留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

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留学先国・地域:韓国・ソウル
留学期間:2022年9月~2023年6月
学校名:韓国外国語大学
専攻名:なし
留学形態:学士課程への派遣留学(日本の大学在学中)
奨学金名:JASSO奨学金 海外留学支援制度(協定派遣)

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
主に3つの目的がありました。
1)語学力向上
2)日常生活を通した韓国文化の体験
3)日韓の関係に対する人々の考え方に興味があるため韓国から見た日本について学べる授業を通して韓国への理解を深めること です。
韓国語を専攻しているので、大学での学びを活かして韓国語の運用能力を上げたかったことが大きな動機です。また、言語だけでなく文化や歴史などについても幅広く学習していたので、現地に行って韓国の生活を実際に体験したいと思いました。留学先の大学では、韓国語で韓国について学んだり、日本で行っているのとは逆の学習(日本の言語や文化について韓国語で学ぶ)を通して、韓国への理解をより深めたいと思っていました。

Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
韓国について専攻しているため、大学での学びを活かして専攻地域への理解を深めたかったことから「韓国・ソウル」を選びました。その中でも、1)世界の留学生と繋がれそうであったこと、2)講義やイベント、サークルなど留学生へのサポートが充実していると感じたことから「韓国外国語大学」を選びました。

Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?
皆応援してくれました。10か月という長い間外国で生活するので心配はされましたが、私の強い想いもあり快く送り出してくれました。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
留学を思い立ってから、実際に出発するまで、約1年の期間がありました。
留学の思い立ち(2021年9月頃)
派遣留学の募集締め切りが10月末にあったので、地域、出発時期などこの時期から何となく考えていました。

【情報取集】 約11か月(2021年10月頃~留学前まで)
派遣留学志願書作成のため、留学先学校についての情報収集から始め、出発するまで様々な情報収集を行いました。具体的には、寮、生活環境、手続きの方法、行きたい場所、食べたいもの、留学体験者の感想などについて必要に応じて調べていました。

【学校選定】 約1か月(2021年10月頃)
派遣留学志願書の提出締め切りに合わせて調べ始めました。

【出願】 約1か月(2022年4月頃)
※留学先大学へのapplication(申し込み)は2月~4月末まで3か月の期間があったので、情報収集は2月上旬から約3か月ほど行っていました。

【ビザ申請】 約1か月(2022年7月頃)
出発の時期に間に合うように大使館訪問の予約を取り、ビザ申請をしました。

実際の出発(2022年8月末)

Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
主に1)留学先大学のホームページと2)先輩から情報を得ていました。

1)履修登録や寮、学校生活に関する情報は、留学先大学のホームページである(한국외국어대학교:https://www.hufs.ac.kr/hufs/index.do)から、アプリケーションなどの手続きの方法については、留学先大学の留学生向けウェブサイトである(Exchange Pre-Arrival Guide:https://exchange.hufs.ac.kr/)から情報を得ていました。

2)韓国外国語大学に以前留学していた先輩の連絡先を日本の大学の教授にお願いして頂きました。不安なことを相談したり、寮や向こうでの生活の具体的なお話、学校周りの美味しいお店など様々な情報を教えて頂けて、大変助けになりました!!!
その他にも、インスタや留学体験者のブログ、YouTubeなど必要な情報に応じて様々なものを利用して情報収集をしていました。

Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
主に3つあります。
1)大学の韓国語の授業を積極的にとっていました。韓国語を学ぶ授業だけではなく、韓国語で学ぶ授業(映画・小説の授業)や翻訳の授業も語彙力向上に役に立ったと感じています。
2)韓国語能力試験(TOPIK)の受験をしました。自分の現在の実力や足りない技能を把握し、改善するために受けました。受験の勉強を通して語彙や文法事項を学ぶことができました。
3)なるべく韓国語に触れるように努力しました。具体的には、朝の準備時間やドライヤーをする間に韓国のラジオを聞いたり、休憩時間に韓国ドラマやバラエティー番組を見たりしていました。

Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?
利用しませんでした。

Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。
1)奨学金と2)アルバイトから資金調達を行いました。
1)奨学金はJASSOの海外留学支援制度(協定派遣)を利用しました。奨学金の情報は、大学の海外への留学に関する奨学金についてのホームページで得ました。給付型で月7万円頂いていました。
2)出発までの間、2年間で100万円貯金をして留学資金にしました。海外留学保険や寮費などのために、最初にある程度の資金が必要になったので貯金でまかないました。

Q. 準備しておいてよかったこと、また準備しておいたほうがいいことなどはありますか。
・準備しておいてよかったこと
【語学面】
ある程度の語学力をつけてからいったことです。TOPIK5級程度で、大学の授業を聞いたり、友達と簡単な会話をすることには大きな壁がなかったので、韓国語の運用能力を上げるために沢山の時間を使うことができました。
【生活面】
旅行のように、食料以外のものは1週間分生活できるものをもっていったことです。衣服、基礎化粧品、お風呂用品、歯ブラシセット、生理用品、トイレットペーパーなど持っていきました。向こうについてすぐに生活用品をそろえないという状況を避けられて安心できました。
【精神面】
準備とは少し異なるかもしれないのですが、留学に行くから日本語を使わないために友人との連絡を絶ったりせず、いつでも連絡できる状態にしていました。語学力向上のためには良くないかもしれないですが、頑張る元気になりましたし、安心できるので日本の友人とも連絡をとれるようにしておくことをお勧めしたいです。

・準備しておいた方がいいこと
【語学面】
なるべく高い語学能力でいくことです。留学の目的によって必要な言語能力は異なると思いますが、実際に行ってみて、語学学習は日本でもできることが多くあると感じました。私自身も、より高い言語能力があったらもっと楽しくなったし、友人との交流や様々な体験など、現地でしかできないことをより多く経験できるなと思ったので、有意義な留学生活にするためにも、沢山勉強しておくとよいと思います。
また、教科書の語彙と実際に生活したり友人と話すときによく出てくる語彙には大きな違いがあったので、YouTubeなどを利用して、実際に使われている言い回しや語彙に沢山触れておくことが大切だと思いました。
【生活面】
風邪薬などの医療品は、現地で自分の身体にあっているものを見つけるのが難しいかもしれないので、持っていると安心できると思います。また、病院について調べておくといいと思いました。向こうでコロナに罹ったのですが、具合が悪くなってから開いている病院を調べたり保険の適用方法を調べるのは結構大変でした。私は事前に調べていたのですが、休日に発症し、事前に調べていた病院が営業しておらず、困りました。休日でもやっていて保険を適用できる病院を併せて調べておくことをお勧めしたいです。

Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。
【学校関係の手続き】
留学先大学へのapplication(申し込み)は2月~4月末までの3か月間の間に提出すればよかったので、2月頭から情報収集を始め、4月末に提出しました。伝達ミスでアプリケーションに必要なパスワードを受け取れたのが4月頭になってしまい、そこから大急ぎで進めることになり大変だったので、必要な情報がない場合はすぐに学校に確認をとることをお勧めします。パスポートの更新や病院で受けなけらばいけない検査など時間のかかるものが多くあるので、早め早めに動き始めるのがよいと思います。同じ留学先の友人がいる場合はお互いに確認しながらもれがないように気をつけて下さい!
また、語学堂(語学学校)の申請についても、留学先大学へのapplicationの時点で行いました。その後、実際に授業が始まる2週間ほど前に語学堂からレベル分けテストについてのメールを受け取りました。友人が、このレベルテストを受験し忘れて語学堂に行けなくなったので、メールチェックには気を付けて下さい。

【ビザの手続き】
ビザの手続きのための情報は、韓国大使館のホームページで得ました。その他にも韓国留学のためのビザの取得方法について書いてあるブログやウェブサイトを通して情報を得ました。
7月中旬に大使館でビザを申請するための予約をオンラインでとりました。その1週間後くらいに大使館に実際に行ってビザを申請しました。私はコロナの時期だったので、今はまた方法が変わっているかもしれないです。申請が認証されたことはオンライン上で確認することができました。申請から認証までも1~2週間ほどの時間がかかったと記憶しているので、早めに動き始めるといいと思います。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。
【日本の学校との違い】
私はとっていなかったのですが、韓国の大学ではグループワークをする授業が多いように感じました。また、デジタル化が進んでいるので、授業の出欠をQRコードの読み込みで行ったことが日本の大学との差異でした。そんなに大きな違いはなかったと思います。
【海外の学校だから苦労すること】
留学生として公的な手続きを様々にしなければならないのですが、日本語でも難しいことを外国語で行わなければならないので苦労しました。その他にも、教授に話しかけるなど、日本語なら簡単にできることも、外国だといろんな場面で勇気が必要でした。ですが、やればすべてなんとかなるので気負わずやってみることが大切だと思いました!
【学校生活での楽しみ】
学食が安いうえにとても美味しかったので、お昼の時間はとても楽しみでした。授業を受けながら、ほとんど問題なく理解できたときや、授業中に発言できたときなど、何か達成感を感じられた時は嬉しい気持ちになりました。また、サークルや言語交換プログラムなど人と交流できる時間も学校生活の大きな楽しみでした。

Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。
【寮での生活】
生活:留学前半は、学習に力を入れていたので、授業が終わるとよく寮で予習・復習や課題をしていました。後半は人と交流することが多かったので、寮は課題をするときや寝るときだけいました。学校内にあるため登校がとても楽であることと、費用がかなり安いことはとてもよかったです。地下に無料で使えるジムがあったので、運動をしたりもしていました。
食事;キッチンがなく料理ができなかったので、寮でテイクアウトしたものを食べたり、インスタント食品や既製品を食べることが多かったです。
人間関係:留学生は2人部屋が多く同じ国の人と同室になることがほとんどでした。私は運よく同じ学校から留学に行っていた子と同室になれたので、大変なことを共有したり、お互い助け合えてよかったです。夜遅くまで話したり修学旅行のような感じで楽しく、私には寮生活はあっていたなと思います。
【休日の過ごし方】
課題をしたり、サークルに参加したり、友達と遊びに行ったり、旅行に行ったりしました。図書館やカフェで課題をすることもありました。サークルは国際交流サークルと写真部に参加し、様々な場所に現地の学生と一緒に行くことができて楽しかったです。また、サークルで出会った友人と遊びに行ったり、同じ大学から留学に行っていた子と遊びにいくこともありました。遊びに行くときは、ご飯を食べてカフェに行っておしゃべりすることが多かったです。夜、学校の芝生に集まってお話したのもとても楽しかった思い出です。旅行は、カンヌンや全州、チェジュ島などにいきました。土日を利用して日帰り旅行をすることが多かったです。
【町の治安】
体感的には日本とそんなに変わらないと思いました。韓国外大の最寄り駅も含まれる1号線には変な人が多いと有名らしいですが、私は遭遇したことはないです。夜中に出歩いても特に怖い思いをしたことはないですが、友達の中には変質者に追いかけられた人もいたので完全に安全というわけではないかもしれないです。

Q.留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
大変だったことが主に3つあります。
1つ目は、実家と全く違う食生活です。台所がなく自炊ができない寮だったので、外食やテイクアウト、コンビニで買うしかできず、始めの頃はストレスを感じました。スーパーで果物を買って食べるようにしたり、学食を沢山利用することでバランスのよい食事を摂るよう心掛けていました。
2つ目は、現地の友人をつくることです。大学の各授業は1週間に一度であり、座学形式であったので、友人をつくることが難しかったです。留学に行ったら沢山の友人をつくりたいと考えていたので、現地の学生と関われる機会が少ないことに、最初の頃は焦ってしまいました。これは、様々なコミュニティに積極的に参加して、人の輪を広げることで克服しました。具体的には、言語交換プログラムやサークル、友人の紹介などを通して関わる人を増やしていきました。語学堂に通っていたので、留学生の友人は自然とできました。色んな背景をもつ様々な国の人と関わり、視野を広げることができました。留学生の中には英語のほうが得意な人もいたので、英語がもっとできたらさらに人の輪を広げられたなと思いました。
3つ目は、公的機関と関わることです。病院、銀行での手続き、現地の保険の免除、税関に荷物がひっかかったときの対処など必然的に公的な機関と関わらなければならない状況が起きましたが、解決が難しいときはかなりストレスを感じました。そのようなときは、諦めずに伝えようとすることで大体のことは乗り越えられました。ネイティブレベルに意思疎通をすることは難しいですが、嫌な対応をされてもしっかり自分の意見を伝える姿勢をもてば乗り越えられると思います。また、同じようなトラブルにあった人がいないか留学生の友人に聞き情報を集めることでスムーズに解決できるように努めました。

Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)? 
していませんでした。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?
留学を経験して、どんなことでも「やればできる」と感じました。公的な手続きや生活しながら出てくる多くの問題を、家族の助けなしに、外国語で解決しなければいけないため、最初は難しく辛いこともありました。ですが、どんなことでもやれば乗り越えられる体験を何度もしたことで、難しそうなことも一歩踏み出してやってみる力を得ることができました。また、「チャレンジすること」の大切さを学びました。サークルやその他の活動など、色々やってみることで、できるの幅が広がり、成長に繋がりました。失敗が怖いなと思うこともあったのですが、挑戦した分だけ素敵な出会いがあり、留学生活の充実度があがっていく実感のおかげで最後まで頑張れたのではないかなと思います。留学経験を通して、挑戦と成長の楽しさを知り、日本に帰ってきた今でもチャレンジすることが大切な価値観のひとつになりました。

Q. 留学後の進路について教えてください。
一般企業に就職する予定です。

Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
皆さんにも留学生活を心から楽しんでほしいなと思います。韓国で過ごした10か月間は、私にとって忘れられない大切な時間になりました!もちろん、辛かったり大変なこともありますが、それ以上に楽しいことや素敵な出会いが本当に沢山あったなと思います。出会った人たちとの縁はそこで終わりではなく、今でも続く私の大切なものになりました!!!
私は皆さんに「チャレンジする」ことをアドバイスしたいです。私自身、様々なことをやってみましたが、今思い返すと、もっと最初からもっと沢山のことに挑戦してみたかったなという思いがあります。失敗したらどうしようと心配になることも、終わったら全部よい思い出になるので、迷ったら何でもやってみてほしいです。コミュニティが広がれば広がるほど楽しめると思うので、沢山学んで、遊んで、挑戦して、最初から最後まで充実した留学生活にして下さい!

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。