留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

交換留学・奨学金留学

留学先国・地域:ラオス人民民主共和国・ヴィエンチャン県
留学期間:2019年8月~2020年4月、2023年1月~2023年3月(コロナ禍で一時中断)
学校名:フィールドワークを主とし、教育機関には属さず
専攻名:文化人類学
留学形態:フィールドワーク
奨学金名:トビタテ!留学JAPAN

 

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
当時高知大学にいたのですが、高知のある高校がラオスで学校建設活動をしていたのがきっかけです。その活動が25周年の節目を迎えるときに、約25年前にラオスで撮られた写真と「おなじ人、おなじ場所」を探し出して写真を撮るという”今昔写真集”を作成したいと思い、留学しました。

Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
上述したような背景があったので、高知県の高校が建てた学校(小学校や幼稚園)がある村落に行くことが大前提でした。そのため、ラオスの首都ヴィエンチャン特別市から北へ車で1時間超離れた、ヴィエンチャン県を活動地として選びました。

Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?
ありがたいことに「やりたいことがあるって良いことだよ」という言葉とともに、いつも応援してくれています。とは言いつつも、なかなか心配も多いと思います…苦笑

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
実は、トビタテ!留学JAPANでは一度不採択になっているので、留学計画については足掛け1年以上の時間を要しています。情報収集に関しては、高知県の高校に通って情報を集めたり、人脈を構築したりしていました。出願までは大学の先生とやりとりをしながら、数ヵ月かけて出願しました。
ビザについては出国前にとることができなかったので、現地到着後、現地のひとの協力のもと取得しました。

Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
トビタテ!留学JAPANの制度を知ったのは、大学の先生や大学の広報を通じてでした。過去にも何度か短期/長期留学を経験していますが、そのときも市町村や学校の広報から情報を得ていたと思います。

Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
ラオス渡航前からラオス語ができる先生や、ラオス人留学生と教わって勉強をしていました。現地では、常に誰かと話すことでラオス語が少しずつ身についたのかなとおもいます。

Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?
特になし。

Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。
ラオス留学は、文部科学省の官民協働留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」の制度(留学準備金、現地での生活費、そして授業料のサポートがあります)を利用しました。
大学の協定校へ交換留学をしていた際には、「国際交流基金助成(15万円)」や授業料の半額免除を利用しながら、タイのコンケン大学へ10ヵ月間留学していました。
高校時代に交換留学をしていた際には、地元の「国際性に富む人材育成事業」に支援いただき、タイのチェンマイへ10ヵ月間留学していました。

Q. 準備しておいてよかったこと、また準備しておいたほうがいいことなどはありますか。
もちろん全てスムーズにいくこともありますが、「想定通りに物事は進まない」と念頭に置いて、こころの準備をしておくとよいと思います。そうすることで、うまくいかなくても焦らず、冷静に問題に対処できるかなと思います。
もちろん、言葉や現地の文化・慣習、歴史的背景などいろいろなことを調べて準備しておくのは大事です。そのなかでも、私が準備しておいてよかったなと思うのは「自己紹介の仕方」です。留学先ではお偉いさん、学校の先生、ホームステイ先のひと、街の人びとなどさまざまなひとがいます。彼らに「自分が何を学びに来たのか」について説明するとき、聞き手によって話し方を変えるとより伝わる場合があります。学校や研究所のひとには専門用語を使って、滞在している村落の人びとにはより平たいことばを使って…など、少し想像/妄想してみてもよいかもしれません。

体験レポート タイ

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。
ラオスでは学校に通っていないので、過去の留学経験からタイでの学校生活の話を。
タイの高校に通っていたとき、生徒たちが自己の意見を胸を張って主張している姿がとても印象的で、かつ当時凄く憧れたのを覚えています。当時は言語がほとんどできず、ちょっとした自分の感情も表現することができないもどかしさもありました。それでも日々教室で発言をしたり、ディスカッションをする同級生たちの姿はかっこよく、刺激になっていました。

Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
意思疎通がうまくいかないときは、やはり少ししんどいなと思います。私の語学力不足もありますが、生まれ育った環境が違ったり、言葉のニュアンスがわかっていないとちょっとしたことでコミュニケーションの齟齬が起きてしまうことがあると思います。なかなか根気が必要ですが、めげずに相手に自分の考えや意図していることを伝え続けることで対応してきました。

Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)?
特になし

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?
自分が生まれ育ってきた環境を離れ、留学先のひとや地域、暮らしと向き合うことを通じて、自分自身の視野や社会をみる視点がひろがったと思います。
私自身の当たり前は、もしかしたら海外のひとにとっての当たり前ではないこと、正しいと思っていたことだって現地の人びととすれ違いが起こることは十分にありえます。そんなズレが起こったときに、一概に否定したり自分の当たり前や正しいを押し通すのではなく、他者には他者の思考(考え)や背景があるということを体感しながら学べたことが一番の収穫だったと思います。

Q. 留学後の進路について教えてください。
地元沖縄の高校在籍時に交換留学したのち、高知大学へ進学しました。
高知大学で交換留学やトビタテ留学をしたあと、現在は京都大学大学院で学んでいます。

Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
「やりたいこと やったもん勝ち」です。コロナ禍での留学中断を経て改めて思いますが、世の中いつ、何が、どうなるか予測することはできません。その時々で面白いな、いいなと思ったこと、興味関心を持ったことにまずは熱中してみるとよいと思います。楽しいと思ったら続けてみて、困難にぶつかったら適宜軌道修正をしながらやってみると自然と自分だけの道ができてくると思います。(と、私自身に言い聞かせながらこの文章を書いています笑)

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。