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2008年3月作成

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オランダ

アンケート

八田 亮 さん
(2008年1月アンケート記入)
留学先について
学校名:The Hague University
専攻:MBA
課程:修士
留学期間:2006年8月~2007年10月
留学前の状況
なぜオランダに留学しようと思いましたか?なぜ他の英語圏の国ではなくオランダを選びましたか?
1つ目の理由ですが、以前大学時代に10ヶ月間、カナダに語学留学をした事があり、その際に北米、英語文化に携わったため、違う文化圏に行ってみたかったため。
2つ目の理由としては、MBAといえば、日本人の大部分はアメリカ、次にイギリスに行く人が多いため、ヨーロッパの大陸系のMBAに行くことにより、他の人と違ったことをしたかったため。
3つ目の理由ですが、ヨーロッパの大陸系のMBA(英語で受けるインターナショナルプログラム)は1年コースが多く、生活費、授業料、未就労期間を抑えることができるため。
4つ目は、フランス、ドイツに比べオランダは、オランダ人のほとんどが英語を話せ、日々の生活のなかで、オランダ語が話せないことが、大きな障害にならないと感じたため。
(また、1年コースのMBAだったため忙しく、第三各語(オランダ語)を本格的に学ぶ時間も、気力もないと感じたため。)
留学を思い立ってから実際に現地に出発するまでどのくらいの準備期間が必要でしたか?
10ヶ月間のカナダへの語学留学経験、4年間に渡り英語を使用する業務を経験したことにより、英語に対してのアレルギーがなかったため、1年半ぐらいの準備期間でした。
日本でオランダ語または英語をどのようにして勉強しましたか?どの勉強方法が一番効果的だったと思いますか?
大学時代に10ヶ月間のカナダへの語学留学を行いましたが、語学力自体は期待していたより余り向上はしませんでしたが、英語への興味が飛躍的に増し、留学後に日本で、留学中に勉強したテキストを見返したり、分厚い文法書を勉強したり、英文の小説を読んだり、英文メールを語学留学時代の友人に出したり、外国人の友人と出かけたり、積極的に英語に触れる機会を増やしました。
また就職する際も意識して、英語を頻繁に使用する業務を選びました。その甲斐もあり、語学力が飛躍的に向上しました。従って、具体的にどの勉強方法が一番効果的かは選べませんが、英語に興味を持て尚且つ、日常的に触れられるような環境作りが大切ではないかと思います。
どのようにしてオランダや学校の情報を得ましたか?
世界中のMBAスクールを纏めて検索できるインターネットサイトを主に使用して、ある程度学校数に絞り、その後学校自体のHPの情報を参考にして、学校選びをしていました。
また、留学準備、現地生活情報等も、留学体験者のHPや、そのような専門のサイトから情報を得ていました。
学校へは何語で、どんな手段(E-mail、ファックス、電話)で連絡を取りましたか?
学校への問い合わせは、主に英文のE-mailで連絡を取りました。その際、特にトラブル等はありませんでした。
出願:出願時にどのような書類をどこに提出しましたか?
出願時に必要な書類は、TOEFLとGMATのスコア、志望動機に関してのエッセイ、レジュメ、上司の推薦状、願書、パスポートのコピー、証明写真で、学校に直接送付しました。
苦労した点は、TOEFLとGMATのスコアを上げること、上司へ推薦状の作成をお願いする事でした。
 
スコアアップに関しては、やるしかないので参考書を買い、時間が空いた時に集中して勉強しました。推薦状に関して、上司へは迷惑を最小限にとどめるよう、前もって自分の意思を真摯に伝え、協力していただけるようお願いしました。
現地の入学試験とその内容を教えて下さい。
特に学校独自の入学試験はなく、授業についていけるだけの英語力があるかを計るためにTOEFLのスコア、他の志願者と比較するためにGMATのスコア、 志望動機の強さを推し量るためにエッセイ、自分の周囲から人物保証、評価を得るために推薦状の提出を求められ、その後MBAマネージャーとの約20分の電 話インタビューを行い、入学資格が得られました。
どのような滞在許可をどのようにして取得しましたか?
入国前に学校からオランダ移民局へ、MVVという仮の滞在許可書の発行が依頼され、発行され次第、在日オランダ大使館で取得し、入国後は学校から移民局への依頼に基づき、正式の滞在許可書が発行されました。
申請時に提出を求められた書類、申請料、申請から取得までかかった日数を教えて下さい。
パスポートのコピー、証明写真が、申請時に必要で、費用の合計は、約440ユーロでした。
入国前の仮の滞在許可書が約6週間かかり、入国後の正式の滞在許可書は約3ヶ月かかりました。
保険・医療・予防接種について教えて下さい。
学校から紹介された現地の保険会社の医療保険に入り、1年間で約440ユーロかかりました。
予防接種は、一切しませんでした。
学校生活
授業の内容について教えて下さい。教授・先生の教え方や授業内容に満足していましたか?
私自身、日本の一般的な大学を卒業しましたが、大学のほとんどの講義は、生徒の人数が多いため、主に教科書を見て、教授の解説を聞き、ノートを取ることが 主体の受動的な授業でしたが、私が行ったMBAは、生徒の人数が25人しかおらず、教授、生徒間の距離が近いため、授業の半分が日本の大学と同じ受動的な 授業で、残りの半分が教授と生徒間、生徒同士でのディスカッション、プレゼン等、能動的な授業スタイルで構成されていました。
授業の予習・復習の内容やかけていた時間を教えて下さい。日本で学んだ語学力は充分でしたか?
授業の準備は、前夜に1時間ぐらいかけ教科書をざっと読み、分からない英単語があれば辞書を引く程度の予習をしていました。復習は、テストがあったり、プレゼン、レポートの作成等があったりと自分で意識をしなくても、授業の構成の中に組み込まれており、自然に復習をしていた感じでした。
語学力に関しては、レポート作成に3~5倍ぐらい日本語より時間がかかりました。また、授業中、グループワークの時は、周りの生徒が比較的語学力のレベルが高かったため、ディスカッションのスピードが速く、自分が言いたい事の半分も言えなかったと思います。何度も、日本語だったら、もっと簡単に論破できたのにと、悔しい思いをしました。従って、語学力には多少の自信を持っていましたが、決して充分でなかったと思います。
授業以外に勉強する際、どんな場所を利用しますか。学校の施設(図書館、コンピュータールーム、カフェテリアなど)は充実していましたか?
基本的には、自室で勉強をしていましたが、グループワークの際は、学校の施設の図書館、コンピュータールーム、カフェテリアなどを使用していました。
学校の施設は、大学が併設されていて約16,000人の生徒がいることもあり、大規模で非常に便利でした。
試験はどのように行われますか?試験対策はどのようにしていますか?
試験がある科目は、授業で習ったことしか出題されないので、基本的に授業中に理解するよう心がけ、それ以外の抜け落ちている部分は、教科書、インターネットを参考にし、またクラスメートに聞いたりして、理解していました。従って、試験対策は、理解していることをただ復習するといった感じでした。
プレゼンテーションスキルやレポート(エッセイ)作成の際、文法チェックなどの語学サポートは大学で用意されていますか?もしない場合、どのように対応していますか?
基本的にMBAは、語学学校ではないので文法チェックはありません。自分で、問題があるなと自覚している言い回し、文法は、英語のネイティブスピーカーのクラスメートにチェックをお願いしていました。しかし、プレゼン、レポートの量は、非常に多いため、全てのチェックをお願いする事はできませんので、入学前にある程度のレベルが求められるのは、言うまでもありません。(そのためもあって、入学前にTOEFL、GMAT、Essay、電話インタビューがあるのではないかと思います。)
学校全体やクラスで、留学生の割合はどのくらいでしたか?留学生の中で、日本人の割合はどのくらいでしたか?
クラスは、毎年フルタイムのMBAの生徒数は25人しかおらず、同国籍の生徒は3人までと決まっているため、地元の生徒は3人しかおらず、留学生比率は 90%ぐらいです。しかし、パートタイムのMBAの生徒(地元で働いていて、主に夜間授業を受ける生徒)も、授業によっては参加していることもあり、比率 は多少前後します。
日本人に関しては、私が、1991年にThe Hague UniversityでMBAプログラムが始まって以来、初めての生徒でした。(その理由もあって、この学校を選びました。)
クラス外のどのような活動に参加されましたか?
特に決まったクラブ、サークル活動はありませんが、学校にフィットネスや体育館等が併設されていて、有料ですが応募すればバレーボール、ダンス、エキササイズ等の授業を受けられるようです。
現地の学生とどのようにして交流を深めることができましたか?
クラスのサイズが小さいこともあり、授業、グループワークを通じて、自然に仲良くなりましたので、大変だった印象が全くありません。
日本人留学生とどのように接していましたか?
日本人が一人もおらず、お互いに頼ったり、日本語で話をする日本人が居なかったので、逆に大変だったという印象があります。
他国の留学生や指導教官とどのように接していましたか?
他国の留学生とは、クラスのサイズが小さいこともあり、授業、グループワークを通じて、自然に仲良くなり、お互いの文化の相互理解を深められたと思っています。
 
指導教官も、生徒の数が少ないので、お互いの距離が近く、大変だった印象もありません。
しかし、文化の違い、常識の違い、性格の違いにより、お互いに“合う、合わない”は必ずありますので、個々に違いを理解し、自分なりに消化をしていく事が大切かと思います。
日本で得ていた情報と食い違っていたところはありましたか?
特にありません。
宿泊施設
到着後初め宿泊施設を教えて下さい。 どのようにして宿泊施設を探しましたか?
学校が手配した学校の横に隣接している学生用の35平米ぐらいのユニットバス、家具付きの1ルームマンションに入居しました。大学の寮とは違い、民間の学生用賃貸住宅会社が運営しており、他の学校の生徒も入居している。
宿泊施設に関するトラブルやその解決方法を教えて下さい。
シャワーの水圧が弱かったり、水漏れ等がありました。管理会社に修理を依頼しましたが、修理工が合鍵で勝手に部屋に入ってきて修理する事が何度かあった。その都度、管理会社に文句を言ったが、残念ながら余り向上が見られなかった。
普段、どこで食事をしていましたか?現地の食事・食材で苦労したことはありましたか?
ユーロ高とオランダの外食事情がもともと割高のせいもあり、基本的に家で自炊をしていました。授業がある日は、昼食は学校のカフェテリアで食事をとっていました。
私は住んでいたハーグには、日本食材専門店がなかったため、値段が高めですが中国食材店に少しだけ売っている日本の食材を購入していました。
留学費用・お金の送金方法・管理方法などについて
学費及び学校に支払った諸経費はいくらでしたか?またどのような支払方法が 便利でしたか?
学費は、MBA基礎コース(MBA本課程に進む前に、必要な科目のみを受講)を6科目全て受講した場合は4,000ユーロかかり、私の場合は3科目のみ受 講、MBA本課程の授業料は教科書代込みで16,000ユーロかかりました。その他は、滞在許可書の費用を含め、700ユーロぐらい支払いました。
学費以外の生活費(住居費、食費、光熱費、教養・娯楽費など)は、1か月または留学期間全体でだいたいどのくらい必要でしたか?
生活費、家賃が光熱費、ADSL代込みで500ユーロ、食費が200ユーロ、その他で300ユーロぐらいかかっており、月平均1,000ユーロぐらいかかっていました。
留学費用全体で往復航空券(2回分)含め、合計は約38,000ユーロぐらいかかりました。
お金の管理方法と日本からの送金について教えて下さい。
オランダでは現地の口座を開き、日本ではシティバンクの口座を開き、オランダの口座情報を登録しておき、誰かに頼まなくてもインターネットで送金ができるような環境を整えていました。
現地で病院に行ったことはありますか?大学内の医務室や付属病院で医療サービスを受けることは可能でしたか?
幸運にも、一度も病院にはお世話になりませんでした。
学校内・学校外で問題があったとき、誰に相談しましたか?住居などについて支援を受けられるような学生互助会(自治会)などはありましたか?
学校から、留学生用に現地での各種相談先/支援組織の案内パンフレットが配布されたため、あまりトラブルはありませんでした。それ以外で、何か必要な情報を入手する時は、学校のオフィスの方に尋ねるか、オランダ人のクラスメートに尋ねました。住居に関しては、学校から紹介されました。
現地の危険地帯情報をどのようにして収集しましたか?また、現地での防犯対策を教えて下さい。
盗難などを含む犯罪に巻き込まれた経験はありましたか?また、その対処方法を教えて下さい。

現地の危険地帯情報は、学校のオフィスの方に聞くか、オランダ人のクラスメートから聞きました。私が住んでいた1ルームマンションは、オートロック式でエントランスにカメラが付いていました。幸いにも、自分にも周囲の人も、犯罪に巻き込まれることがありませんでした。
パソコン、携帯電話、インターネット(接続について)などの現地での利用はどうでしたか?
パソコンは、Skype等で格安でインターネット電話ができるし、プレゼンのスライド、レポート作成には必需品ですので、日本で購入し、現地にもって行きました。
インターネットは、私が住んでいた1ルームマンションに、最初からADSLが完備されていました。固定電話を持たない代わりに、携帯電話を現地で購入し、契約手続きも行いました。
帰国後
帰国後の進路について教えて下さい。
大手自動車メーカーの内部統制室に、就職しました。
あなたの留学経験は現在の仕事・学業にどのようにいかされていますか?
MBAプログラムにおいて、英文管理会計、コーポレートファイナンス、国際金融、マーケティング、人事管理等のマネージメントスキルを習得したことにより、経営者からの視点で大局的に経営環境を捉える力が身に付いたと思います。
また、膨大なレポート作成により、情報収集力、分析力、英文でのレポート作成能力が飛躍的に伸びたと考えており、授業で何度も行われるプレゼン、ディスカッション、グループワークでは、プレゼンテーションスキル、異文化コミュニケーション能力、対人能力がより磨かれたと思います。
現在の職場環境は、英語が部内共通語で、内部統制室ということもあり、上記のスキルの向上全て活かされているものと考えています。
後輩へのアドバイス
これまでの留学準備と留学生活を振り返って、「日本にいる間にしておけば良かった」 と思うことはありますか?
勉強面でいうと、当たり前のことですが、全て英語で学ぶ事になるため、授業についていくのが精一杯になりがちなので、会計、財務、金融、マーケティング、人事管理等のMBAで学ぶであろう科目に関する本をあらかじめ読んでおき、内容を大まかに理解しておくと、余裕を持って授業に望め、授業をより一層深く理解でき、体に身につけられると思うので、日本にいる間、通勤時間等を利用して、その手の本を読んでおくことをお勧めします。
生活面でいうと、これも当たり前のことですが、全て表示がオランダ語なので、生活に必要なオランダ語の単語(生活用品、交通標識、電車の案内表示,etc)だけでも、記憶するか、いつも持ち歩くノートに羅列するなどしておくと、生活が楽になるかと思います。
私の場合は、オランダ語でのハーグの都市名を知らないぐらい、全くオランダ語を理解していなかったため、何か分からない単語あると、その都度、周りの見ず知らずの人に英語で尋ねる必要があり、度胸も多少つきましたが、何するにも時間がかかり非常に面倒でした。
留学生活を送る際に、これだけは気をつけておいて欲しい、とこれから留学を考える後輩に伝えたいことはありますか?
どこの国に行っても同じでしょうが、海外生活は、頼る人も施設も限られており、想像以上に身体が資本となってきますので、くれぐれも無理をせず、身体を大事にしてください。

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