語学学校
交換留学・奨学金留学
体験レポート
2026年5月25日更新
留学先国・地域:メキシコ・メキシコシティ
学校名:El Centro de Enseñanza para Extranjeros(略称:CEPE)
専攻名:スペイン語
留学期間:2022年10月~2023年7月
留学形態:基本は語学留学。
一定のレベルを修了するとメキシコ国内の大学、大学院等における専門科目受講やインターンシップが可能。
奨学金名:日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画の給付型奨学金
留学の動機について
Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
大学4年生の夏休みにスペインへ短期留学したことで、もっとスペイン語を上達させたい気持ちが強まり、スペインだけでなくラテンアメリカでの生活にも興味が広がりました。もともと留学への関心はありましたが、大学2~3年生の頃はコロナで実現できませんでした。だからこそ、卒業前に挑戦するなら今しかないと思い、留学を決めました。
Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
大学の講師からこの制度を紹介されました。国費留学でほとんどの費用を支援していただけること、留学中の活動に自由度があり外務省を通じた貴重な経験ができること、そして留学期間が自分の予定にちょうど合っていたことが大きな決め手になりました。当時在籍していた大学側も柔軟に対応してくださり、最適な機会だと感じました。
英語圏の長期留学も検討しましたが、自分が納得できる費用や期間のプランを見つけられませんでした。英語圏と違ってメキシコで生活する経験は珍しく、今後簡単には得られないと感じ、この地域を選びました。
Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか。
家族からは治安面を心配されましたが、外務省や関連コミュニティによるサポートがあったため、前向きに応援してくれました。応募の準備を手伝ってくれたり、海外医療保険を負担してくれるなど、強くサポートしてもらいました。
留学の準備について
Q. 留学にあたってどのような準備を行いましたか。留学を思い立ってから、情報収集・学校選定・出願・ビザ申請など、それぞれの準備について教えてください。
紹介して頂いた大学の講師に当時の様子や注意事項を訊いて情報収集しました。出願に必要な書類の作成・準備と面接の練習を行いました。学校は指定されていたので自分で選定していないです。ビザは外務省のサポートがあったため、自分でリサーチして動いたりはしていないです。
Q. 準備しておいてよかったこと、また準備しておいたほうがいいことなどはありますか。
当たり前ですが、スペイン語の練習はしておいた方がいいと思います。インターン等を希望される方は、自分で探す必要があるため、積極的ににリサーチ・連絡をする必要があると思います。
Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか。
事務手続きはほとんど日本外務省もしくはメキシコの受け入れ機関が対応してくださるので、奨学生は案内通りの作業をするだけでした。相談や質問にも対応して頂きました。一方で現地ではサポートがあるものの銀行の口座開設や滞在先探しは本人が行う必要がありました。トラブル対応できるほどの語学力が無かったため、生活が落ち着くまでは少し苦労しました。サポーターの皆さんや同期の奨学生たちと情報共有することで、解決していきました。
Q. 留学中の住まいはどのように探しましたか。
最初の2週間ほどは、他の奨学生とメキシコシティのホテルに滞在し、その間に何度か物件を見て住む場所を探しました。物件は日墨会(OGOB)からの紹介やネットで候補を集め、現地サポーターが連絡や調整をしてくれます。事前に内見せず契約してくる奨学生もいました。人気物件は早い者勝ちなので焦りましたが、私は実際に複数件内見して選ぶことをおすすめします。
Q. 語学学習はどのように行っていましたか。
語学学校のテキストで勉強していました。
Q. 留学(あっせん)サービスなどは利用しましたか。
いいえ。
Q. 留学にはどのくらい費用がかかりましたか。留学の資金調達はどのように行いましたか。
外務省負担:
渡航費、CEPEの授業料
奨学金(月額15,477.57ペソを支給)で賄ったもの:
家賃(光熱費水道費含む)、食費、その他の生活費、学期毎の教材費、試験、学生証発行等の追加費用、医療保険(公共)、国内旅行費
自己負担:医療保険(民間)約25万、予防接種代、留学準備に必要な諸費用、奨学金の支給が開始されるまでの生活費(実質奨学金で賄えるとは思います)、その他お土産など大きな買い物
留学中の様子について
Q. 留学中の学校生活はどうでしたか。日本の学校との違いや、海外の学校だからこそ苦労すること、学校生活での楽しみなどを教えてください。
自分のレベルに合った語学クラス(午前/午後選択可)を取ります。基本学期ごとにレベルアップするため、最初のレベル分けテスト次第で、最後に到達するレベルが決まってしまいます。
文化のクラスも興味深かったです。
先生との相性は個人によって違いますが、私は皆優しくて積極的な先生に恵まれました。放課後にDELEの対策を手伝っていただきました。
他の奨学生がいたので、個人でいるよりも多くの情報や(日本人問わず)色んな人との出会いを得られたと思います。一方で、日本人同士で戯れやすい環境ではあるので工夫が必要だと思います。
語学学校の授業以外の過ごし方は自由ですので、授業後は隣接するUNAMの聴講をしたり、タコスやフルーツジュースを食べて楽しんでいました。
Q. 学校外の生活はどうでしたか。寮などでの生活や休日の過ごし方、町の治安などについても教えてください。
休日や学期間には、余った奨学金で友達と出かけたり、国内旅行したりと大変有難い待遇でした。
在墨外交官、企業駐在員、日系コミュニティ、OGOB、メキシコ人の奨学生と繋がれたのはとても貴重な経験になりました。
治安のよいエリアにある一軒家の間借りをしたのですが、同居人や家主との距離も程よく、今でも連絡が続いている仲になりました。
治安について、私自身が犯罪の実被害にあったことはないですが、日々注意が必要だと思います。
Q.留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
・良い条件の滞在先をすぐに見つけられなかったこと。
⇒サポーターからの助言を参考に条件を定めて、とにかく内件を繰り返しました。サポーターの方には感謝しきれません。
・銀行口座で私だけトラブルが発生して、想定外の対応を要されたこと。
⇒対応してもらうまで関係者と頻繁に連絡しました。スクリプトを準備して、現地の人には自分からtodoを訊いて動きました。
・エアコンや暖房がないため、室内が想像以上の寒さだったこと。
⇒絨毯を敷いてしのぎました。気づいたら温かい季節になっていました。。。(密封度の高い家を選ぶといいかもしれません。)
Q. アルバイトやインターンなどの活動はしていましたか。
はい。JICAの短期インターンを行いました。
留学後について
Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか。留学前と比べて成長した面はありますか。
・性格の変化
言葉にすると易いのですが、引っ込み思案な性格から積極的で前向きな性格になりました。マニュアル通りの思考から、とりあえずやってみようの精神で帰国後も色んな行動を起こせるようになりました。加えて、人と比較することが減ったと思います。
・スペイン語力の向上
ほぼ話せなかったレベルから、DELEB2を取得できました。
・世界観の変化
メキシコの友達やお世話になった家族と生活することで、新しい生活・考え方を知ることができました。その結果、自己理解も深まりました。
加えて海外で働く事例・実情を知ることができました。
Q. 留学後の進路について教えてください。
留学中に大学を卒業し、帰国後は新卒としてITコンサルティング会社に入社しました。コンサルタントとして製造業のお客様をメインに社内システムの再構築に携わっています。社外では、日墨会のイベントサポートをしています。
Q. これから留学する方へメッセージ・アドバイスをお願いします。
ラテンアメリカへの留学はハードルが高く感じるかもしれませんが、この制度はそうした治安や費用の不安を抱える人にも安心して挑戦できる心強いプログラムです。長く続く日墨の信頼関係のもと成り立つ貴重な機会で、語学学校に通うだけでは決してありません。いろんな人との繋がりを持てますし、放課後にはインターンや研究などの自由な活動にも挑戦できます。少しでも興味がある方には、ぜひおすすめしたい制度です。
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