留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

台湾には診療所が多く、良質のサービスを提供しています。また、大型病院は技術・設備ともに水準は高く、24時間の救急医療施設も整っています。診療時間が長く、朝早くから夜遅くまで外来診察を受け付けている病院が数多くあります。台湾には、かかりつけのホームドクターから病状に応じた病院を紹介されるという仕組みはなく、どんな病気でも直接大きな病院を受診することができます。

日本語が通じる医療機関(日本語を話せる医師がいる、日本語を話せる医療スタッフがいる、ボランティアによる通訳を介する場合を含む)があります。中国語での意思疎通が難しい場合は、日本語で対応可能な医療機関を受診するとよいでしょう。

台湾のフルーツ


留学生が台湾で加入する医療保険には、学生団体保険、留学生医療保険、全民健康保険があります。
  • 学生団体保険
    台湾の全学生が加入する学生保険。死亡、手術、骨折、入院、傷害など重症なケースのみが保険対象。大学により費用は異なります。
  • 留学生医療保険
    全民健康保険加入対象前の留学生向け医療保険。大学により費用は異なります。
  • 全民健康保険
    台湾で全国民に加入が義務付けられている健康保険。毎月一定の保険料を支払い、医療費の一部は患者本人が負担し、残りは政府が負担します。留学生は、台湾滞在期間が満6か月(台湾での滞在が連続して6か月、または1回の出国が30日未満であれば、居住期間から出国していた日数を差し引いた期間が6か月)になると、大学を通じて全民健康保険に加入します。
 

全民健康保険ハンドブック 2020-2021〔日本語〕PDFファイルに直接リンクします。

全民健康保険に加入できる前の6か月間は、大学が独自の留学生向け医療保険に加入を義務付けています。しかしこの保険は、台湾到着日から保険加入日までが無保険になってしまうこと、また補償金額が少ないのが一般的です。慣れない海外での生活では、十分気をつけているつもりでも、思わぬ事故や病気、盗難などのトラブルが起こりがちです。保険には必ず加入しましょう。詳細は、留学中の保険ページを参照してください。

台北駅MRTホーム

台湾では、台湾高速鉄道、MRT、鉄道、バス、タクシー、コミュニティサイクルなどさまざまな交通機関が利用できます。略称で呼ばれることが多いので、覚えておくと便利です。
 
  • 台灣高速鐵路:台湾高速鉄道 
    「高鐵」と呼ばれます。日本の新幹線700系を改造した車両で、オレンジ色が印象的です。台北から南部の左營を結んでいます。大学生は割引が受けられます。
  • 捷運:MRT
    地下鉄・地上線を含むMRTは「捷運」と表記し、台北、高雄、桃園の各都市で整備されています。
  • 台灣鐵路:鉄道
    「台鐵」と呼ばれる在来線で、台湾内の各都市を結んでいます。
  • 公車:市内バス
  • 距離が短いバスは「公車」と呼ばれ、市内をくまなく走っています。バス停に時刻表はなく、運転間隔のみ書かれています。乗りこなせるようになれば、安価で便利な交通手段です。
  • 客運:中・長距離バス
    中・長距離バスは「客運」と呼ばれる大型バスで、飛行機や電車に比べると安価な交通手段です。
  • 計程車:タクシー
  • 公共腳踏車・公共自行車:コミュニティサイクル
    台北市などのYouBike、高雄市のCityBikeなど、公共のレンタサイクルが設置されています。
     
繰り返しチャージして利用できる交通電子マネーカードが広く利用されています。台北MRTは悠遊カード(Easy Card)、高雄MRTは一卡通(i-PASS)を販売しています。悠遊カードと一卡通カードは相互利用が可能です。カードに現金をチャージすることで、交通機関の乗車や加盟店での買い物に利用できます。悠遊カードと一卡通については、台湾観光局サイトを参照してください。
 
easy card iPass
 

使用通貨は新台湾ドル(NTD)で、単位は元ですが、紙幣には旧字で「圓」と書かれています。台湾の価格表示は一般的に内税方式で、別途税金を払う必要はありません。

台湾のお金

 
日本と比べると、生活費は一般的には安いですが、住居など個人の生活スタイルで留学にかかる費用は変わります。
国立台湾大学(台北市)の例
住居費 
寮2人部屋 24,500元/学期
寮1人部屋 37,000元/学期
キャンパス外 35,000~50,000元/学期
全民健康保険費 4,494元/学期
その他生活費 50,000元/学期  

留学生が台湾の銀行で口座を開設するには、居留証:ARC(手続きページを参照)、パスポート、学生証などの提示が必要です。居留証を持たない留学生は、移民署で統一證號を取得すると、銀行口座を開設することができます。
現地で銀行口座を開かず、クレジットカード、プリペイドカード、デビットカードを利用することもできます。 お金の管理ページでそれぞれのメリット、デメリットを確認して、自分に合ったサービスを選択しましょう。

台湾では無料のWi-Fiサービス「i Taiwan」を公的機関が提供しています。利用希望者は、空港にある観光局旅客センター(旅遊服務中心)か各地の旅客センターで、パスポートを提示して、アカウント番号とパスワードを入手することができます。渡航前に、事前にインターネットから申請することもでき、使用期間は30日、60日、90日から選択できます。

i Taiwan〔中国語・英語〕台湾渡航前に無料のWi-Fiを申請できる。

大学の寮に住む場合は、インターネットの利用ができるか事前に確認しましょう。
台湾の携帯電話は月々の使用料を支払うタイプと、プリペイド式があります。主な通信会社は、中華電信、遠傳電信、台湾大哥大ですが、新規に参入している通信会社もあります。各社のサービスを比較して、自分に合ったプランを選びましょう。携帯電話契約の際に必要な書類は、各会社に直接確認してください。
SIMフリーのスマートフォンであれば、現地でSIMカードを交換するだけで、電話本体はそのまま使用できます。

  • 治安は比較的良いとされていますが、スリ、ひったくりに巻き込まれる可能性があります。荷物を前に抱える、レストランで席を外す時には荷物を放置しない、バッグ類は道路の反対側に持つなど、周囲への警戒を怠らないようにしましょう。
  • 台湾の交通事情は、日本とは逆の右側通行という基本的な違いがあるほか、自動車・バイクとも運転が荒く、歩行者優先の概念は通用しないため、青信号で横断歩道を渡る際にも左右を十分に確認しましょう。
  • 台湾のタクシーは安価で利用しやすい交通手段ですが、中には悪質なドライバーも存在します。女性一人での乗車はなるべく避け、男性でも深夜などの一人乗車は避けた方がよいでしょう。タクシーの後部座席もシートベルトの着用が必要です。
  • 台湾は一般的には親日的であると言われていますが、過去の歴史認識や国際的な問題ではさまざまな観点をもつ人がいます。日本語がわかる台湾人も少なくありません。公共の場での節度ある発言、行動を心がけましょう。
 

台北市の白バイ
 

緊急時の連絡先

  • 警察:110
  • 消防・救急車:119
※救急車を呼ぶ際には、希望する病院があれば病院を指定して搬送してもらいましょう。指定しないと、設備の悪い病院に搬送されることもあります。
 
外国人対応・24時間の緊急連絡先
  • 移民署(日本語対応可) 0800-024-111
  • 台北市政府警察局外事服務站 02-2556-6007
  • 台中市政府警察局外事科 0922-958-110
  • 高雄市政府警察局外事服務站 07-215-4342
  • 公益財団法人日本台湾交流協会台北事務所 02-2713-8000
  • 公益財団法人日本台湾交流協会高雄事務所  07-771-4008

台湾は日本と同じように、地震、台風などの災害に見舞われる地域です。滞在期間に合わせて、たびレジに登録、あるいは在留届を提出しましょう。詳しくは、役所の手続きページを参照してください。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。