留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

エストニアは人口133万(2019年、世界銀行)と、バルト三国の中では最も小さな国です。スイスよりもやや大きな面積を持ち、北欧のバルト海沿岸に位置するエストニアは、広大な原生林と多数の川や湖、澄んだ空気、そしていつでもどこでもインターネットにアクセスできる環境が整った国です。スカイプ発祥の地、エストニアは、世界で最も革新的で ITの利用が進んだ国のひとつとして知られています。
エストニアの北欧文化および言語は、隣国フィンランドと多くの共通点があります。スウェーデンはバルト海をはさんだ西側の一番近い国、そしてラトビアとロシアとはそれぞれ南と東で国境を接しています。公用語はエストニア語ですが、ほとんどの人は英語を理解し話します。

エストニアの高等教育制度は、学術的教育と職業専門高等教育からなっています。高等教育は主に大学と専門高等教育機関が提供し、3サイクル制になっています。

  • 第1サイクル
    学士課程の期間は通常3年で、学習量は180 ECTS単位に相当します。ただし、4年間で240 ECTS単位の学習量が必要な場合もあります。学士課程を修了すると学士号(bakalaureusekraad)が授与されます。
    職業専門高等教育は、専攻科目により通常3~4年の学習期間(180~240 ECTS単位)を要し、学習を修了すると職業専門高等教育のディプロマ(rakenduskorgharidusoppe diploma)が授与されます。
    いずれかの第1サイクル修了後、学生は第2サイクルに進むことが可能です。
  • 第2サイクル
    修士課程は通常1~2年の学習期間を要し、学習量は60~120 ECTS単位に相当します。ただし、学士課程の学習と合わせ、少なくとも5年(300 ECTS単位)の学習が必要です。
    一般的な第1・第2サイクルのほか、医学、歯学、薬学、獣医学、建築学、土木工学の分野は、単一で長期サイクルの学習プログラムになっています。これらの分野は通常5~6年の期間を要し、学習量は300~360 ECTS単位に相当します。修了時には修士号(magistrikraad)が授与されます。
  • 第3サイクル
    博士課程の期間は通常3~4年で、学習量は180~240 ECTS単位に相当します。修了時には博士号(doktorikraad)が授与されます。

ECTS(European Credit Transfer System:ヨーロッパ単位互換制度)
EU諸国の大学では、共通の単位制度ECTSを採用しており、1ECTSは、講義、ゼミ、個人授業(tutorial)、ラボ実習、自習などおよそ28時間の学習からなり、基本的には60 ECTSが1年間フルタイムの学習を意味します。

DoRa奨学金は、欧州連合(EU)の欧州社会基金より資金提供を受けている制度です。
  • 外国人修士学生対象
    エストニアの大学で英語による修士課程プログラムを履修している外国人学生に、月額288ユーロを給付します(ただし、1学年度中の10か月間)。学生は受け入れ先の機関を通じて申請します。手続きの期限および対象者の選考基準は、受け入れ機関が定めます。
  • 外国人客員博士学生対象
    エストニアの大学で分野に関わらず博士課程の学習プログラムを履修する外国人博士学生に対し、1~10か月間の研究および留学費用を給付するものです。6か月の滞在に対する助成金はおよそ4,000ユーロです(渡航費補助を除く)。候補者の選考は受け入れ大学が行います。

( 一部転載: Study in Europe 欧州留学ガイド 2019.5 )

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。