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2016年11月更新

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シンガポール

シンガポール留学情報

1965年にマレーシアから分離独立する形で建国されたシンガポールは、面積が約720平方km、人口が約550万人の都市国家です。中国系、マレー系、インド系、その他の民族で構成された多民族国家で、公用語はマレー語、中国語(マンダリン)、タミル語、英語の4言語です。初等教育から教育は英語で行われ、同時に公用語の中からもう一言語を学ぶ二言語教育がとられています。いくつかの言語が混じり合ったシングリッシュと呼ばれるシンガポール独特の言語表現が日常生活では広く使われています。熱帯に位置するため四季はなく、一年を通して高温多湿です。英語が広く通じること、インフラが整備されていること、治安がいいこと、政府の透明性が高いことなどから、国際ビジネスの拠点として発展してきました。外国人が選ぶ住みやすい国ランキングで、常に上位に選ばれています。日本との時差は一時間です。

教育制度

シンガポールの教育は、シンガポール教育省(MOE:Ministry of Education)が管轄しています。初等教育卒業時の初等学校卒業試験(PSLE:Primary School Leaving Examination)、中等教育卒業時のシンガポール・ケンブリッジ普通教育認定試験(GCE-O:Singapore Cambridge General Certificate of Education, Ordinary Level)、大学準備教育(ジュニアカレッジなど)卒業時のシンガポール・ケンブリッジ上級教育認定試験(GCE-A:Singapore Cambridge General Certificate of Education, Advanced Level)の結果に基づいて、早い段階からの選別が行われています。PSLEの結果により中等教育進学の時点で、中高一貫校、特別独立学校、中等学校エクスプレスコース、中等学校ノーマルコース、特別学校職業指導コースに振り分けられ、その後の進路に大きく影響します。二言語政策と初等教育段階からの能力主義がシンガポールの教育制度の特徴です。義務教育は初等教育の6年間です。

高等教育

現在、シンガポール国内には国立大学が5校、私立大学が1校あります。通常、二学期制で、8月から新学年が始まりますが、新入生向けのオリエンテーションが7月に始まる場合もあります。

シンガポールの大学

  • シンガポール国立大学(NUS:National University of Singapore) ※リンク先を新しいウインドウで表示 1905年に創立された17の学部を有する総合大学・大学院。世界大学ランキングでは、アジア圏大学の中で上位にランクされる。海外大学との連携に積極的で、ダブルディグリー、交換留学が盛ん。学部生約2万8千人、大学院生約1万人が在学(2015~2016年度)。学生寮が完備されている。
  • ナンヤン工科大学(NTU:Nanyang Technology University) ※リンク先を新しいウインドウで表示 理系の学部が中心であったが、現在は文系の学部も有する総合大学・大学院。世界大学ランキングでは、シンガポール国立大学と並び、アジア圏大学の中で上位にランクされる。海外大学との連携に積極的で、ダブルディグリー、交換留学が盛ん。学部生約2万4千人、大学院生約8千人が在学(2015~2016年度)。学生寮が完備されている。
  • シンガポールマネージメント大学(SMU:Singapore Management University) ※リンク先を新しいウインドウで表示 経営管理学を中心とした大学・大学院。伝統的にイギリス系の教育制度をもつシンガポールで、アメリカの教育機関をモデルとした大学として創立された。米国ペンシルバニア大学ウォートン校を規範としている。約7,800人の学部生と約1,500人の大学院生が在学しており、そのうち学部では10%、大学院では57%を留学生が占めている(2015~2016年度)。
  • シンガポール工科デザイン大学(SUTD:Singapore University of Technology & Design) ※リンク先を新しいウインドウで表示 建築・デザイン・工学を中心とした大学。米国マサチューセッツ工科大学、中国浙江大学、シンガポール経営管理大学と提携している。キャンパスに学生寮、スポーツ施設が併設されている。
  • シンガポール技術学院(SIT:Singapore Institute of Technology) ※リンク先を新しいウインドウで表示 工学、化学・食品工学、情報工学、医療・社会科学、デザイン・ビジネスの学部をもつ。主にポリテクニック卒業生を対象とした大学。
  • SIM大学 (SIM:SIM University) ※リンク先を新しいウインドウで表示 シンガポール国内で唯一の私立大学。生涯学習を提供する社会人向け大学として設立された。

授業料

国立大学の授業料は、シンガポール国民か、永住権を保持しているか、留学生かなどの要件で、費用が異なります。フルタイムのコースに在学する永住権を保持している学生、ならびに留学生は、卒業後にシンガポールに基盤を置く組織で3年間働く契約をすると、教育省からの補助金により減額された授業料が適用されます。この制度は、学士課程では授業料交付契約(Tuition Grant Scheme)、修士・博士課程ではサービス義務契約(Service Obligation Scheme)と呼ばれます。どちらもオンラインで申請できます。これらの契約をしない、もしくは何らかの理由でできない留学生は、教育省からの補助金がない学費が適用されます。すでに留学コースと同等の学位を取得している学生、ならびに他に何らかの奨学金を支給されている学生は、これら契約の対象外となります。また、対象外の専攻もありますので、各大学のホームページから授業料を直接確認してください。
一例として、シンガポール国立大学(NUS)の留学生授業料をあげます。学費は全てシンガポールドル、2016年度入学の一例です。最新の情報は大学のホームページで確認してください。

入学申請

入学申請に必要な条件は、各大学と専攻により異なります。また、高校を卒業する際に、GCE-Aレベル、あるいはIB(International Baccalaureate)を取得している場合、入学申請の方法が異なる場合があります。各大学のウェブサイトからご確認ください。

医療保険

留学生は、大学が規定する例外の学生を除き、在籍大学の学生医療保険に加入する必要があります。各大学により医療保険の費用は異なります。保険が適用になるのは、大学内の医療機関ならびに大学指定医療機関に受診した場合のみで、保険が適用される医療処置内容には制限があります。医療水準の高いシンガポールでは、多くの私立病院があり、日本人が経営もしくは日本人医師が常駐する病院があります。そのような私立の医療機関に受診を希望する場合は、海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。

学生パス (Student Pass)

日本国籍であればシンガポールに入国する際にビザは必要ありませんが、シンガポールの高等教育機関に留学する学生は、入国前にSOLAR(Student’s Pass On-Line Application & Registration)システムで学生パスを申請する必要があります。
学生パスを申請するには、まず留学する高等教育機関に入学申請をします。申請が受理された場合、高等教育機関がSOLARシステムに学生の個人情報ならびに留学コースの情報を登録します。高等教育機関による登録が完了後、学生がSOLARシステムにログインして、eForm16を提出します。eForm16提出後の審査期間は通常5営業日ですが、入学申請の多い7~8月の繁忙期はこれより長い日数が必要な場合があります。申請はコースが始まる2か月前から1か月前までなので、この期間の早い段階で申請することをお勧めします。申請が受理された場合、学生パスの発行機関であるシンガポール入国管理庁(ICA:Immigration & Checkpoints Authority)からの証明書類が、高等教育機関を通じて学生に発行されます。入国ビザが不要な日本国籍の留学生は、シンガポール入国時にこの証明書を提示します。入国後、留学生は入国管理庁に出向き、学生パスを受理します。学生パス受理の際に、3か月以内に発行された健康診断証明書(英語でなければ英訳をつける)が必要です。学生パスは留学するコースが始まる一か月前から受理できます。シンガポール入国後、学生パスを受理するまで、近隣国を含む外国への出国はできません。申請過程で必要な書類などの最新情報は、入国管理庁のホームページで確認してください。
学生パス申請費用は、申請時に30シンガポールドル、発行時に60シンガポールドルです(どちらも2016年時点)。クレジットカード、デビットカード、もしくはインターネットバンキングでの支払いが可能です。

入国管理庁(Immigration & Checkpoints Authority) 〔英語〕 ※リンク先を新しいウインドウで表示

生活

シンガポールの生活費は、住居費の占める割合が大きく、住居や生活スタイルで異なります。大学の学生寮に入居できれば住居費は抑えられますが、全ての学生が寮に入居できるわけではありません。寮に入れない場合は、大学近辺で住居を探す必要があります。シンガポールはMRT・LRT(電車)、バスなどの公共交通が発達しており、割安な学生運賃が設定されています。島内の車両台数を制限するため、自動車の購入は大変高額な一方で、タクシーは多く走っています。タクシーの初乗り運賃は3.6~5シンガポールドルで(車種により異なる)、交通量が多いピークタイムと夜間は割増料金となります。空港、マリーナベイなど指定の場所から乗車した場合と中心部に乗り入れた場合は追加料金がかかります(2016年)。

一例として、ナンヤン工科大学(NTU)が想定する留学生の生活費目安をあげます。
住居費(学生寮以外の住居):500~1,200シンガポールドル/月
食費:300~400シンガポールドル/月
個人的な出費:200~400シンガポールドル/月
国内交通費:100シンガポールドル/月
教材費:200~500シンガポールドル/学年
その他雑費(生活スタイルによる。学生医療保険を含む):
学部学生150シンガポールドル/学期、大学院生380シンガポールドル/学期
ナンヤン工科大学の学生寮に住む場合、245~425シンガポールドル/月(部屋のタイプその他の条件で費用が異なる。2016年度)大学寮に住むことを希望される場合は、大学に直接空き状況をお問い合わせください。

シンガポールは治安の良い国ですが、レストラン、空港、ショッピングセンター、路上などで、スリや置き引きが発生しています。犯罪への処罰は厳しく、麻薬の所持は外国人であろうと厳しい処罰を受けます。また、チューンガム(医療用を除く)の持ち込みが禁止されている、公共物や私有物への落書きで鞭打ち刑を受けるなど、日本とは異なる法律があるので注意が必要です。 禁煙場所での喫煙、ごみのポイ捨て、異臭物を公共交通内に持ち込む、路上で泥酔するなどの行為も謹んでください。

奨学金

外国政府等奨学金の他、各大学が独自に提供している奨学金がありますので、各大学に直接お問い合わせください。

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