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2015年11月更新

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メキシコ

留学の準備

最新の情報について、ビザや渡航後の在留手続きについては日本国内の大使館・総領事館や現地の移民局、学校情報は留学を希望する学校に直接確認してください。
留学事情全般
留学の種類と学習期間
メキシコへの留学は、語学留学、高等教育機関への留学に分類できます。
メキシコへの留学を通じて何をしたいのか、何を得たいのか、目的を明確にして情報収集に十分な時間をかけましょう。また、留学先が定まったら、学生ビザの手続き、願書提出、各種書類の準備にも十分な時間が必要です。余裕を持って手続きの流れをしっかりと把握し、確実に一歩一歩進みましょう。
目的(留学の種類) 留学先・期間
語学留学 ・大学付属語学学校
・私立語学学校
高等教育機関への留学 学位取得 ・大学(学士)
・大学院(修士号・博士号)
研修・調査・研究 ・大学
・大学院
・研究機関
交換留学 ・大学
・大学院
留学の種類と一般的な学習期間は以下の表のとおりです。
学校や大学、学科によっても学習期間が異なりますので、事前に確認することが必要です。メキシコの大学は入学よりも卒業(学位取得)が難しく、カリキュラム上は4年で修了となっていても4年半から5年かかることも多々あります。また、学士取得には必ず社会奉仕(Servicio Social)を行うことが必要です。詳細は「大学(学部)留学/メキシコの大学」をご覧ください。

大学(学部)留学/メキシコの大学 ※リンク先を新しいウインドウで表示

目的(留学の種類) 留学先・期間
語学留学 ・夏期集中コース(2週間~)
・スペイン語上級コース(6か月:メキシコ文学等)
高等教育機関への留学 学位取得 学士
(Licenciatura)
・人文社会系・理工系・芸術系(4~5年、社会奉仕含む)
・医学部(4~6年+インターン1年+社会奉仕1年)
修士
(Maestria)
・人文社会系・理工系・芸術系(2~3年)
・医学系(2年~)
博士
(Doctorado)
・人文社会系・理工系・芸術系(2~6年)
・医学部(2年~)
研修・調査・研究 6か月~1年
交換留学 1学年

語学留学
メキシコへの留学の魅力のひとつはスペイン語の習得です。英国と米国の英語に違いがあるように、スペイン語にもスペインと中南米諸国のスペイン語があります。発音やアクセントが異なったり、同じ言葉でも別の意味であったりすることも多く、気をつけないと誤解を招くこともあります。

大学付属語学学校での国際交流風景の写真

スペインとメキシコのどちらを選ぶかについては、スペイン語を習得する目的によって良く考え、 選ぶことをお勧めします。メキシコでの研究や就職を考えている場合は、メキシコでスペイン語を学ぶことが最適です。 国や地域による独特の言い回しやことわざなどは、メキシコ社会を理解し、溶け込むための大切なツールとなります。
語学留学には、大学付属語学学校および私立語学学校のふたつの選択肢があります。初級レベルのカリキュラムには大きな差はありませんが、中級・上級と進むにつれカリキュラムの重点が違ってきます。大学付属語学学校はその後大学への編入も考慮したカリキュラムが組まれているため、私立語学学校と比較すると文法により重点をおいているといえます。一方、私立語学学校はより実践的なカリキュラムです。どちらの語学学校を選ぶかは、語学習得後の目的により異なります。
大学付属語学学校

留学情報1

メキシコへの学部や大学院への留学を希望している場合は、志望大学の大学付属語学学校に通うことをお勧めします。大学付属語学学校のデータベースや検索サイトはありませんが、多くの場合、希望する大学の英語のホームページにアクセスすると、留学生向けに語学学校についての記載やリンクがあります。英語のサイトがない場合は、“Idiomas”、 “Opciones Educativas”や“Cursos y talleres”に「外国人のためのスペイン語」(Espanol para Extranjeros)」の説明やリンクが含まれています。 参考として「大学のウェブサイトを読みこなそう!(スペイン語版)」もご参照ください。

大学のウェブサイトを読みこなそう!(スペイン語版) ※リンク先を新しいウインドウで表示

また、大学付属語学学校は、文法や作文、発表など、その後の大学進学も念頭においたカリキュラムになっているため、進学希望者にとっては、大学の環境に慣れるという点からも利点が多いといえます。また、メキシコ人の学生との交流を図るために様々なアクティビティー(課外活動)が準備されています。例えば、各国の伝統料理を持ち寄る「国際料理デー」の開催等が挙げられます。
コースの期間は一般的に1か月単位ですが、メキシコ文学等、上級コースの場合は大学の学期に合わせたカレンダーとなります。夏季コースは最短で2週間単位で実施されます。語学学校によって学期、カリキュラム、アクティビティーの内容が異なるので、事前に確認することが大切です。
レベルは初級から上級まであり、大学によっては各レベルがさらに3つから4つに分かれている場合もあります。受講するレベルはプレースメントテストを受けて決まります。基本的にプレースメントテストは無料ですが、オンラインで受ける場合は有料となることもあります。
受講を希望しているコースが180日を超える場合は、学生ビザが必要となります。詳しくは「手続きについて/学生ビザについて」をご参照ください。

手続きについて/学生ビザについて ※リンク先を新しいウインドウで表示

授業料は一部の交換留学生を除き、全額自己負担となります。語学学校独自の奨学金制度はありません。授業料は一般的にUSドル建てとなっていますが、各学校で定められた為替レートを適用して、ペソで支払うことも可能です。

大学付属語学学校でスペイン語を勉強しながら大学学部の授業を聴講することは、原則として認められてはいませんが、教授の承認があれば聴講してもよい場合や、該当する単位分の学費を納めれば聴講できる場合もあります。

大学付属語学学校の授業料
入学費(年間) 150USドル前後
4~6週間コース(1日2時間) 500USドル前後
プレースメントテスト(オンラインのみ) 0~40USドル
出典:「学校情報」の大学付属語学学校についての情報をもとに作成(2013年3月)
私立語学学校

私立語学学校授業風景の写真

実践的なスペイン語を習得し、即戦力となるような就職を目標としている場合や、特別な分野(ビジネス・医学等)の単語や表現の習得を必要としている場合、または個人授業を希望している場合は、私立の語学学校を選択するとよいでしょう。授業料は割高となっても、個人のニーズに合った内容のコースが提供されます。
私立の語学学校はたくさんありますが、メキシコ教育省(Secretaria de Educacion Publica, SEP)から認定を受けている学校を選ぶことを勧めます。認定校のリストは公表されていないため、語学学校で事前に確認しましょう。認定校は、カリキュラムの内容はもちろんのこと、学校の設備等についても定期的にSEPが評価を行うため、一定のレベルが保証されています。
私立語学学校のコースは一般的に1か月毎に始まります。初級から上級まである一般コースでは、初級レベルでは主に教室で授業が行われますが、上達するにつれ、日常会話の実習を目的として、市場で買い物をするなどのアクティビティーも行われます。このように、私立語学学校のカリキュラムは日常会話の練習を目的としている場合、より適しているといえます。
各コースの期間が短いこともあり、語学学校への留学の場合のビザは180日以内であれば必要ありません。詳しくは「手続きについて/学生ビザについて」をご参照ください。

メキシコの大学

大学の授業風景の写真

メキシコ教育省(SEP)の2012~2013年度の統計によると、メキシコには合計5,017の高等教育機関(大学院および高等専門学校含む)が存在します。内訳は、国立1割弱、州立・自治大学がそれぞれ2割弱、残り5割強は私立が占めています。なお、自治大学とはカリキュラムの決定や政府干渉によらない予算管理を自らの意思で行っている大学ですが、一般的に中央政府や州政府からの補助金を受けている大学です。ただし、グアダラハラ自治大学のように、「自治」という単語が名称に含まれていながらも、私立大学であるケースもあります。また、メキシコの大学はUniversidad, Instituto, Colegio, Escuelaと様々な名称がついており、カリキュラムの内容・質、教員のレベルも様々です。また、自然科学や先端科学技術分野での研究設備が整っているのは国立の大学です。州立大学はその州の地場産業やニーズに対応するような分野に力を入れていることが多く、必ずしも自然科学や先端科学技術分野の研究整備が整っている訳ではありません。一方、私立大学は経済学や経営学などのカリキュラムが充実しています。
なお、メキシコの大学についての詳細な情報を得るためには、メキシコ高等教育機関協会(Asociacion Nacional de Universidades e Instituciones de Educacion Superior,ANUIES)のデータベースの活用をお勧めします。大学名、所在地(州名)、分類(国立・州立は“Publica”、私立は “Particular”)の条件を設定し、検索することが可能です。なお、データベースはスペイン語のみで提供されますが、「お役立ちリンク集/公的なメキシコ留学関係機関/メキシコ高等教育機関協会の図1および図2で検索方法を紹介しています。

ANUIES(Asociacion Nacional de Universidades e Instituciones de Educacion Superior) ※リンク先を新しいウインドウで表示 メキシコ高等教育機関協会のデータベース

お役立ちリンク集 ※リンク先を新しいウインドウで表示 お役立ちリンク集/公的なメキシコ留学関係機関/メキシコ高等教育機関協会

学期・授業・単位

大学の学期は大半の場合、2学期制です。ただし、一部の国立大学には3学期や4学期制もあります。日本と異なり、メキシコでは新学期が4月からではなく、前期が8月・9月からはじまり、後期が1月・2月に開始します。
国立および州立大学は、公平な教育の機会を提供するミッションがあるため、様々な経済状況におかれている生徒のニーズに幅広く応えるため、奨学金制度、夜間授業、食堂の補助金制度等を設けています。家庭の経済的な事情により、仕事をしながら大学に通わなくてはならない学生は決して少なくありません。 一方、私立大学は基本的にフルタイムの学生であることが要求される場合が多く、その理由にはカリキュラム(授業の予習・復習、レポート、リーディングリスト等が多い)が挙げられます。それでも、単位の約8割を取得した時点で就職し、働きながら通学する学生も多くいます。また、私立大学は一クラスの人数が国立および州立に比べ少なく(30~40名)、科目によっては単位取得の条件として、筆記試験とともに、授業での積極的な参加、発言の内容が大きな比重を占めています。
メキシコには正式な聴講制度を持つ大学はありません。聴講を希望する科目の担当教官と相談の上、聴講が認められる場合があっても単位を取得することは困難です。

授業料

国立・州立大学の授業料は私立に比べてかなり安く、課程によっては学費が無料の場合もあります。一方、私立大学の授業料は、学部により差はありますが、高額です。
  授業料(年間)
国立 無料~2,600ペソ
州立 2,000~10,000ペソ
私立(注) 100,000ペソ~132,000ペソ
4,000 USドル~22,000 USドル
(2009年3月)
(注)私立大学は、為替の変動に左右されないよう、学費をUSドル建てで設定している場合もあります。
上記2009年時の授業料情報に追加して、2013年3月時点での授業料の例を以下に掲げます。
例:留学生向け学士(Licenciatura)課程1学期分の授業料 (諸経費含まず)
大学名 メキシコペソ 米国ドル
国立 メキシコ国立自治大学
Universidad Nacional Autonoma de Mexico (UNAM)
5,000  
州立 メキシコ州立自治大学
Universidad Autonoma del Estado de Mexico (UAEM)
  606
私立 イベロアメリカーナ大学
Universidad Iberoamericana Ciudad de Mexico
  900
私立 ラス・アメリカス大学
Universidad de las Americas (UDLA) Ciudad de Mexico
8,855  
※費用のレート計算は外国為替情報ページ(例:http://jp.reuters.com/investing/currencies)で参照できます。レートは常に変動していますのでご注意ください。

卒業要件

前述のとおり、メキシコでは一般的に大学に合格するよりも、卒業するのが難しいといわれています。卒業をするためには、次の3つの条件を満たす必要があります:(1)各学部で決められている単位を100%取得すること、(2)卒業論文を提出し、口頭試問(Examen Profesional)に合格すること、(3)社会奉仕(Servicio Social)を行うこと、です。
このうち、(2)項の「卒業論文を提出し、口頭試問(Examen Profesional)に合格すること」については、近年、いくつかの州立大学で、卒業論文の提出要件を廃止し、国立高等教育評価センター(Centro Nacional de Evaluacion para la Educacion Superior, CENEVAL)の学士号取得試験(Examenes Generales para el Egreso de la Licenciatura, EGEL)に合格することを卒業要件としています。
以上は、卒業すなわち学士号(Licenciado)の取得条件ですので、単位を取得しただけでは卒業には至りません。単位を取得しても卒業論文を提出しないため、卒業に至らない学生も少なくないという状況を反映し、メキシコ教育省の統計でも、単位取得済みの学生を“Egresado”、学士号を取得した学生を、“Titulado”と分類しています。なお、全ての条件を満たし、学士号を取得した時点で、 “Licenciado(リセンシアード)”というタイトル(Titulo)が付き、名刺や正式な手紙等には姓の前に“Lic.”という「称号」を書き加えることができます。Licenciadoはその分野で一人前になった証といえます。
なお、社会奉仕(Servicio Social)は、その名の通り、「社会のために働くこと」を目的としており、無償で行います。卒業に必要な単位の7割を取得した後に社会奉仕を行うことが義務付けられています。在学中に合計480時間社会奉仕を行うことが条件となっており、各大学の教務課や社会奉仕課が、自身の大学を含め、省庁、企業や団体等、社会奉仕先に関するデータベースを有しています。大半の場合、大学や省庁での事務、またはNGOなどを通じた貧困地域等での活動を行い、規定の期間を満たした後、各機関・団体が修了証明書を発行し、大学に提出します。
また、前述のとおり、メキシコでは学生でありながら、すでに就職しているケースも少なくありません。公務員として働いている場合のみ、社会奉仕(Servicio Social)は免除されます。

通信教育

最近では、各大学ともインターネットを活用した通信教育(Educacion a Distancia)のカリキュラム開発に力を注いでいます。ただし、現時点では使用言語はスペイン語となっているため、日本から入学する場合、スペイン語が上級レベルでなければ受講は困難です。
留学生の大学への出願・選考
留学生がメキシコの大学で学士号取得を考えている場合、手続はメキシコ人と全く変わりません。基本的に以下の書類を提出する必要があります。
  • 願書
  • 戸籍抄本
  • 高等学校の卒業証明書
  • 高等学校(3年間)の学業成績証明書
  • 推薦状
  • 自己紹介・志望理由書
  • パスポートの提示、写しの提出
  • 学生ビザの提示・写しの提出(詳細は「手続きについて/学生ビザについて」をご参照ください)
  • スペイン語能力証明書の写し (詳細は「語学試験」をご参照ください)
  • 証明写真(証明写真は、サイズが日本とは異なります。“Infantil”は2.5cm×3cm、“Pasaporte”は3.5cm×4.5cmです。)

語学試験 ※リンク先を新しいウインドウで表示

オリジナルが和文の書類は全てスペイン語に訳し、公証人役場において翻訳証明を得るためのアポスティーユ(付箋による証明・Apostille)を取得する必要があります。

▼アポスティーユ (付箋による証明・Apostille)
アポスティーユとは、「外国公文書の認証を不要とする条約-1961年10月5日のハーグ条約」により日本では外務省で発行されているもので、日本の公文書の真性を証明しています。条約締結以前は、日本の外国大使館又は領事館で領事認証を受けなければならなかったケースも、この条約により同条約の締約国で行使されるものについては、アポスティーユを付ければ領事認証があるものと同等のものとして使用出来ることになりました。 (外務省ホームページより)
アポスティーユは、本来公文書の真性を証明するためのものですから、その原文が日本語の場合、さらに外国語訳添付を求められる場合があります。

アポスティーユ ※リンク先を新しいウインドウで表示 外務省ホームページ

スペイン語能力

スペイン語能力証明書の内容や試験の実施方法は大学によって異なりますが、一般的には同じ大学の付属語学学校でプレースメントテストを受け、語学能力を明らかにします。なお、スペイン文部省認定書(Diplomas de Espanol como Lengua Extranjera, DELE, Instituto Cervantes)は受け付けない大学の方が多いため、事前に確認することが重要です(詳細は「語学試験」をご参照ください)。

大学入学試験

国立大学への入学のためには独自の入学試験を受ける必要がありますが、州立大学の大半では、高等学校の卒業証明書以外に、国立高等教育評価センター(Centro Nacional de Evaluacion para la Educacion Superior, CENEVAL)大学共通試験(*注)EXANI-IIを受験し、合格する必要があります。EXANI-IIは国語、数学、情報技術(IT)に関する基礎的な知識や能力の習得度を測定する試験です(詳しくは「お役立ちリンク集/リンク集」参照)。
なお、EXANI-IIを受ける必要性の有無については、各大学のホームページで事前に確認してください。
(*注)CENEVALが実施する試験は、下記のような段階別に3種類に分かれます。
El Examen Nacional de Ingreso a la Education (EXANI) 入学資格試験
EXANI-IR 中高等教育(Media Superior)入学資格試験
EXANI-IIR 大学(高等教育:Superior)入学資格試験
EXANI-IIIR 大学院(Posgrado)入学資格試験
このほかに、準備試験としてPRE EXANI-IRおよびPRE EXANI-IIRがあります。
私立大学の場合は、EXANI-IIを受ける必要はありません。高等学校の卒業証明書をメキシコ教育省(Secretaria de Educacion Publica, SEP)学術単位・学位認定課(Direccion de Revalidacion de Estudios)に提出し、承認を受ける必要があります。大学によっては、同承認書も提出書類のひとつとなりますので、事前に大学に確認し、余裕を持って手続きを行ってください。
大学院留学
メキシコの大学院

図書館の写真

メキシコの大学院への留学を考えている場合、自然科学や先端科学技術分野では学部レベル同様、研究のためのインフラが整備されているため国立の大学院が適しています。州立の大学院は、その州の産業やニーズに対応する学科に重点がおかれていることが多く、希望する分野によっては、州立大学のカリキュラムが適している場合もあります。一方、私立大学の大学院は、経営学(MBA)などにおいて民間企業との連携によるカリキュラムを提供しています。
留学生の大学院への出願・選考

留学生の入学資格・出願書類と出願方法

大学院への入学資格として、修士課程の場合は学士号、博士課程の場合は修士号を取得している必要があります。
  • サン・ペドロ・マルティル天体観測所の写真
大学院への出願書類は以下のとおりです。
  • 願書
  • 戸籍抄本
  • 大学または修士課程の卒業証明書
  • 大学または修士課程の学業成績証明書(大学院によっては、全課程の平均成績が10点満点中8点以上であることが求められます。)
  • 推薦状(2~3通必要。大学の教授や職場の上司の推薦状が好ましい。)
  • 志望理由書
  • 研究計画書
  • 身分証明書(留学生の場合は、パスポートの提示およびパスポート(写し)提出)
  • 学生ビザの提示、および学生ビザ(写し)提出(詳細は「手続きについて/学生ビザについて」をご参照ください)
  • スペイン語能力証明書(詳細は「語学試験」をご参照ください)
  • 大学によっては、GRE (Graduate Record Examination)およびTOEFL(Test of English as a Foreign Language)のスコアの提出が必要です(必要スコアは大学院によって異なります)。
  • 証明写真

なお、オリジナルが和文の書類は全てスペイン語に訳し、公証人役場において翻訳証明を得るためのアポスティーユ(Apostille)を取得してください。

選抜の出願時期および選抜方法

学部と異なり、大学院の選抜方法は主に書類選考です。大学院への留学の場合、選考条件は各大学により異なりますので、事前に出願希望学科のコーディネーター(Coordinador Academico)に連絡を取り、詳細な情報を確認することをお勧めします。書類選考の後に、筆記試験や面接を行う学科もあります。
また、出願時期は大学院によって大きく異なりますが、学期開始の約6か月前にはホームページや新聞に募集要項を掲載しますので、随時確認することが大切です。なお、大半の大学院のホームページには学年暦“Calendario Escolar”が掲載されており、受験、入学、学期開始・終了、休日等の日程を把握できます。なお、留学生用の特別な出願時期はありません。学科によっては2年に1回のみ開講する修士・博士課程もあるため、事前の情報収集が大切です。
なお、選抜方法について、国立大学は独自の試験や手続がありますが、州立の大学院を受験する場合、国立高等教育評価センター(Centro Nacional de Evaluacion para la Educacion Superior, CENEVAL)大学院共通試験EXANI-IIIに合格することが必要な場合もあります。EXANI-IIIは、国語・数学の他に研究手法、情報技術(IT)、英語に関する知識や能力の習得度を測定する試験です。なお、大学院を受験する場合、要求される英語のレベルは、日常会話レベル以上となります。(CENEVALに関する詳細は「お役立ちリンク集/リンク集」参照)。

必要とされる語学力

大学院で必要とされるスペイン語の語学力は学科によって異なります。文系の場合は、英語による経営学修士(MBA)コースを除き、授業は全てスペイン語で行われます。教材の一部が英語である場合もありますが、レポートの執筆をはじめ、授業での討論を実施する際の共通語はスペイン語です。卒業論文もスペイン語で執筆することが義務付けられています。したがって、このような条件の授業についていけるだけのスペイン語能力が必要です。なお、理数系の場合は、討論を行うほど高度なスペイン語能力は必要とされていません。

卒業条件

修士号や博士号を取得するためには、必要単位取得、卒業論文提出、口頭試問合格が必要です。また、博士号取得要件には、専門誌への論文掲載や、学会における論文発表も含まれます。
交換留学
日本の約50大学がメキシコの大学との間に交流協定を締結しています(2009年現在)。上記の数字には、学生・研究者・教員の交換協定が含まれます。なお、実際には学生の交流が活発ではない協定も多くあるため、出願前に日本の所属大学に必ず確認してください。

大学間交流協定のある大学
最新情報:文部科学省:

大学等間交流協定締結状況 ※リンク先を新しいウインドウで表示

交換留学の特色
交換留学は大学間交流協定の内容に基づくため、一般的に半年もしくは1年間のプログラムが多く、語学と専攻分野の授業を受けることが可能です。ただし、単位の互換性(協定校で取得した単位を日本の所属校の卒業単位に含めることができるか)についてはそれぞれの協定によって異なります。また、大学院生はこのような短期交換留学プログラムの対象外になる場合もあります。
ビザ取得の手続きは本人が行わなければなりませんが、メキシコ到着時の空港への出迎えや、ホストファミリー等の手配についてはメキシコの協定校の国際交流センターや留学生担当者が行う場合が多いです。
交流協定が学生の交換を目的としている場合、日本人の学生が留学を希望していても、メキシコの協定校に日本への留学を希望している学生がいない場合は留学できないこともあります。このような情報を大学間で確認するためのプロセスに1か月は要しますので、各自余裕を持って所属大学の留学・国際交流担当部署で詳細を確認してください。
メキシコの教育制度・留学生受入政策
教育制度
メキシコの教育はメキシコ教育省(Secretaria de Educacion Publica, SEP)が管轄しています。教育制度は国家教育システム(Sistema Educativo Nacional, SEN)として体系付けられ、SENは「基礎教育」、「中等教育」、「高等教育」から成っています。「基礎教育」までが義務教育です。
基礎教育 幼稚園 2年
小学校 6年
中学校 3年
中高等教育 高等学校
技術・職業訓練
3年
高等教育 技術専門学校
大学
2~5年
4~5年
大学院
(修士・博士課程)
4年
出典:メキシコ教育省“Sistema Educativo de los Estados Unidos Mexicanos: Principales Cifras. Ciclo Escolar 2007-2008.”2008年10月より
基礎教育に関する権限は1993年に分権化され、現在はメキシコを形成する31の州政府に託されています。教育基準は全てSEPの規定に基づくことから、基礎教育の私立学校についてもSEPへの登録、承認を得ることが必要とされています。
高等教育機関に在籍する総学生数は307万人で18~22歳の人口の約29.1%にあたります。先進国と比較すると中途退学者が多いことが課題です。過去十数年間で総学生数は約6割増加しています。(メキシコ教育省 “Sistema Educativo de los Estados Unidos Mexicanos: Principales Cifras. Ciclo Escolar 2012-2013.”)
メキシコの留学生受入れ政策
メキシコ教育省の「教育セクタープログラム(2007~2012)」は、教育の国際化を重要課題の一つとして掲げています。特に高等教育の国際化について、教育省は今後改善していかなくてはならない分野であることを認識し、協定の締結にとどまらず、実態が伴うよう様々な可能性を探っています。上記プログラムは、OECD生徒の学習到達度調査(Programme for International Student Assessment: PISA)においてメキシコの結果を受け、対策を示唆され、作成されたプロジェクトです。また、この中には学生や研究者の交換・交流のさらなる促進、外国語教育の強化、スペイン語以外の言語による授業の実施等が含まれています。
上記のプログラムが終了している現時点(2015年6月)では、PISA(Programme for International Student Assessment:OECD生徒の学習到達度調査)2012の結果に良い影響を与えていると判断されたため、次のプロジェクト「教育セクタープログラム(2013~2018)」が既に開始しています。
メキシコ教育省(SEP)によれば、現在、メキシコにおける高等教育の国際化は、第一段階として中南米、北米に重点が置かれていますが、今後はヨーロッパ、アジアへと拡大していく予定です。
メキシコの高等教育の国際化
海外からの学生・研究者の受入(2006年/単位:人)
国名 学生 教授・研究者 合計
米国 610 122 732
フランス 476 42 518
スペイン 195 92 287
ドイツ 163 19 182
カナダ 99 31 130
日本 98 0 98
アルゼンチン - 18 18
英国 - 17 17
キューバ - 11 11
その他 505 123 628
合計 2,146 475 2,621
出典:メキシコ高等教育機関協会(Asociacion Nacional de Universidades e Instituciones de Educacion Superior, ANUIES)(2008年3月にデータ確認)
留学生のための奨学金制度
メキシコの国立・州立大学は補助金を受けているため、授業料が免除される場合が多く、留学生を対象とした大学独自の奨学金制度はありません。民間企業の奨学金等はメキシコ人を対象としています。
日本人が対象となる奨学金は以下のとおりです(交換留学生を除く)。大半の日本人留学生は、これらの奨学金、もしくは在学している大学の交換留学制度を利用してメキシコへ留学しています。

交換・派遣留学に利用できる奨学金については、日本学生支援機構の海外留学奨学金ページをご確認ください。 日本学生支援機構の海外留学奨学金ページ ※リンク先を新しいウインドウで表示

日本人が対象となる奨学金

メキシコにはいくつかのスペイン語能力検定試験がありますが、どれもメキシコ国内で一般的に認められているものではありません。目的によって取得すべき語学認定書は異なります。
メキシコにおけるスペイン文部省認定書(DELE)の位置づけ
外国語としてのスペイン語能力検定試験に、スペイン文部省認定書(Diplomas de Espanol como Lengua Extranjera, DELE, Instituto Cervantes)があります。DELEはスペインのスペイン語能力を評価・証明する資格であり、メキシコでは適用されない文法や意味が異なる単語が多々存在します。したがって、メキシコでは、留学受入れ要件にスペイン語能力証明としてDELEの提出を挙げている大学は少数です。この状況に対応するため、2008 年11月にスペインのInstituto Cervantesとメキシコ国立自治大学(UNAM)の間で、スペイン語国際認定書(Certificado Internacional de Espanol, CIE)開発を目的とした協定が再締結されました。
大学付属語学学校のスペイン語能力試験

UNAM CEPEの写真

現在、メキシコでスペイン語能力検定を行っているのはメキシコ国立自治大学(UNAM)付属語学学校(Centro de Ensenanza para Extranjeros, CEPE)です。UNAMへの入学を希望する場合や、メキシコでの就職を考えている場合は以下2つの検定試験のいずれかを受けると有利です。

メキシコ国立自治大学(UNAM)付属語学学校 Centro de Ensenanza para Extranjeros, CEPE ※リンク先を新しいウインドウで表示

  • Examen de Posesion de la Lengua Espanola, EPLE:年4回実施。試験の構成は「聴く・読む・話す・書く」の4セクション。約2時間半。
  • Certificado de Espanol como Lengua Adicional, CELA:年4回実施。試験の構成は「聴く・読む・話す・書く・文法」の5セクション。

なお、UNAMに限らず、各大学でそれぞれ独自の語学コースを提供していますので、大学への留学を考えている場合は、志望大学の付属語学学校でスペイン語の試験を受けることをお勧めします。ただし、全ての大学が国際化や留学生の受け入れに積極的に取り組んでいるわけではないので、必ずしも志望する大学に付属の語学コースがあるとは限りません。また、語学学校間でレベルや成績の互換性に関して統一した基準は存在しません。

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