留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2021年1月時点で更新した情報です。教育機関、地域、あるいは時期により異なる場合がありますので、最新・個別の情報については必ず各機関にご確認ください。いくつかの教育機関を取り上げていますが、あくまでも一例示であり、特にそれらを推薦する趣旨ではありません。

台湾の大学は積極的に留学生を誘致しています。台湾の大学と大学付属の語学コースに在学している留学生総数は13万人を超えています(2019~2020年)。日本人留学生は10,968人でした。

公立大学、私立大学とも、大学に語学コースがあります。台湾の多くの大学が外国人学生枠を設けており、書類審査などの比較的簡単な審査で正規課程に入学することができます。
 
国立成功大学
 
台湾には規模が大きく学部数の多い総合大学と総合大学よりは小規模で学部数の少ない4年制の技術学院があります。総合大学は、公立(34校)と私立(37校)がほぼ半数ずつ、技術学院は約2割が公立(15校)で、約8割が私立(59校)です。

公立大学と私立大学の学費にそれほど差はありません。日本の高等学校卒業資格があれば学士課程に、学士号を持っていれば修士課程に、修士号を持っていれば博士課程にそれぞれ入学申請が可能です。
  • 台湾教育部が発信する留学生向けの台湾情報。台湾の大学、中国語を学べる語学コース、奨学金、生活費や住まいに関するページなど、留学に役立つ情報が掲載されている。

  • 台湾留学の情報冊子(日本語)のPDFがダウンロードできる。大学・大学院の正規課程は「台湾留学A to Z」、語学コースは「台湾で中国語を学ぶ-学習華語到台湾」を参照。

台湾の教育制度は、就学前教育である幼稚園から始まります。初等教育が国民小学の6年間、前期中等教育が国民中学の3年間で、合わせて9年間が義務教育です。国民中学卒業後は、後期中等教育である高級中等学校(3年間)を経て、高等教育機関である大学、技術学院、専科学校(2年制)に進学します。6・3・3制は日本の教育制度と同じです。

大学の学士課程は一般的に4年、歯学部と医学部は6年~7年です。修士課程は1年~4年、博士課程は2年~7年ですが、専攻内容とその他の条件で修学年数は変わります。ほとんどの高等教育機関が、秋学期と春学期の二学期制を採用しています。
 
台湾の伝統行事

台湾にはTOCFL:Test of Chinese as a Foreign Language(華語文能力測験)と呼ばれる中国語能力試験があります。

台湾には数多くの大学付属語学センターがあります。大学内ではありますが、年少者の留学を受け入れるなど、多様なコースを提供しているのが特徴です。
ここでは一例として、中国文化大学華語センター(中国文化大学華語中心)を紹介します。
実際の出願にあたっては、最新の情報を大学のウェブサイトや担当事務所に直接確認してください。
 

国立交通大学
 

中国文化大学華語中心(台北市)
6人~12人のグループレッスン、1人~4人の個人レッスン、中国語教師養成クラスなどを提供しています。グループレッスンは毎月開講されます。
初級クラスは1日3時間の授業で、総合的な中国語の上達を目指す集中コースです。中級以上のクラスは、1日2時間の必修クラスと1時間の選択クラスに分かれ(学生ビザで滞在する留学生はどちらも受講が必要)、選択クラスでは会話、ヒアリング、読解、作文に特化したクラスだけでなく、台湾の映画、歌、ドラマ、台湾語のクラスから選択できます。
グループレッスンが開講される前に、ゼロから中国語を始める学習者が初級クラスにより早く適応できるための準備クラスが開講され、ピンイン、声調などを学ぶことができます。
滞在先は、台湾人家庭のホームステイ先か、あるいはホテルを学校が予約してくれます。滞在先を確実に確保できるよう、留学開始の2か月~3か月前に申請してください。
大学窓口での申し込み

本人あるいは台湾にいる友人が、華語センターの窓口に出向き、窓口で入学手続きと学費支払いを行います。

オンラインでの申し込み

1. 華語センターホームページから会員登録(加入会員)を行う
2. オンライン申請(線上報名)画面からログイン(会員登入)して、個人情報を入力する
3. 個人レッスンに申し込む場合は「報名個人班」、グループレッスンに申し込む場合は 「報名密集班」を選択
4. 40~60分のオンラインプレースメントテスト(線上分班考試)を受ける
 中国語未習者は「没学過中文」を選択
5. 入学申請書に記入をして、アップロードする
5. 入学審査の結果を待つ
6. クレジットカードで学費を支払う
入学申請終了
授業料(台湾ドル/NTD)(2020年度)
グループレッスン 15時間/週(3時間×5日)
4週間 12,500元
1学期(3か月)27,000元
個人レッスン 1コマ50分×2コマ~/週
1対1の場合 600元~1,000元

個人レッスンの授業数は最低週3時間で、学生の人数(1人~4人)と授業を行う場所により費用が変わります。
グループレッスンの場合、早期に申し込むと早期割引、2学期以上の受講を申し込むと長期割引があります。
その他の費用(台湾ドル/NTD 2020年度)
登録費 300元
教材費 約500元~1,000元/学期

※費用のレート計算は、外国為替情報ページで確認してください。

 

元智大学卒業式

ここでは、【入学申請】【学費】【寮】【保険】について、国立中山大学(高雄市)の例を紹介します。
実際の出願にあたっては、最新の情報を大学のウェブサイトや担当事務所に直接確認してください。
国立中山大学(高雄市)
入学申請
申請時期
秋学期(9月)入学:1月中旬~3月末まで
春学期(2月)入学:前年8月初旬~9月末まで

必要な書類を準備してから、大学ホームページの「NSYSU Online Application for International Student」からオンラインで申請します。大学、大学院とも2学系まで出願できますが、その場合は書類を2部準備する必要があります。申請書類は全てアップロードするため、紙媒体での郵送は認められません。申請書類のコピーを必ず手元に残してください。合格発表は、秋学期は6月中旬まで、春学期は前年12月中旬までです。
必要な書類 
  1. 最終学歴証明書(英文あるいは中文)
    在学中の学生は、在学校が発行した卒業時期が明記された卒業見込み証明書を提出。
  2. 最終学歴の成績証明書(英文あるいは中文)
    博士課程に申請する学生は、学士課程と修士課程両方の成績証明書を提出。
  3. 財力証明書(英文あるいは中文)
    銀行口座に4,000米ドル以上あるいは12万台湾ドル以上の残高が必要。名義人が留学生本人でない場合は、留学生と名義人の関係を説明する書類と、名義人が留学資金を保証する旨を記載した誓約書を提出する。財力証明書として奨学金受給証明書を提出できる。
  4. 国籍証明書としてパスポートのコピー
※この他にも、学部によって提出が求められる書類があります。大学が提供する留学生向けの奨学金を申請する場合も別途提出書類があるので、大学のホームページから確認してください。
 

台湾大学女子寮

学費
学費(2021年度~2022年度)/年
学士課程 49,460元~57,880元
修士課程 53,760元~58,280元
博士課程 53,760元~58,280元
学費、教材費は専攻により異なります。
奨学金を受給する留学生でも、来台後すぐに奨学金が受け取れるわけではありません。奨学金が支給されるまでの生活費、書籍費、雑費などで、8万~10万元(3,000米ドル~5,000米ドル)を準備しておいた方がいいでしょう。

 

国立中山大学には翠亨A 棟~L棟、武嶺一村~四村、武嶺国際村の寮があり、全て2人~4人部屋です。費用は寮により異なります。
 
寮費(2020年度)
  翠亨H棟 武嶺国際村
1学期 7,200元 17,000元
夏休み 3,700元 8,600元
冬休み 1,800元 4,300元
短期/日 120元 300元

この他、学期ごとに電気代が別途かかります。
寮によっては、布団、枕などの寝具を学生が購入する必要があります。

 

保険費
全ての留学生は個人で加入する保険か、台湾の全民健康保険に加入しなくてはいけません。全民健康保険は、台湾での滞在が満6か月になると大学を通して加入できます。留学生は台湾入国から6か月間有効の保険に事前に加入する必要があり、入学時に保険の証明書の提出を求められます。保険の証明書は、台北駐日経済文化代表処で認証を受けておく必要があります。

台湾滞在が満6か月になると加入できる全民健康保険の保険費は年度により異なります。2021年からは826元/月です。保険についての詳細は生活情報ページを参照してください。

台湾大学図書館

台湾の奨学金は、台湾政府の複数部門が提供しているもの、台湾教育部が提供しているもの、民間組織が提供しているもの、地方自治体が提供しているもの、大学が独自に提供しているものなどがあります。受給条件、内容、期間はそれぞれの奨学金で異なります。学費減免を含む大学が独自に留学生に提供している奨学金については、留学先の大学に直接問い合わせてください。台湾政府奨学の詳細はページ下部 「この国の外国政府等奨学金を見る」 をご参照ください。

国家音楽庁
 

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。