留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2009年度の調査をもとに、2018年9月時点で更新した情報です。特殊文字や記号は省略しています。

スウェーデンでは、正規の学校教育だけではなく、職業教育、成人教育、障害者教育、余暇教育など人間の一生に関わるステージで学ぶ機会が用意されています。 

就学前教育から始まり、義務教育、初等・前期中等教育、後期中等教育、高等教育という正規のラインがあります。それに並行して成人教育、職業教育、障害者教育という正規の教育ラインを補完する形のいろいろな学校もあります。正規のラインから別のラインへ移ることも、又その逆も可能で、いつでも個人の事情と意思に従って行き来ができます。
スウェーデンの教育制度は、正規教育だけの単線ではなく、種々の教育機会を与える複線が基礎になっています。その中核を成すのは、生涯学習の場を提供している国民高等学校(Folkhogskola)と市民大学(Folkuniversitetet)です。
  • 関連ページ:

初等・中等教育

義務教育は、7歳から16歳までの9年間です。義務教育を修了すると、上級中等学校へ進学し、大学教育進学準備課程、もしくは職業教育課程のどちらかを選択します。

高等教育

高等教育機関は約40校あり、大学(Universitet)とカレッジ(Hogskola)に分けられます。この二つの制度的な違いは、カレッジでは、2年制の修士号および博士号を授与しませんが(一部例外を除く)、大学では、博士課程前半で取得できる学位Licentiatexamen、あるいは博士号Doktorsexamenを取得できます。
また、機関によって提供しているプログラムが異なり、企業、地域などとの密接なつながりを持った独自の教育を展開しているところもあります。 
 

スウェーデンの教育システム簡易図

スウェーデンの大学では、欧州単位互換制度(ECTS)を採用しています。1週間の授業が1.5単位で、通常、一つの科目を1週間連続して学び、5週間で7.5ECTSを取得します。10週間で15ECTです。1学期は20週間なので、1学期で30ECTS、1年間(2学期)で60ECTSとなります。ただし、単位の取り方には色々な組み合わせ方があるので、希望する大学に確認しましょう。

学士課程を第一サイクル(First Cycle)、修士課程を第二サイクル(Second Cycle)、そして博士課程を第三サイクル(Third Cycle)と呼びます。

第1サイクル(First Cycle)

準学士号/短期大学士号
Hogskoleexamen(Higher Education Diploma):2年間(120ECTS)

学士号
Kandidatexamen (Degree of Bachelor):3年間(180ECTS)
※教育学士号は210ECTS

第2サイクル(Second Cycle)

修士号
Magisterexamen (Degree of Master) :1年間(60ECTS)
Masterexamen (Degree of Master):2年間(120ECTS)

上級修士号(修士号と博士号の中間学位)
Licentiatexamen (Degree of Licentiate):2年間(120ECTS)
スウェーデン独特の学位。修士号を取得後にさらに大学院にて2年間フルタイムで研究する。より高度の能力を有する人材を求めつつ、博士では能力が過剰すぎるとするスウェーデン企業の要望に応えた学位。その後、さらに研究を続けて博士号を取ることも可能。

第3サイクル(Third Cycle)

博士号
Doktorsexamen (Degree of Doctor):4年間(240ECTS)
Ph.D.(Doctor of Philosophy)

専門職学位
Professional Degree:4~6年
取得単位や修学年数は専攻によって異なる。
弁護士、ソーシャルワーカー、医師、エンジニア、教師、獣医などの高等専門教育課程。
学位プログラムはStudy in Swedenより検索できます。

参考サイト Study in Sweden

学位課程や単位の取得など、全体的な制度はどの大学でもほぼ同じです。各大学の概要は「学校情報」も参考にしてください。



(2018年9月改訂:禁無断転載)

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。