留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

大学・大学院・短期大学・専門学校 奨学金留学

留学先国・地域:スペイン・バルセロナ
留学期間:2016年9月から2017年8月、2018年10月から2020年9月
学校名:ポンペウファブラ大学(交換留学時)・大学院(進学時)
専攻名:(大学)政治・行政学部、(大学院)公共政策学部
留学形態:大学院への進学(修士号取得)・日本の大学/大学院在学中の留学(交換留学/協定留学/派遣留学)

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。

(交換留学の動機)大学2年で受けた授業でスペイン政治に興味を持ったことをきっかけに、交換留学の選択肢内で政治学で有名であったポンペウファブラ大学を希望。
(大学院の動機)希望していた就職先が修士が必須であり、なおスペイン政治等に詳しい必要があったため、希望。


Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。

(交換留学の動機)先述の通り、政治学で有名であったため。
(大学院の動機)交換留学時の経験が非常に刺激的であったため、再度大学院で深く学習したいと思い、選んだ。


Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?

どちらにおいても、非常に支援的であった。なお、奨学金のおかげで、金銭的な負担は家族にかけずに済んだことが良かった。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。

(交換留学)2016年5月ごろ交換留学を決意、同時に情報収集開始、交換留学に関しては当時の大学のサポートがあったため、特に苦労せず。夏頃に奨学金やアルバイトなど身の回りを整え、2016年9月に出発。
(大学院)2017年9月に帰国後、すぐに大学院のため奨学金の準備を行い申請(同時に奨学金が通らなかった時のために就活)。2018年1月ごろ奨学金面接→3月?合格通知→通じ後すぐに大学院に連絡・アドミッションの送付→夏ごろ、奨学金のための健康診断など→2018年10月出発


Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。

(交換留学)主に当時の大学で共有されていた情報と大学のウェブサイト。
(大学院)大学のウェブサイト


Q. 語学学習はどのように行っていましたか?

(交換留学)交換留学時はB1・B2の間のレベルだったと考えられるが、4年間で卒業を目指していたため、単位互換を狙い最初から大学の政治学関連の授業を複数専攻した。3学期目に自分のスペイン語を洗練するために、大学の言語アカデミーでC2レベルの授業を取った。


Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?

特に利用しなかった。基本的に、自分の学びたいこと・場所がしっかりしており、ウェブサイト等で基本情報を見れば済んだため。


Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。

(交換留学時)JASSO海外留学支援制度(協定派遣)
(大学院時)JASSO海外留学支援制度(大学院学位取得型)


Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。

〇入学・学生登録の手続きは比較的簡単であった。
〇ビザに関しては、まず日本にいるときは、駐日スペイン大使館の要綱をよく読む必要がある。また、スペインについた後はスペインの移民局にCITA(事前予約)を取る必要があり、そのサイトから日程を得ることは非常に困難。月曜日の8時がとりやすい。なお、現在はわからないが、私の場合はCITAは入国から1か月半後であったが、必要書類を得て準備することができれば、特に焦る必要はない。
〇奨学金に関して、海外留学支援制度(大学院学位取得型)における学費援助は最初のセメスターですべて支払われるわけではなく、半年ごとに分割して支払われる。そのため、金銭的に支払いに余裕がない場合は、前もって大学側と交渉しておくことが必要となるので注意。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。

(交換留学時)B1/B2の間のレベルでスペイン語の授業に飛び込んだことで、毎週課題のリーディングや小論文やグループワークの提出などに追われていた記憶がある。当地の友達と図書室で一緒に勉強したり、たまに外でバルセロナ市内を歩いたりすることは楽しかった。
(大学院時)授業に関しては交換留学時のように苦労することは少なかった。クラスメートが中南米からの生徒が多く、スペイン以外の情勢についても非常に多くを学ぶことができ、現在もその経験は役立っている。なお、2年生時には学級委員を務め、ジェンダーや環境についてのセミナーを企画運営したことも思い出深い。


Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。

〇私の場合は、寮ではなく、シェアハウスを何回か経験。一緒に住む人を見極めることは重要。
〇バルセロナの治安はスリや特定の地域(ラバル地区)に気を付ければ、基本的には夜中歩いても安心。


Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)? 

〇インターンは交換留学時にはビザの関係でできなかったが、大学院時に複数の機関で実施することができた。当地の公的機関では文化政策に関する仕事ができ、有名観光地で観光政策についてみることができ、(日本ではなく)別の国の総領事館で公館における仕事を体験することができ、環境系コンサルでもデータ分析の仕事をすることができた。2018年12月くらいから卒業までの1年半は何らかのインターンを行っており、現在の仕事にも非常に生きる経験となっている。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?

留学は、自分の周りにあるもの・人に感謝することができ、更に自分の夢ややりたいことを叶えるための基盤となったと考えている。
〇多様な文化の価値観に触れることができた。
〇何かあれば、助けてくれる友達に出会うことができた。
〇家族や日本の友達のサポートにも助けられた。
〇日本とは違う、欧州の大学の学び方、スペインの政策システムなどを勉強できた。
〇スペイン語を一つの言語として習得できた。


Q. 留学後の進路について教えてください。

外務省在外公館専門調査員(広報文化・政治経済兼務)


Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。

日本はスペインと比べると非常に奨学金の数が多いので、留学中は多くのスペイン人に羨ましがられました。
高校生の時に曖昧に考えていた海外で活躍したいという考えが、大学生の交換留学でやりたい仕事に出会い、その仕事のために大学院へ行き、今はその仕事で非常に楽しく生活しています。そのため奨学金には感謝しています。また、奨学金のおかげで勉学やインターンなどに精進できたと感じており、その経験を活用しながら働いています。
皆さんも世の中にある様々なリソースを使って、失敗や嬉しい体験を積み重ねながら、海外で勉強してはいかがでしょうか。ちなみに語学アカデミーもよいですが、当地の学生と知り合ったり、専門的なことを身に着けたりしたい場合は、他にもオプションがあると思うので検索してみてください。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。