留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

留学の準備

最新の情報について、ビザや渡航後の在留手続きについては日本国内の大使館・総領事館や現地の出入国管理庁、学校情報は留学を希望する学校に直接確認してください。
留学事情全般
留学の種類と学修期間
メキシコへの留学は、大きく語学留学、高等教育機関への留学に分類できます。
留学を通じて何をしたいのか、何を得たいのかなど、目的を明確にして情報収集に十分な時間をかけましょう。また、留学先が定まったら、学生ビザの手続き、願書提出、各種書類の準備にも十分な時間が必要です。手続きの流れをしっかりと把握し、余裕を持って確実に一歩一歩進みましょう。
留学の種類と一般的な学修期間は以下の表のとおりです。
学校や大学、学科によって学習期間が異なりますので、事前に確認してください。メキシコの大学は入学よりも卒業(学位取得)が難しく、カリキュラム上は4年で修了となっていても4年半から5年かかることも多々あります。また、学士取得には必ず社会奉仕(Servicio Social)を行うことが求められます。詳細は「大学(学部)留学/メキシコの大学」をご参照ください。
 
目的(留学の種類、学位の種類) 留学先 期間
語学留学 大学付属語学学校 期間は学校、コースにより異なる。
・スペイン語コース(2週間~)
・メキシコ文化コース(2週間~)など
私立語学学校 期間は学校、コースにより異なる。
・スペイン語コース(1週間~)
・スペイン語プライベートレッスンなど
高等教育機関への留学 学位取得 学士
(Licenciatura)
大学 ・人文社会系・理工系・芸術系(4~5年、社会奉仕含む)
・医学部(4~6年+インターン1年+社会奉仕1年)
専門
(Especializacion)
大学院 ・1年~(最低45単位)
修士
(Maestria)
大学院 ・2年~(最低75単位。ただし専門学位取得後は30単位)
博士
(Doctorado)
大学院 ・3年~(最低150単位。ただし専門学位取得後は105単位、修士号取得後は75単位)
研修・調査・研究 大学
大学院
研究機関
各機関・研究内容などにより異なる。
交換留学 大学
大学院
各学校間の協定内容による。

 

英国と米国の英語に違いがあるように、スペイン語にもスペインと中南米諸国のスペイン語があります。発音やアクセントが異なったり、同じ言葉でも別の意味であったりすることも多く、気をつけないと誤解を招くこともあります。
語学学校には、大学付属語学学校と私立語学学校のふたつの種類があります。初級レベルのカリキュラムには大きな差はありませんが、中級・上級と進むにつれカリキュラムの重点が違ってきます。
大学付属語学学校はその後大学への編入も考慮したカリキュラムが組まれているため、私立語学学校と比較すると文法により重点をおいています。一方、私立語学学校はより実践的なカリキュラムです。語学習得後の目的を考え、自分に合った学校を選びましょう。

大学付属語学学校
メキシコの学部や大学院への留学を希望している場合は、志望大学の大学付属語学学校に通うことをお勧めします。大学付属語学学校のデータベースや検索サイトはありませんが、希望する大学の英語のホームページにアクセスすると、たいてい留学生向けに語学学校についての記載やリンクがあります。英語のサイトがない場合は、“Idiomas”、 “Opciones Educativas”や“Cursos y talleres”に「外国人のためのスペイン語(Espanol para Extranjeros)」の説明やリンクが含まれていることもあります。 「大学のウェブサイトを読みこなそう!(スペイン語版)」もご参照ください。
大学付属語学学校は、文法や作文、発表など、その後の大学進学も念頭においたカリキュラムになっているため、進学希望者にとっては、大学の環境に慣れるという点からも利点が多いです。また、メキシコ人の学生との交流を図るために様々なアクティビティー(課外活動)が準備されています。たとえば、各国の伝統料理を持ち寄る「国際料理デー」の開催などがあげられます。
コースの期間は、2週間からのスペイン語コースや、大学の学事暦に合わせた1学期間の文化コースなどさまざまです。夏期コースは2週間単位で実施されることが多いです。語学学校によって学期、カリキュラム、アクティビティーの内容が異なるので、事前に確認することが大切です。
レベルは初級から上級まであり、受講するレベルはプレースメントテストを受けて決まります。基本的にプレースメントテストは無料です。
授業料は一部の交換留学生を除き、全額自己負担となります。語学学校独自の奨学金制度はありません。授業料は一般的にUSドル建てとなっていますが、各学校で定められた為替レートを適用して、ペソで支払うことも可能です。
大学付属語学学校でスペイン語を勉強しながら大学学部の授業を聴講することは、原則として認められてはいませんが、教授の承認があれば聴講してもよい場合や、該当する単位分の学費を納めれば聴講できる場合もあります。
授業料は一部の交換留学生を除き、全額自己負担となります。語学学校独自の奨学金制度はありません。授業料は一般的にUSドル建てとなっていますが、各学校で定められた為替レートを適用して、ペソで支払うことも可能です。
大学付属語学学校でスペイン語を勉強しながら大学学部の授業を聴講することは、原則として認められてはいませんが、教授の承認があれば聴講してもよい場合や、該当する単位分の学費を納めれば聴講できる場合もあります。

大学付属語学学校の授業料の例

グアナフアト大学付属語学コーススペイン語プログラム(2019年)
 
登録料 85USドル
半年コース 9,610ペソ
1か月コース 695USドル
サマーコース 750USドル
私立語学学校
実践的なスペイン語を習得し、即戦力となるような就職を目標としている場合や、特別な分野(ビジネス・医学など)の単語や表現の習得を必要としている場合、または個人レッスンを希望している場合は、私立の語学学校を選択するとよいでしょう。授業料は割高となっても、個人のニーズに合った内容のコースが提供されます。
私立の語学学校はたくさんありますが、メキシコ教育省(Secretaria de Educacion Publica:SEP)から認定を受けている学校を選ぶことをお勧めします。認定校のリストは公表されていないため、語学学校で事前に確認しましょう。認定校は、カリキュラムの内容はもちろんのこと、学校の設備などについても定期的にSEPが評価を行うため、一定のレベルが保証されています。
私立語学学校のコースは、1週間あるいは1か月毎に始まるのが一般的です。初級から上級まである一般コースでは、初級レベルでは主に教室で授業が行われますが、上達するにつれ、日常会話の実習を目的として、市場で買い物をするなどのアクティビティーも行われます。私立語学学校のカリキュラムは日常会話の練習を目的としている人に適しています。

私立語学学校の授業の例

Walk Spanish
グループレッスン:20時間/週 135USドル/週
グループレッスン+個人レッスン:グループ20レッスン+個人5レッスン/週 225USドル/週
個人レッスン:5時間/週 95USドル、10時間/週 175USドル、15時間/週 260USドル

ビザ
受講を希望しているコースが180日を超える場合は、学生ビザが必要です。メキシコの教育担当機関「Sistema Educativo Nacional」に登録されていない語学学校に通う場合、ビザ発給の手続きができません。登録がない可能性のある学校に留学する方は、駐日メキシコ大使館領事部に相談してください。詳しくは「手続きについて」をご参照ください。
メキシコの大学
メキシコの大学はUniversidad、Instituto、Colegio、Escuela、Centroと様々な名称がついており、カリキュラムの内容・質、教員のレベルも多岐にわたります。自然科学や先端科学技術分野での研究設備が整っているのは国立の大学です。州立大学はその州の地場産業やニーズに対応するような分野に力を入れていることが多く、必ずしも自然科学や先端科学技術分野の研究整備が整っているとは限りません。一方、私立大学は経済学や経営学などのカリキュラムが充実しています。
メキシコの大学についての詳細な情報を得るためには、メキシコ高等教育機関協会(Asociacion Nacional de Universidades e Instituciones de Educacion Superior:ANUIES)のデータベースの活用をお勧めします。大学名、所在地(州名)、分類(国立・州立は“Publica”、私立は “Particular”)の条件を設定し、検索することが可能です。具体的な検索方法については、「リンク集」のなかの「公的なメキシコ留学関係機関/メキシコ高等教育機関協会」の図1、図2で紹介しています。

学期・授業・単位

大学の学期は多くの場合、2学期制です。前期は7~8月、後期は1~2月に開始します。
教育の機会を公平に提供することが目的の国立および州立大学は、様々な経済状況におかれている生徒のニーズに幅広く応えるため、奨学金制度、夜間授業、食堂の補助金制度などを設けています。家庭の経済的な事情により、仕事をしながら大学に通わなくてはならない学生は決して少なくありません。
一方、私立大学は、授業の予習・復習、レポート、リーディングリストなどに多くの時間を要するため、基本的にフルタイムの学生であることが要求される場合が多いのが特徴です。それでも、単位の約8割を取得した時点で就職し、働きながら通学する学生も多くいます。また、私立大学は1クラスの人数が国立および州立に比べて少なく(30~40名)、科目によっては単位取得の条件として、筆記試験とともに授業での積極的な参加、発言の内容が大きな比重を占めています。

授業料

国立・州立大学の授業料は私立に比べてかなり安く、卒業までに約30,000ペソ(諸経費含む)かかるのが一般的です。一方、私立大学の授業料は、学部により差はありますが高額で、平均125,000~930,000ペソとなっています(2016年)。
留学生の学費については、国内の学生と同じ場合と、別途料金を設定している場合があります。以下に国立と私立の例をあげます。
  • メキシコ国立自治大学
留学生の学費は国内の学生とは別に定められており、年間5,000ペソ。
  • モンテレイ大学(私立)
交流協定を結んでいる大学からの交換留学生は、自国の在籍大学への学費の支払いのみ。
その他の留学生は、国内の学生と同じで、履修単位数に応じて学費を支払う。

卒業要件

メキシコでは一般的に大学に合格するよりも、卒業するのが難しいといわれています。卒業をするためには、次の3つの条件を満たす必要があります。
(1)各学部で決められている単位を100%取得すること
(2)卒業論文を提出し、口頭試問(Examen Profesional)に合格すること
(3)社会奉仕(Servicio Social)を行うこと
このうち(2)の「卒業論文を提出し、口頭試問(Examen Profesional)に合格すること」については、近年、いくつかの州立大学で、卒業論文の提出要件を廃止し、国立高等教育評価センター(Centro Nacional de Evaluacion para la Educacion Superior:CENEVAL)の学士号取得試験(Examenes Generales para el Egreso de la Licenciatura:EGEL)に合格することを卒業要件としています。
以上は、卒業すなわち学士号(Licenciado)の取得条件ですので、単位を取得しただけでは卒業には至りません。単位を取得しても卒業論文を提出しないため、卒業に至らない学生も少なくないという状況を反映し、メキシコ教育省の統計でも、単位取得済みの学生を“Egresado”、学士号を取得した学生を“Titulado”と分類しています。なお、すべての条件を満たし、学士号を取得した時点で、“Licenciado(リセンシアード)”というタイトル(Titulo)が付き、名刺や正式な手紙などに姓の前に“Lic.”という称号を書き加えることができます。Licenciadoはその分野で一人前になった証といえます。
社会奉仕(Servicio Social)は、その名の通り、「社会のために働くこと」を目的としており、無償で行います。在学中に最低でも合計480時間の社会奉仕を行うことが条件となっており、各大学の教務課や社会奉仕課が、自身の大学を含め、省庁、企業や団体など、社会奉仕先に関するデータベースを有しています。大半の場合、大学や省庁での事務、またはNGOなどを通じた貧困地域などでの活動を行い、規定の期間を満たした後、各機関・団体が修了証明書を発行し、大学に提出します。
また、前述のとおり、メキシコでは学生でありながら、すでに就職しているケースも少なくありません。公務員として働いている場合のみ、社会奉仕(Servicio Social)は免除されます。

通信教育

最近では、各大学ともインターネットを活用した通信教育(Educacion a Distancia)のカリキュラム開発に力を注いでいます。ただし、現時点では使用言語はスペイン語となっているため、日本から入学する場合、スペイン語が上級レベルでなければ受講は困難です。

留学生の大学への出願・選考
メキシコの大学で学士号取得を考えている場合、手続は留学生でもメキシコ人と変わりません。基本的に以下の書類を提出する必要がありますが、詳細は各大学に問い合わせてください。
  • 願書
  • 戸籍抄本
  • 高等学校の卒業証明書
  • 高等学校(3年間)の学業成績証明書
  • 推薦状
  • 自己紹介・志望理由書
  • パスポートの提示・写しの提出
  • 学生ビザの提示・写しの提出(詳細は「手続きについて/学生ビザについて」をご参照ください)
  • スペイン語能力証明書の写し (詳細は「語学試験」をご参照ください)
  • 証明写真(サイズが日本とは異なります。“Infantil”は2.5cm×3cm、“Pasaporte”は3.5cm×4.5cm)
オリジナルが和文の書類は全てスペイン語に訳し、公証人役場において翻訳証明を得るためのアポスティーユ(付箋による証明:Apostille)を取得する必要があります。

スペイン語能力

スペイン語能力証明書の内容や試験の実施方法は大学によって異なりますが、一般的には同じ大学の付属語学学校でプレースメントテストを受け、語学能力を明らかにします。なお、スペイン教育・文化・スポーツ省公認のスペイン語能力検定試験(Diplomas de Espanol como Lengua Extranjera:DELE)は受け付けない大学の方が多いため、事前に確認することが重要です。詳細は以下のリンクをご参照ください。

大学入学試験

国立大学への入学のためには独自の入学試験を受ける必要がありますが、州立大学の大半では、高等学校の卒業証明書以外に、国立高等教育評価センター(Centro Nacional de Evaluacion para la Educacion Superior:CENEVAL)が行う大学共通試験(*注)EXANI-IIを受験し、合格する必要があります。EXANI-IIは国語、数学、情報技術(IT)などに関する基礎的な知識や能力の習得度を測定する試験です(詳しくは「お役立ちリンク集」参照)。 なお、EXANI-IIを受ける必要性の有無については、各大学のホームページで事前に確認してください。 (*注)CENEVALが実施する試験は、段階別に3種類に分かれます。
 
El Examen Nacional de Ingreso a la Education (EXANI) 入学資格試験
EXANI-I 中高等教育(Media Superior)入学資格試験
EXANI-II 高等教育(Superior)入学資格試験
EXANI-III 大学院(Posgrado)入学資格試験
このほかに、準備試験としてPRE EXANI-Iがあります。
私立大学の場合は、EXANI-IIを受ける必要はありませんが、高等学校の卒業証明書をメキシコ教育省(Secretaria de Educacion Publica:SEP)の学術単位・学位認定課(Direccion de Revalidacion de Estudios)に提出し、承認を受けなければなりません。大学によっては、同承認書も提出書類のひとつとなりますので、事前に大学に確認し、余裕を持って手続きを行ってください。
大学院留学
メキシコの大学院
メキシコの大学院への留学を考えている場合、自然科学や先端科学技術分野では学部レベル同様、研究のためのインフラが整備されているため国立の大学院が適しています。州立の大学院は、その州の産業やニーズに対応する学科に重点がおかれていることが多く、希望する分野によっては、州立大学のカリキュラムが適している場合もあります。一方、私立大学の大学院は、経営学(MBA)などにおいて民間企業との連携によるカリキュラムを提供しています。

留学生の大学院への出願・選考

留学生の入学資格・出願書類と出願方法

大学院への入学資格として、専門課程、修士課程の場合は学士号、博士課程の場合は修士号を取得している必要があります。
大学院への出願書類は以下のとおりです。
  • 願書
  • 戸籍抄本
  • 大学または修士課程の卒業証明書
  • 大学または修士課程の学業成績証明書(大学院によっては、全課程の平均成績が10点満点中8点以上であることが求められます。)
  • 推薦状(2~3通必要。大学の教授や職場の上司の推薦状が好ましい。)
  • 志望理由書
  • 研究計画書
  • 身分証明書(留学生の場合は、パスポートの提示およびパスポート(写し)提出)
  • 学生ビザの提示、および学生ビザ(写し)提出(詳細は「手続きについて/学生ビザについて」をご参照ください)
  • スペイン語能力証明書(詳細は「語学試験」をご参照ください)
  • 大学によっては、GRE(Graduate Record Examination)およびTOEFL(Test of English as a Foreign Language)のスコアの提出(必要スコアは大学院によって異なります。)
  • 証明写真
なお、オリジナルが和文の書類は全てスペイン語に訳し、公証人役場において翻訳証明を得るためのアポスティーユ(Apostille)を取得してください。

出願時期および選抜方法

学部と異なり、大学院の選抜方法は主に書類選考です。大学院への留学の場合、選考条件は各大学により異なりますので、事前に出願を希望する学科のコーディネーター(Coordinador Academico)に連絡を取り、詳細を確認することをお勧めします。書類選考の後に、筆記試験や面接を行う学科もあります。
出願時期は大学院によって大きく異なりますが、学期開始の約6か月前にはホームページや新聞に募集要項を掲載しますので、随時確認することが大切です。なお、大半の大学院のホームページには学年暦“Calendario Escolar”が掲載されており、受験、入学、学期開始・終了、休日などの日程を把握できます。なお、留学生用の特別な出願時期はありません。学科によっては2年に1回のみ開講する修士・博士課程もあるため、事前の情報収集が大切です。
選抜方法について、国立大学は独自の試験や手続がありますが、州立の大学院を受験する場合、国立高等教育評価センター(Centro Nacional de Evaluacion para la Educacion Superior:CENEVAL)が行う大学院共通試験EXANI-IIIに合格することが必要な場合もあります。EXANI-IIIは、国語・数学の他に研究手法、情報技術(IT)、英語などに関する知識や能力の習得度を測定する試験です。なお、大学院を受験する場合、要求される英語のレベルは、日常会話レベル以上となります。詳細は「お役立ちリンク集」をご参照ください。

必要とされる語学力

大学院で必要とされるスペイン語の語学力は学科によって異なります。文系の場合は、英語による経営学修士(MBA)コースを除き、授業は全てスペイン語で行われます。教材の一部が英語である場合もありますが、レポートの執筆をはじめ、授業での討論を実施する際の共通語はスペイン語です。卒業論文もスペイン語で執筆することが義務付けられています。したがって、このような条件の授業についていけるだけのスペイン語能力が必要です。なお、理数系の場合は、討論を行うほど高度なスペイン語能力は必要とされていません。

卒業条件

修士号や博士号を取得するためには、必要単位取得、卒業論文提出、口頭試問合格が必要です。また、博士号取得要件には、専門誌への論文掲載や、学会における論文発表も含まれます。
交換留学
日本の多くの大学がメキシコの大学との間に交流協定を締結しています。ただし、実際には学生の交流が活発ではない協定も多くあるため、出願前に日本の所属大学に必ず確認してください。

 

大学間交流協定のある大学
最新情報:文部科学省:
交換留学の特色
交換留学は大学間交流協定の内容に基づくため、一般的に半年もしくは1年間のプログラムが多く、語学と専攻分野の授業を受けることが可能です。ただし、単位の互換性(協定校で取得した単位を日本の所属校の卒業単位に含めることができるか)についてはそれぞれの協定によって異なります。また、大学院生はこのような短期交換留学プログラムの対象外になる場合もあります。
ビザ取得の手続きは本人が行わなければなりませんが、メキシコ到着時の空港への出迎えや、ホストファミリーなどの手配についてはメキシコの協定校の国際交流センターや留学生担当者が行う場合が多いです。
交流協定が学生の交換を目的としている場合、日本人の学生が留学を希望していても、メキシコの協定校に日本への留学を希望している学生がいない場合は留学できないこともあります。このような情報を大学間で確認するためのプロセスに1か月は要しますので、各自余裕を持って所属大学の留学・国際交流担当部署で詳細を確認してください。

メキシコの国立・州立大学は補助金をもらっているため、授業料が免除される場合が多く、留学生を対象とした大学独自の奨学金制度はありません。民間企業の奨学金などはメキシコ人を対象としています。
日本人が対象となる奨学金は以下のとおりです(交換留学生を除く)。大半の日本人留学生は、これらの奨学金、もしくは在学している大学の交換留学制度を利用してメキシコへ留学しています。

交換・派遣留学に利用できる奨学金については、日本学生支援機構の海外留学奨学金ページをご確認ください。 日本学生支援機構の海外留学奨学金ページ

日本人が対象となる奨学金
メキシコにはいくつかのスペイン語能力検定試験がありますが、どれもメキシコ国内で一般的に認められているものではありません。目的によって取得すべき語学認定書は異なります。
メキシコにおけるDELEの位置づけ
外国語としてのスペイン語能力検定試験に、スペイン教育・文化・スポーツ省公認の試験(Diplomas de Espanol como Lengua Extranjera:DELE)があります。DELEはスペインのスペイン語能力を評価・証明する資格であり、メキシコでは適用されない文法や意味が異なる単語が多々存在します。したがって、メキシコでは、留学受入れ要件にスペイン語能力証明としてDELEの提出を挙げている大学は少数です。
この状況に対応するため、スペインのセルバンテス文化センター、メキシコ国立自治大学、サラマンカ大学、ブエノスアイレス大学により、スペイン語独特の言語相違について配慮がなされた国際スペイン語能力評価システム(El Servicio Internacional de Evaluacion de la Lengua Espanola:SIELE)が実施されています。

国際スペイン語能力評価システム SIELE〔英語・スペイン語・ポルトガル語〕

大学付属語学学校のスペイン語能力試験
現在、メキシコでスペイン語能力検定を行っているのはメキシコ国立自治大学(UNAM)付属語学学校(Centro de Ensenanza para Extranjeros:CEPE)です。

メキシコ国立自治大学付属語学学校 Centro de Ensenanza para Extranjeros:CEPE

UNAMへの入学を希望する場合や、メキシコでの就職を考えている場合は、以下2つの検定試験のいずれかを受けると有利です。

Examen de Español como Lengua Extranjera para el Ámbito Académico:EXELEAA[スペイン語]年7回実施。一般的なスペイン語の能力試験。試験の構成は「聴く・読む・話す・書く・文法」の5セクション。

Certificado de Espanol como Lengua Adicional:CELA[スペイン語]年7回実施。高等教育機関への留学生向け。試験の構成は「聴く・読む・話す・書く・文法」の5セクション。

なお、UNAMに限らず、各大学で独自の語学コースを提供していますので、大学への留学を考えている場合は、志望大学の付属語学学校でスペイン語の試験を受けることをお勧めします。ただし、すべての大学が国際化や留学生の受け入れに積極的に取り組んでいるわけではないので、必ずしも志望する大学に付属の語学コースがあるとは限りません。また、語学学校間でレベルや成績の互換性に関して統一した基準は存在しません。

2020年3月改訂:禁無断転載

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。