留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

ポーランドは欧州のほぼ中央に位置しています。総面積は32.2万平方キロメートルで、 欧州大陸で7番目に大きな国であり、人口は約3,839万(2019年6月、ポーランド中央統計局)です。首都はワルシャワ(人口約177.8万)です。ポーランドは7か国と国境を接しています。西にはドイツがあり、南にチェコとスロヴァキア、東にウクライナ、ベラルーシ、リトアニア、そして北にはロシアがあります。

ポーランドは、欧州高等教育圏の他の29か国とともに、「ボローニャ宣言」に署名しており、欧州単位互換制度(ECTS)を採用しています。また、各校の活動およびソクラテスやエラスムスなどのEUのプログラムに基づいた交換留学制度も実施しています。英語表記のディプロマ・サプリメントを発行し、学歴・資格に関する国際的認知も進めています。

1学年度は秋学期(10月から2月半ばまで)と春学期(2月半ばから6月まで)の2学期に分かれています。各学期の最後には試験期間があります。学習は講義、授業、セミナー、実験室での授業、グループディスカッションといった形で行われます。
学生が学期を修了するには、すべての試験に合格しなければいけません。最も一般的な評価尺度は、優(5) ・良プラス(4.5) ・良(4)・ 可プラス(3.0035)・ 可(3)・ 不可(2)です。欧州単位互換制度(ECTS)の下、特定の科目に対しては、試験の成績とは別に一定数の単位が与えられます。

※ECTS(European Credit Transfer System:ヨーロッパ単位互換制度):
EU諸国の大学では、共通の単位制度ECTSを採用しており、1ECTSは、講義、ゼミ、個人授業(tutorial)、ラボ実習、自習などおよそ28時間の学習から成り、60ECTSが1年間フルタイムの学習を基本的に意味します。

入学条件は大学ごとに異なりますので、希望する大学のウェブサイトで確認してください。通常、出願用紙に記入し、高等学校(またはカレッジもしくは大学)の成績証明書、および英語の能力を証明するもの(TOEFLの結果など)と一緒に提出する必要があります。
大学の中には、推薦状、小論文、その他の文書を求めるところもありますので、ウェブサイトで確認してください。また、美術学校と体育学科などいくつかの学科では、適正試験が追加実施されます。

ポーランドの高等教育制度は学士(Licencjat, Inżynier)、修士(Magister)、博士(Doktor)の3段階に分類されています。この制度はほとんどの教育分野に当てはまりますが、法学、薬学、心理学、獣医学、医学および歯学では2段階制度(修士および博士)が採用されています。
  • 学士(BA、Licencjat)
    職業/技術カレッジで3年~ 3年半の課程を修了すると授与されます。
  • 学士(BSc、Inzynier)
    工学、農学、経済分野のカレッジで3年~ 3年半の課程を修了すると授与されます。
  • 修士(MA、MSc、Magister)
    相当する学位は、修士(Master of Art、Master Engineer、Master Engineer Architect)、有資格医師、歯科医師、獣医師です。大学で5 ~ 6年の長期一貫課程を修了すると授与されます。MSc はまた、カレッジのディプロマを持つ者が2年~ 2年半の補足的修士課程を修了した場合にも授与されます。
  • 博士(PhD、Doktor)
    博士試験に合格し、博士論文の審査に通った者に授与される学位です。博士号の取得は、修士号または同等の学位を有することが条件となります。

ポーランドの高等教育機関の教育水準は、ポーランド国家認証委員会が監視と統制を行っています。同委員会は他国の認証機関とも協力しています。詳しくは以下のウェブサイトをご覧ください。

ポーランドの大学

ディプロマの検証に関する全規則と、ポーランドとディプロマの相互承認協定を結んでいる国のリストは、以下のウェブサイトでご覧いただけます。

毎年、日本人学生を対象に8つのポーランド政府奨学金が給付されます。奨学金の出願資格と条件については、以下のウェブサイトをご覧ください。

ポーランド史の学術研究、および外国におけるポーランド史の普及活動を助成しています。奨学金の対象はポーランド史の研究者および研究志望者です。出願者は、少なくとも修士号または同等の学位を持っていることが必要です。給付期間は1 ~ 3か月で、給付額は月1,000ユーロです。詳細はjaroslaw.waczynski@msz.gov.plにお問い合わせください。

なお、一部の奨学金については、本ウェブサイトでも情報を掲載しています。ページ下部 「この国の外国政府等奨学金を見る」 をご参照ください。

(一部転載: Study in Europe 欧州留学ガイド 2019.5 )

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。