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2008年3月作成

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ベルギー

アンケート(高等専門学校2)

柳崎 巧さん
(2008年3月アンケート記入)
留学先について 
学校名:Koninkijke Academie voor Schone Kunsten Antwerpen (アントワープ王立芸術学院)
学科:Fashion Department
留学期間:2006年9月~2010年6月(卒業予定)
留学前の状況
なぜベルギーに留学しようと思いましたか?なぜ他のフランス語圏あるいは英語圏の国ではなくベルギーを選びましたか?
ベルギー留学の理由は、世界の中でも他に類を見ないスタイルを発信するこのアカデミーに強く魅かれ、その上入学前にも現地に長期滞在したという経験もあわせて、やっぱりここでワークしたいと強く思ったためです。
もちろん他にも選択肢はありましたが、経済的な面に加え、ここでしか学べないことがあると感じていた理由も挙げられます。
留学を思い立ってから実際に現地に出発するまでどのくらいの準備期間が必要でしたか?
日本で服飾専門学校のパターンモデリストを卒業してから1ヶ月後に、直接学校を見てみたいと思い、初めてベルギーに訪れました。
そこでの出会いがきっかけで様々な人と知り合う事が出来、その後2年間はデザイナーのアシスタント等をしながら、日本とベルギーを行ったり来たりしていました。
語学力があれば、デザイナーのもとでインターンシップのようなスタージュと呼ばれる研修制度があり、アシスタント経験を積むことが可能です。(原則、無給です。)その様な生活を送るうちにある程度語学力も身に付き、ポートフォリオの準備も整ったため、25歳の時に入学を果たしました。
日本でオランダ語または英語をどのようにして勉強しましたか?どの勉強方法が一番効果的だったと思いますか?
私の場合、金銭的な事情が厳しかったため、全て独学です。語学学校には入った事がありません。全て現地の友達などとのコミュニケーションを通して身に付けました。ライティング、リーディングに関してはきちんと勉強した方が良いとは思いますが、留学で一番大事なのはコミュニケーションだと感じたので、勇気を持って話をしていく事で身に付けていきました。
どのようにしてベルギーや学校の情報を得ましたか? 
最初はインターネットや雑誌に掲載された記事などを頼りに情報収集していましたが、やはり百聞は一見にしかず、自分の目で直接たしかめることが一番有益でした。また、現地で実際に生活されている方に話を聞く事が一番リアルな情報源になると思います。
学校へは何語で、どんな手段(E-mail、ファックス、電話)で連絡を取りましたか? 
学校へは直接行って聞きましたが、E-mailや電話でも受け付けてくれるようです。但し、ファッション学部だけwebサイトが別になっていてややこしく、本校のメインサイトにある問い合わせ先からでないと返事がもらえないことがあるようです。言語は英語で大丈夫です。
出願:出願時にどのような書類をどこに提出しましたか?
書類は一枚のみという簡単なものでした。ただ、高校卒業以上の証明書、最終学歴の証明書、成績証明書が英文で必要ですので、前もって問い合わせたほうが良いかと思います。
現地の入学試験とその内容を教えて下さい。
試験は2日間にわたって行われ、殆んどがドローイングです。1日目は黒しか使うことができず、彫刻をデッサンしますが、スタイルは自由です。2日は着彩です。カラフルな服が飾られていて、それを描きます。この2日間のどちらかに自分のインタビュー順番が回ってくるとそれを受けます。内容は人によって異なりますが、なぜここで勉強したいかをしっかりと聞かれます。英語力をそこでみられます。
コラージュの課題は、雑誌を持参し、それを使ってマテリアルを造り提出するといった内容だったと記憶しています。ポートフォリオは、原則テーブルの上に置くだけです。それについて説明をすることはできません。
どのような滞在許可をどのようにして取得しましたか?申請時に提出を求められた書類、申請料、申請から取得までかかった日数を教えて下さい。
入国前に日本で手続きをしました。
申請料は覚えていないのですが、書類に関してはたくさんあります。
保護者の銀行の残高証明書、卒業証明書など、ほとんどを英文で用意し、さらに大使館で手続きを始めてからは外務省、警視庁、指定の病院などに出向いて所定の書類を発行してもらわなければなりません。時間がかかる作業ですので、前もって大使館に問い合わせてみると良いと思います。
保険・医療・予防接種について教えて下さい。
旅行者向けの保険に最初は入っていましたが、今はこちらで学生向けのものが安く用意されていますのでそれに加入しています。予防接種等は特に受けていません。
学校生活
授業の内容について教えて下さい。教授・先生の教え方や授業内容に満足していましたか?
授業は基本的に月~金です。土日は休みです。時間は曜日によって違いますが、大体が9時~18時です。もちろんランチタイムや休憩はあります。
授業の内容は、全てにおいて日本とはまるで違うスタイルですので、最初はかなり戸惑いますし、ストレスも多いです。学校の内容に関してはすごく満足していますが、決して楽ではありません。
時間に関する事等、オーガナイズが行き届いてないこともよくあります。
日本人ならではの細かい感覚でいるとすごくストレスを感じる事が多いかと思います。
自分から何かを得ようとしない限り、相手が与えてくれる事はまずありません。それによってすごく自立することが出来るのがとても良いところだと思います。
授業の予習・復習の内容やかけていた時間を教えて下さい。日本で学んだ語学力は充分でしたか?
ほとんどがファッションのワークなので予習復習ではありませんが、課題が膨大な量です。
それに加えて哲学、心理学、美術史、西洋服飾史などの学科の方もあるので、現地の人でも大変なようです。
語学力に関しては、充分とは言えませんが、コミュニケーションが取れる事が大前提だと思います。書けるより喋れる事の方がはるかに必要になってくることもあります。
授業以外に勉強する際、どんな場所を利用しますか。学校の施設(図書館、コンピュータールーム、カフェテリアなど)は充実していましたか?
学校のアトリエでワーク出来ます。図書館もあります。特に不満なく過ごせています。
試験はどのように行われますか?試験対策はどのようにしていますか?
試験は、大きく前期と後期の2回あります。
試験内容は、それまでに制作する全てのものが評価対象ですが、やはり作る服が主となります。
試験は2種類あり、1つはプレゼンテーション形式で全講師の前で自分が作った服をプレゼンします。もう一つは、その後に行われるJURY(試験の審査)と呼ばれるもので、そこでは制作した服のプレゼンテーションブックや、その作品の絵、素材、そして与えられたテーブルを自分のテーマに沿って飾り付けたりします。これで自分自身の作品全てにおいてのインスタレーションがなされたことになります。また、ファッションショーも評価に入ってくるようです。
学科に関しては期末に試験があります。学科をオランダ語で講義をする先生もいますが、試験は英語で受けることができます。オランダ語の教科書しかない授業もあったりするので、その場合はベルギーの友達に協力してもらい勉強したりします。
プレゼンテーションスキルやレポート(エッセイ)作成の際の文法チェックなどの語学サポートは大学で用意されていますか?もしない場合、どのように対応していますか?
特にサポートは用意されていません。
なお、ワークをしっかりとやっていればちゃんとそれも評価されるので、プレゼンテーションスキルもですが、やはりワークを見せると言うことが大きなポイントになります。
学校全体やクラスで、留学生の割合はどのくらいでしたか?留学生の中で、日本人の割合はどのくらいでしたか?
ファッション学部は半数弱が外国人だと思います。
日本人の割合は今は前に比べて多く10%までは行かないと思いますが、増えてきています。
クラス外のどのような活動に参加されましたか?
今は特に活動していません。
現地の学生とどのようにして交流を深めることができましたか?
出来るだけ日本人ばかりと居るのではなく、現地の人たちと接するように努める事が一番だと思います。意思疎通がうまく行かずにたいへんなことはよくありますが、相手も留学生と言う事を理解しているので、あまり怖がらずにコミュニケーションしていくとうまくいくと思います。
日本人留学生とどのように接していましたか?
大きい街では無いので、人間関係が一番難しいかなと思います。
自分自身も手一杯なので助けてあげられないことがあったりし、悔しい思いをすることもあります。
他国の留学生や指導教官とどのように接していましたか? 
やはりオランダ語が喋れないと少しつらい思いをすることがあります。
先生方には謙虚すぎずにどんどん質問して、積極的にいくことが大事です。
日本で得ていた情報と食い違っていたところはありましたか?
やはり情報を収集するだけでなく、実際にそれを確かめることが一番です。
試験内容、滞在費用など全てにおいて様々な情報が飛び交っていたため混乱することだらけでした。
宿泊施設
到着後初め宿泊施設を教えて下さい。 どのようにして宿泊施設を探しましたか?
初めて来たときは、事前にユースホステルを予約して行きました。その後は知り合った人たちに3ヶ月間泊めてもらったりしました。
宿泊施設に関するトラブルやその解決方法を教えて下さい。
今のところ大きなトラブルはありませんが、契約書等はほとんどオランダ語ですので、なるべく現地の人に英語に訳してもらう等した方がいいと思います。
普段、どこで食事をしていましたか?現地の食事・食材で苦労したことはありましたか?
自炊に徹した生活をしています。特に苦労することは無いと思います。お米も食べられるので、食事に関しては問題なくやれています。
留学費用・お金の送金方法・管理方法などについて
学費及び学校に支払った諸経費はいくらでしたか?またどのような支払方法が 便利でしたか?
学費は年間5,700ユーロ前後だったと思います。その他支払うものは特にはないです。
学校の作業に必要なもの等は自分で買わなければいけません。
学費以外の生活費(住居費、食費、光熱費、教養・娯楽費など)は、1か月または留学期間全体でだいたいどのくらい必要でしたか?
1ヶ月でだいたい600ユーロくらいで生活しています。人によって様々です。
お金の管理方法と日本からの送金について教えて下さい。
送金は郵便局からやりました。こちらでの口座を持つ前はキャッシュカード、シティバンク等を利用していました。
現地で病院に行ったことはありますか?大学内の医務室や付属病院で医療サービスを受けることは可能でしたか?
一度けがをして病院に行きました。特に問題なかったです。
学校内・学校外で問題があったとき、誰に相談しましたか?住居などについて支援を受けられるような学生互助会(自治会)などはありましたか?
そういった機関はありますが、まだ利用した事はありません。
現地の危険地帯情報をどのようにして収集しましたか?また、現地での防犯対策を教えて下さい。
盗難などを含む犯罪に巻き込まれた経験はありましたか?また、その対処方法を教えて下さい。

治安はそれほど悪くはありませんが、戸締まりや夜間の外出にはやはり気を使います。
空き巣の話は何度か聞いたことがあります。防犯対策は、あまりお金を持っているように思われたり、いかにも旅行者と判るような格好は避けるようにしています。
パソコン、携帯電話、インターネット(接続について)などの現地での利用はどうでしたか?
携帯電話はこちらのプリペイドのものを使っています。必要なときだけ使えるので便利です。
パソコンは日本から持ってきました。インターネットも問題なく使えています。
帰国後
帰国後の進路について教えて下さい。
現在まだ在学中で、2年生です。
あなたの留学経験は現在の仕事・学業にどのようにいかされていますか?
色んな人と繋がって行ける事や、たくさんのものを見られることは本当に大きな経験になっています。
これまでの留学準備と留学生活を振り返って、「日本にいる間にしておけば良かった」 と思うことはありますか?
日本での準備をするのももちろん大切ですが、まず一度現地を自分の目で見てみる事はすごく大きな勇気とパワーを与えてくれます。観光気分での旅行という感覚よりも少し長めに滞在してみるといいかもしれません。
後輩へのアドバイス
留学生活を送る際に、これだけは気をつけておいて欲しい、とこれから留学を考える後輩に伝えたいことはありますか?
日本人同士で甘えるのではなく、自立する事を目指して生活しないと英語を身につけるのも時間が予想以上にかかってしまいます。目的をしっかりと持って留学出来ればいいと思います。
また、これから留学を考えている人たちに、すでに留学をしている人たちが少しでもアドバイスをし、力を貸してあげられたら、その人たちの留学生活がより一層スムーズに楽しくやっていけるのではないかと思います。なので留学を果たした人は、積極的に情報発信を行うことを意識したらいいと思います。

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