留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2016年度の調査をもとに、2019年4月時点で更新した情報です。
特殊文字や記号は英語のアルファベットに置き換えています。

【学 事 暦】 
アルゼンチンの大学の学事暦は州や大学によって異なります。ブエノスアイレス大学は2学期制で、1学期目前期は4月初旬から7月中旬まで、2学期目後期は8月中旬から11月下旬までです。その他の大学も、概ね3月または4月に開始し、11月または12月に終了することが多いです。

【編入学や単位互換】 
各大学により対応が異なります。編入学や単位互換を希望する場合は、まず希望留学先に確認をしましょう。

【成績パターン】 
一般的には0-10点の評価を用いていて、4点以上で単位取得となっていますが、大学ごとに成績パターンは異なります。以下はブエノスアイレス大学法学部の例です。
 
成績と評価(ブエノスアイレス大学法学部)
成績 評価
10点 秀(Sobresaliente)
8-9点 優(Distinguido)
6-7点 良(Bueno)
4-5点 可(Aprobado)
1-3点 準可(Insuficiente)
0点 不可(Preprobado)

公立大学には入学試験はありません。外国人でもアルゼンチン人同様、希望すれば入学することができます。
 
<学部レベル(大学、高等専門学校)>
入学要件 高校卒業資格を取得していること
授業に必要なスペイン語能力
取得できる資格 上級技術資格(高等専門学校、大学)
学士号(大学)
教育機関 高等専門学校、総合大学、単科大学
 
<大学院レベル>
入学要件 専門学位、修士号:学士号を取得していること
博士号:修士号を取得していること(一部の博士課程では学士号でも可)
授業や研究に必要なスペイン語能力
取得できる資格 専門学位、修士号、博士号
教育機関 総合大学、単科大学

【学 費】 
アルゼンチンでは公立の高等教育大学(学部レベル)は原則無料です。私立の学費は学校や学部、学科私立間、によって学部学科間でも異なります。また大学によっては、自国の学生と留学生では学費が異なることもあります。
以下は映画大学の留学生の学費の例です。

映画技術学部 9,890ペソ/月(2018年)
コミュニケーション科学学部 3,500ペソ/月
【生活費】 
日本よりも安価ですが、2016年の物価上昇率は32.3パーセントと高く、為替が不安定なため、為替レートを常に気にかけておいたほうが良いでしょう。
アルゼンチンで最も生活費がかかるとされるブエノスアイレス市での学生の平均は、月額9,800ペソ(約7万円)で、以下は内訳は以下のとおりです。
 
平均生活費月額(ブエノスアイレス市)
用途 金額(ペソ) 金額(円)
家賃 4,000ペソ 10,400円
食費 2,500ペソ 6,500円
教材費 400ペソ 1,040円
交通費 400ペソ 1,040円
娯楽費 1,500ペソ 3,900円
その他 1,000ペソ 2,600円
※1ペソ=2.6円で換算

 
【住宅事情】 
アルゼンチンの大学は一般的にキャンパス内には寮を完備していませんが、周辺にResidencia Universitariaと呼ばれる学生寮がある場合が多いです。大学は学生寮を含め、近隣の住居探しを支援していますので、まずは学校に相談することをおすすめします。個人で住居を探す場合には、不動産会社や新聞広告の利用、知人からの紹介などの方法があります。契約期間は2年が一般的で、1年未満の契約は断られる場合が多いです。家賃は一般的に北部(パルルモ地区、レコレータ地区、ベルグラーノ地区)ほど高く、南部に向かうにつれて安くなります。物件1平方メートルあたり安い地区で50~83ペソ、高い地区で295~350ペソとなっています。米ドルでの支払いが多いことにも注意しましょう。家賃のほかにかかる費用は、敷金が家賃の1~数か月分、不動産会社への手数料が家賃の1か月分です。契約時に必要な費用は家賃の4~5ヶ月分(敷金1~2ヶ月分、1ヶ月分家賃前払い、契約書作成料、不動産会社手数料、印紙代、等)となっています。
ブエノスアイレス市については、日本人駐在員などが多く住むレコレータ地区、パレルモ地区、ベルグラーノ地区のアパートの家賃は月額1,500~2,500米ドル程度と高額です。
ホームステイをする場合は、月額ブエノスアイレスの場合1,000~1,300ペソ/月(朝食付き)、コルドバはなら950ペソ/月程度(3食事付き)です。
独り暮らし用のアパートを借りる場合は、中心街で1,500~2,500ペソ/月(共益費込み)です。
費用のレート計算は、外国為替情報ページで確認してください。

日本国パスポートを所持している者がアルゼンチンに滞在する場合、90日3か月以内の滞在であれば査証(ビザ)は必要ありません。が、それ以上の期間滞在するのであれば、一時滞在査証(Temporary Resident Visa)を取得する必要があります。
3か月以上滞在する場合留学生については、留学先の形態(語学、大学、大学院等)により手続きが異なアルゼンチンに入国したのち、大学への登録後30日以内に移民局にて滞在許可証を申請します。滞在許可証の有効期限は最大1年間で、延長ができます。
必要書類については、Study in Argentinaにて確認できます。
犯罪経歴証明書など日本で用意しなくてはならない書類を忘れずに準備してください。日本から持参しなかった場合、入手に時間を要し、手続きが間に合わなくなる可能性があります。
最新の情報は駐日アルゼンチン共和国大使館や留学先の大学に必ず問い合わせてください。

民間組織が提供しているもののほかに、大学が独自に奨学金を提供している場合もあるので、各大学に問い合わせてみることをおすすめします。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。