留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

大学・大学院・短期大学・専門学校 奨学金留学

N.W.さん

渡辺さん1

学校名:マラヤ大学(University of Malaya)
都市名:クアラルンプール
専攻名:Business・Law
留学期間:2016年8月~2017年6月
使用言語・授業言語:英語
取得資格・学位:Certification for Exchange student
在籍課程:学部生
留学形態:交換(個人手配(自分で手続き))
奨学金名:マラヤ大学奨学金
留学に至った動機
小中高での海外識者との出会いから、将来は世界で活躍する人材となりたいと考えていました。その人材へと成長するためには、海外への留学が欠かせないと考え、大学での留学を目指しました。
留学先としてマレーシアと学んだ(学んでいる)学校を選んだ理由
留学先として、マレーシアを選んだ理由は、大きく三点あります。一点目は、多種多様な文化での生活経験が得られる点です。留学以前から、マレーシアではマレー系、中華系、インド系、その他の民族など多種多様な民族が共存していることに関心がありました。また、民族が共存していることは、文化や宗教が混ざり合っていることを意味します。そんな多様性あふれるマレーシアに自分の身を置いて生活することは、今後グローバルで活躍できる人材へとなっていく上で貴重な経験が得られると考えました。二点目は、ダイナミックな国の発展を目の当たりにしたいと考えたからです。近年、マレーシアは東南アジアの優等生として、急激な発展を遂げています。将来はアジアが重要だと多くの識者が述べる中で、そのダイナミックな発展を間近で感じ、将来その経験を活かしていきたいと考えました。三点目は、インターンシップやボランティア活動など多くの挑戦ができる点です。マレーシアと最初に接点を持ったのは、マレーシアでインターンシップを募集していた会社と巡り合った時でした。その際、マレーシアであれば、0から1を創る様々な活動ができると知り、留学先として理想だと感じました。
その上で、マレーシアのマラヤ大学を留学先として選んだ理由は、自身が通う日本の大学の提携校であり、且つ最優秀と言われる大学であったため、レベルの高い学びが得られると考えたからです。
留学前の準備・情報収集方法や持っていって便利だったものや不要だったもの等
留学前の準備や情報収集は主に、既に留学に行っていた先輩やインターンシップ先の職員の方を通して、様々な情報を得て行っていました。
特に持っていって便利だった物は、プラグ変換器です。マレーシアでは日本とプラグの形が異なり、現地でも日本用のものからの変換器を探すのに苦労します。逆に不要だったものは、現地で安く購入できる生活用品や衣類などです。
留学前・留学中の語学学習方法
留学前の語学学習方法としては、主にマレーシアのイギリス英語に合うIELTSの教材を使って勉強していました。特に生活の中で、また大学の授業で求められるスピーキングとリスニングの部分は集中的に勉強していました。また、渡航直前はなるべくすべての時間で英語を聞けているよう、スマートフォンを使ってリスニングを行っていました(Podcastや音楽)。
留学中の語学学習方法は、なるべく生活している中で身に着けていきました。現地の学生や他国の留学生と積極的に交流し、英語でのコミュニケーションを毎日行うことで学習していました。また、大学の授業の課題に取り組む中で、英語力向上へと繋げる努力をしていきました。さらに、補填的にIELTSの勉強を行い、基礎を固める努力をしていきました。
現地学校への問い合わせ、出願、入学試験(奨学金・減免等利用した場合:応募に際し準備したもの、留意したこと、利用した感想等)
マラヤ大学とは交換協定が結ばれていましたが、現地の事情で大学にメールで直接問い合わせながら書類を入手しました。先方も多くの学生とやり取りを行っていることもあり、連携が迅速に進まなかったことが大変でした。入学試験自体はなく、規定の試験のスコアを提出することが求められ、私はIELTSの試験結果を提出しました。
ビザ、居住の許可等の取得
ビザ申請は大学側に依頼する形で取得手続きを進めていきました。ただ、マレーシア政府のビザ発行認定には一定の時間がかかるため、なるべく早くの申請が重要だと感じました。マレーシア政府からの許可、また大学への入学許可書が出てから、日本にあるマレーシア大使館でのビザ発行は2日ほどで完了し、非常にスムーズでした。
学費、生活費、お金の送金・管理方法等
学費は、1年間で10万円ほどでした。生活費は、食費も合わせて平均して1か月5万円ほどでした。寮に住んでいたので、光熱費などはかかっていません。
お金の送金などは、主にデビットカードの口座を通して行っていました。管理方法も現金は寮の鍵付きロッカーで保管し、デビットカードを利用していました。
健康管理(保険、医療、予防接種、健康診断)
保険は日本でAIUの海外旅行保険に加入しましたが、一度も病院を利用するような病気にはなりませんでした。また予防接種は行っていません。健康診断は日本で行い、書類を提出しました。
学校生活(授業の様子、外国人・日本人の割合、その国の学生との交流等)
授業の様子としては、講義形式の授業とディスカッションなどを行うチュートリアルの授業がありました。講義形式の授業の様子としては、日本の大学と同じように教授が講義していく形でしたが、発言を求められる回数は多かった印象です。チュートリアルの授業は、講義形式の授業ごとに設けられており、基本的にディスカッションを前提とした授業形態でした。グループに分かれてディスカッションを行い、現地学生と共に学びを深めたり、教授との質疑応答を行ったりと、授業と連動させたものが多かったです。
外国人・日本人の割合は、授業ごとでバラつきがありました。ビジネス、法学部の専門授業では大体9割が現地の学生でした。全体の留学生の中で日本人の割合は、10%ぐらいでした(年度によって変化しています)。中国人、韓国人、インドネシア人の順に多かった印象です。
授業以外の活動

インターン

まず大学内での活動として、インターナショナルウィークというイベントを企画しました。日本ブースでは、日本伝統の書道体験や着物の着付け体験などを行い、おにぎりなども販売しました。またこのイベントを記念したパーティーでは、ソーラン節を日本人留学生で踊りました。
大学外の活動として、まず日本人が経営する企業でインターンシップを行っていました。本インターンシップでは主に、各種イベント事業の立ち上げと運営、フリーマガジンの立ち上げと営業、編集、様々なコンサルティング案件のお手伝いなどを行いました。
また、ボランティア活動として、貧困者への食糧の支給活動などを行いました。
そして、「マレーシア日本人学生会」を他の留学生と共に立ち上げ、運営を行いました。
食事・住居
食事に関しては、ほとんど外食でした。価格もそれほど高くなく、一食平均して300円で食べることができました。食べられる食事も幅広く、日本食や韓国料理も簡単に手に入りました。
住居については、大学の寮でしたが、寮の種類によって質は変わっていました。寮によってはシャワーが冷水しか出ないところもありました。
現地の治安状況・注意したこと等
マレーシアの現地の治安は、とてもいいことで知られているように、命が危険に晒されるような場面はほとんどありませんでした。ただ、地域によっては夜一人で歩くことが危険である場所も存在しました。女性は特に夜は複数人で行動することが大事だと思います。
私自身がとりわけ注意していたことは、カードのスキミングです。マレーシアでは、未だにスキミング詐欺が横行しており、私も一度被害に合いました。安全なチェーン店やお店以外でカードを使うことはしないよう心掛けました。また、物が盗まれることは時々あったので、置き忘れなどには十分注意しました。
通信(電話・インターネット・モバイルなど)
留学前持っていた携帯はフリーシムではなかったため、現地で携帯を購入しました。定額のシムを買い、電話やインターネットを利用していました。価格も高額ではなく、比較的ストレスを感じることなく利用できていました。天気によっては電波が悪くなることも多かったですが、問題なく使うことができました。
気候
一年を通して、気温が25度をこえる暖かな気候でした。乾季、雨季の季節の違いは多少ありますが、季節に関わらずスコールで大雨となる日が多かったです。特に雷の発生率は高かった印象です。ただ、個人としては気温の変化がなく、とても過ごしやすい気候でした。
異文化について(摩擦や発見、現地の学生とどのように交流を深めたかなど)

渡辺さん2

マレーシアでの留学期間中は、異文化を感じる毎日でした。その異文化を得るため、マレーシア留学したので、摩擦などは特に起きませんでした。ただ、「時間」に対する感覚の違いでは共通認識を得ることが難しかったのは事実です。現地ではとても時間に対して余裕を持った考え方をしており、日本人からするとルーズに思われるだろうとの印象を持ちました。マレーシアでの異文化発見はたくさんありますが、一番は他者に対する関わり方の価値観があると思います。マレーシアは多数の民族が長い歴史をかけて共存してきたために、他者の考え方を理解しようとし、自分の考え方もしっかりと主張する文化があります。これらが他者との良い関わり方を生み出していると発見しました。現地の学生とは、機会あるごとにご飯を一緒に食べることや、互いの文化について教えあうこと、旅行に一緒に行くことで交流を深めました。
現地での各種相談先
現地での相談先としては、自分の学校の先輩や、インターンシップ先の方、多くの日本人在住者の方に相談し、支えて頂いていました。また、マレーシア日本人学生会を立ち上げてからは、学生同士で相談することも多くなりました。
帰国後の進路/留学と進路との関係
現在、日本で就職活動中ですが、マレーシア留学と大きく関わっています。既に複数の外資系企業から内定を頂きましたが、これらはマレーシアでのインターンシップ経験が大きなきっかけとなりました。将来は、マレーシアを含むアジアで働くことを考え、キャリア選択しようと考えています。
留学前・留学中・留学後の就職活動
留学前は、大学のキャリアセンターを通して留学後の就職活動の情報を集めたり、先輩方にお話しを聞いたりしていました。留学中は、日本での就職活動の情報を得ながら、帰国後のインターンシップ参加へと準備しました。帰国した直後は夏のインターンシップに向けて準備や選考を行っていきました。
後輩へのアドバイス
後輩の皆さんには、自分でしか経験できない留学生活を送ってほしいと思います。今、多くの人が留学に行く時代となり、より価値ある留学の再定義がはじまっているといえます。色んな観点から留学の在り方が論じられていますが、私は最終的にその人個人にとって最適な留学生活を送れるかが、重要だと考えています。
私は、自分自身の未来のビジョンである「世界で活躍するリーダー」へとなるために、幅広く色んなことに挑戦できたマレーシア留学は正しい選択であったと、今心から断言できます。皆さんも、自分にしか描けないビジョンに繋がる留学生活を送るために、頑張ってほしいと思います。これからは留学経験者として、多くの後輩が最高の「自分留学」ができるよう、様々な活動をしていきたいと思います。
留学中の1週間の授業時間割
時限
1(10時00分~12時00分)     組織管理論 国際関係論
2(12時00分~13時00分) イスラム法     国際関係論
チュートリアル
3(13時00分~14時00分)   国際関係社会論
チュートリアル
   
4(14時00分~15時00分) イスラム法
チュートリアル
  音楽文化  
5(15時00分~16時00分)   ASEAN論   国際関係社会論
6(16時00分~17時00分)   ASEAN論
チュートリアル
組織管理論
チュートリアル
 

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。