた時はフィリピン人の学部生が回りに多く、本当にうるさかったので、そういう場所は避けるようにしている。
現地の食事事情
普段、どこ(自炊、学校の食堂、レストランなど)で食事をしますか?現地の食事・食材で苦労したことはありますか?日本の食材を手に入れることはできますか?
基本的に自炊。忙しい時や友達と食事をする時は外食することもある。食事・食材で苦労したことはない。日本の食材はマニラで入手可(でも買ったことはない)。
留学費用・お金の送金方法・管理方法など
学費(+その他学校に支払った諸経費)はいくらですか?
1学期につき:
Study Permit 500ペソ。
留学生会会費 150ペソ
1単位につき1000ペソ。普通の学生なら1学期に12から15単位履修。
外国人はこれに加え500米ドル。
その他1000ペソ程度。
UPの奨学金を取得すると、Study Permitと留学生会費以外は免除。
学費以外の生活費(住居費、食費、光熱費、教養・娯楽費など)は、1ヶ月だいたいどのくらい必要ですか?
私は家を借りているので、全部で1ヶ月1万5千ペソくらい。住むところにこだわらなければ安くする方法は沢山ある。
お金をどのように管理していますか?日本からの送金が必要な際、どのように送金してもらいますか?
ペソと米ドルの口座をもっている。円は安全なところに保管。銀行などを通して送金してもらったことはない。
医療
現地で病院に行ったことはありますか?大学内の医務室や付属病院で医療サービスを受けることは可能ですか?
大学内にも医療サービスはあるが、利用したことはない。何かあるときはマニラの日本と同じ設備のある病院に行く。
現地での各種相談先
学校内・学校外で問題があった時、誰に相談していますか?
婚約者(彼もここの留学生)。
治安
現地の危険地帯情報をどのようにして収集しましたか?現地でどのような防犯対策をしていますか?盗難などを含む犯罪に巻き込まれたこと(または聞いたことは)はありますか?その際どのように対処しました(と聞きました)か?
治安はキャンパス内でもとても悪い。情報は自然と入ってくる。今年4月に襲われた女子留学生を目撃し、病院に連れて行ったことがある。盗難は昼間でもあり、特に携帯電話は歩いていても簡単にひったくられる。盗難に遭う人はだいたい決まった人。夜は一人で出歩かないことが一番。
通信関連
パソコン、携帯電話、インターネット(接続について)などの現地での利用はどうですか?
全て問題なし。日本語を使いたい人はパソコンを日本から持ってくることを勧める。インターネットは電話線が家になくても、すぐ近くに沢山インターネットカフェあり。携帯は日本よりも簡単。
帰国後の進路
フィリピン留学を現在の学業・仕事にどのようにいかしたいと考えていますか?
フィリピン留学云々というより、これまで学問的には地域開発専門でやってきたことと現場経験では人権関係でやってきたことを踏まえて、調査関係の仕事を続けているか、大学で教えるか、または両方やっていくか考え中。将来はパプア・ニューギニアに住んで自分の専門を生かしていく予定。
後輩へのアドバイス
これまでの留学準備と留学生活を振り返って、「日本にいる間にしておけば良かった」と思うことはありますか?
行けば英語は何とかなるだろうと思う人が多いかもしれないが、実際はそれが問題になって留学生活で得るべきものも得られないまま終わってしまうこともある。日常会話以上の英語を知っておくと良いと思う。
自分のやりたいことをはっきりさせておくことも大切。
フィリピンで留学生活を送る際に、これだけは気をつけておいて欲しい、とこれからフィリピン留学を考える後輩に伝えたいことはありますか?
Social Forestryという科目が学部と修士(博士課程はなし)課程にある。フィリピンでしか学べない専門であるし、内容もとても良い。
フィリピンで、博士課程まで進もうとする場合は、特定の分野を担当する教授が少ないため、十分に指導の時間をとってもらえない場合がある。どの教授が自分の担当になるか入学前にインタビューするなど、よく検討することを薦める。

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