留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

大学・大学院・短期大学・専門学校 奨学金留学

留学先国・地域:スウェーデン
留学期間:4年間
学校名:Karolinska Institutet
専攻名:Clinical Neuroscience
留学形態:大学院への進学(博士号取得)

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。

修士課程在籍中に出席した国際学会で様々な国の学生と交流する機会があり、海外の大学で研究してみたいと思ったことがきっかけです。また、海外に長い期間住んで生活することにも興味があったので、短期の留学ではなく学位取得を目的とした長期の留学を目指しました。


Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。

日本で修士課程を終えていたため、修士・博士課程が一貫制のアメリカではなく、博士後期課程があるヨーロッパを中心に留学先を探しました。留学先の国や地域にこだわりはなく、自分が持っているスキルを活かせてかつ、興味関心が近い研究ができそうな環境であることを条件に研究室を探しました。


Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?

留学しようと考えていることは伝えてあったので、留学が決まった際には一緒に喜んでくれました。家族は留学について特に賛成・反対といった意見はなく、自分がした選択を尊重し、応援してくれました。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。

2017年2月:大学院留学を考え始める
2017年3-10月:留学先のリサーチ、奨学金の申請、語学試験受験など留学に向けた準備を進める
2018年2月:教授にメールを送り、研究室訪問のアポを取る
2018年3月:研究室訪問、インタビューを経て留学の内諾を得る
2018年3月-2月:当時在籍していた大学の博士課程に進学。研究を行いつつ留学準備(入学の手続き、ビザ申請など)、留学開始時期の調整、奨学金申請を行う
2019年3月:日本の博士課程を途中退学し、留学開始


Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。

留学奨学金の情報などは大学の掲示や教務からの連絡を通じて収集していました。留学の情報収集について特に参考にしたウェブサイトやSNS等はなく、その都度必要な情報をインターネットで検索して情報を集めていました。


Q. 語学学習はどのように行っていましたか?

留学に際して英語のスコアが必要になるため、語学試験(IELTS/TOEFL)の勉強を行なっていました。そのほかには、大学で英語ディベートの授業を受講していました。


Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?

特に必要がなかったため利用しませんでした。


Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。

JASSOの海外留学支援制度(大学院学位取得型)と、重田教育財団からご支援をいただきました。


Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。

スウェーデンはビザの申請から発行まで通常数か月かかるため、留学が決まってから実際に留学を開始するまでに時間がかかることがあります。ビザが発行されるまでの時間は申請時期や個別のケースによって大きく異なるため、留学開始時期の見通しを立てるのが困難な場合があるので注意が必要です。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。

留学先の大学は、ヨーロッパを中心に世界中から学生や研究者が集まる国際的な研究機関であり、最先端の研究に接する機会が多くあります。学生生活を通して、多様な文化に触れることができる点も留学ならではの魅力です。
苦労する点としては、英語で講義を受けたり学術的な議論を行うことが、日本語に比べるとどうしてもハードルが高いことが挙げられます。また慣れないうちは文化や環境の違いに戸惑うこともありました(スウェーデンの場合、特に食文化と冬の寒さ・暗さ)。


Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。

スウェーデンは日本と同等かそれ以上に治安が良く、普段生活をしていて危険を感じることはありません。
大学が位置するストックホルムは水と緑に囲まれた街で、春から秋にかけては豊かな自然を楽しむことができます。ヨーロッパのその他の都市へのアクセスも良く、気分転換によく近隣の国へ旅行していました。
またほとんどの人が英語を流暢に話すことができるため、スウェーデン語ができなくても苦労する場面はほぼありません(スウェーデンのその他の地域ではまた状況が異なるかもしれません)。スウェーデン語を学びたい人は無料の語学学校に通うことができます。


Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)? 

特にしていませんでした。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?

留学は楽しいだけでなく大変なことも多いですが、様々な困難に対処することで問題解決能力や柔軟さを身につけることができました。特に、国際的な視野を持つことができるようになった点が一番の収穫だと思います。また留学をしたことで、博士号取得後のキャリア選択においても選択肢を広げることができました。


Q. 留学後の進路について教えてください。

留学後は留学先のスウェーデンまたはヨーロッパのその他の国で就職することを目指しています。アカデミアに残るか企業に就職するかはまだ決めていませんが、卒業後も何らかの形で研究に携わりたいと考えています。


Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。

ストックホルムは自然豊かで落ち着いた街であり、研究に集中することができる良い環境だと思います。イギリスやドイツに比べると留学の情報が手に入りづらくあまり知られていない国ではありますが、留学先を決めかねている方には候補の一つとしてぜひスウェーデンをおすすめします。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。