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このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

台湾大学

2023年の高等教育機関数は155校で、公立の一般大学が32校、科技大学・技術学院が13校、専科学校(日本の短期大学に相当)が2校、空中大学(社会人を対象とした遠隔授業を行う大学)が2校です。私立の一般大学が35校、科技大学・技術学院が53校、専科学校が10校、宗教研修学院が8校あります。公立・私立による入学資格の違いはありません。

学位は副学士(Associate’s degree)、学士、修士、博士の4つに分類されます。
副学士の修業年限は2年または5年です。学士課程は通常4年ですが、学部や課程によっては1年から2年延長したり、6か月から2年のインターンシップを行ったりします。
専攻によっても修業年限は異なります。例えば、法律は4~5年、建築は5年、獣医学は6年、歯学は5年、医学は6年です。
修士課程の修業年限は1~4年、博士課程は2~7年です。

科技大学では、労働安全衛生やインダストリー4.0インテリジェントオペレーションに関する追加資格の取得を希望する学生へサーティフィケイトプログラムを提供しています。対象者は2年生以上の学部生と大学院生で、申請書を提出して指定の単位を取得すると、卒業時に学位証書と共にサーティフィケイト(免許状)が授与されます。

国立大学の一つを例に挙げると、文学部(中国文学、外国語文学、歴史学、台湾文学)、経営学部(会計学、統計学、経営学、交通管理科学、産業・情報管理)、電気工学部(電気工学、情報工学)、企画・設計学部(建築学、都市計画学、インダストリアルデザイン)、医学部(医学、薬学、看護学、理学療法学、作業療法学、臨床検査・生物工学、歯学)、理学部(数学、化学、物理学、地球科学、光学・光通信学)、工学部(機械工学、化学工学、土木工学、材料工学、水理学・海洋工学、基礎工学、システム・船舶メカトロニクス、航空宇宙工学、資源工学、環境工学、医用生体工学、エネルギー国際学士、地理情報学)、社会科学部(政治学、経済学、法学、心理学)、生物科学・科技学部(生命科学、バイオテクノロジー・産業科学)の専攻分野が設けられています。

一般的な留学生の学費の一例です。
国立大学:50,460~62,100新台湾ドル/学期
私立大学:48,370~58,044新台湾ドル/学期
公立大学:45,700~54,000新台湾ドル/学期
学部により異なりますが、目安としては45,000~60,000新台湾ドルを用意する必要があります。

台湾の多くの大学が外国人学生枠を設けています。通常、最高学歴の卒業証明書の提出が求められます。
在学生の場合、申請時に卒業証明書の提出は不要ですが、「卒業見込み証明書」および「在学証明書」の提出が必要になります。
学士課程:高校(またはそれ以上)の卒業証明書または同等の学力証明書
修士課程:学士(またはそれ以上)の卒業証明書または同等の学力証明書
博士課程:修士(以上)の卒業証明書または同等の学力証明書
 
留学生への提供コースとして国立大学の一例を挙げると、交換留学と訪問学生の2つのコースがあります。
交換留学は姉妹校、提携校の学生を対象としたプログラムで、所属学校を通じて交換留学プログラムに申請します。所属大学によって条件等は異なりますが、国立台湾大学では、受け入れ学生の条件として、CEFR B2以上の英語力(IELTS 5.5またはTOEFL iBT 71以上)あるいはCEFR B1以上の中国語力(HSK 5級またはTOCFL 3級以上)が必要となります。また学業成績は少なくともGPA3.0以上が必要です。交換留学生は毎学期少なくとも2科目または4単位以上を履修することが義務付けられています。その他、学部ごとに別途制限が設けられています。
 
訪問学生は、台湾以外の大学で学士課程または大学院に在籍している学生で、プログラム申請時に一学期以上在籍していれば申請できます。
国立台湾大学では、訪問学生の受け入れ条件として語学条件を設けています。
CEFR B2以上の英語力(IELTS 5.5またはTOEFL iBT 71以上)あるいはCEFR B1以上の中国語力(HSK 5級またはTOCFL 3級以上)が必要です。学業成績はGPA3.0以上が必要です。毎学期少なくとも2科目または4単位を履修することが義務付けられています。その他、学部ごとに別途制限が設けられています。訪問学生は学期開始前に開催されるオリエンテーションへの参加が義務付けられています。無断欠席の場合は資格取り消しとなるため、注意が必要です。

留学生は一般的に各大学のホームページから出願します。
例を挙げると、2024年9月入学の場合、申請期間は2023年10月~2024年4月です。
大学の申込ページでアカウントを作成し、基本データを入力後、希望学科を選択して必要書類をアップロードします。学科によっては推薦状の提出を求められることもあります。オンライン登録完了後に申請費用(1,500~2,000新台湾ドル)を支払います。

通常、大学のホームページからオンライン申請システムを利用して申請資料を提出します。
一般的に求められる書類は以下の通りです。

学歴証明書
成績証明書(英語または中国語)
財政能力証明書(申請期間から3か月以内に発行・英語または中国語)
国籍証明書(パスポートなど)
申請学科が要求する言語能力証明書(英語・中国語)
その他、申請学科が指定する書類

提出した書類に基づいて書類審査が行われます。学科によっては筆記試験、面接(ビデオ面接)が実施されることもあります。筆記試験や面接が必要な場合、大学から応募者へ別途通知されます。

台湾の大学を卒業した留学生が台湾で就労するための評価制度があり、留学生と雇用主の資格に基づいて評価されます。学歴、給与、職歴、職能、中国語能力、外国語能力などの評価項目があり、累計で70ポイントに達すると就労許可証を取得できます。年度によって枠が異なり、2024年は7,000名が取得できます。
またインターンシップを希望する場合は大学のキャリアセンターを通じて申し込みを行います。インターンシップなどによる在留許可の延長申請をすることができます。
各大学のホームページから学生が立ち上げた留学生会の情報を確認できます。国立大学の一例を挙げると、各国学生会の連絡先としてFacebook、インスタグラム、Eメールアドレスが公開されており、現地の日本人学生と交流を行うことができます。
2022年の統計によると、高等教育機関の留学生数は103,658人でした。留学生の出身国は、ベトナム、インドネシア、マレーシア、香港、日本、タイ、中国、インド、フィリピン、マカオの順に多くなっています。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。