留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

タイ 写真1

タイは比較的物価が安い国ではありますが、生活の質は高い国です。
1か月の生活にかかるおおよその費用は約742米ドル/人とされています。世界の国別物価ランキングで、
食費、宿泊費など多くの費用が手ごろで、農業大国として様々な食品が安価です。

食費、通信費、光熱費は日本と比べて、約3分の1から5分の1程度安くなっています。外食文化が根付いているので、外食費も安く、1食あたりの値段は、フードコートでチャーハン1皿50~60バーツ程度です。

チュラロンコーン大学やマヒドン大学がウェブサイトに掲載している留学生の生活費一例
食費:6,000~9,000バーツ/月
住居:5,000~22,000/月(住居によって大きく異なる)
光熱費:1,500バーツ/月
交通費:2,000~3,600バーツ/月
書籍、消耗品、備品:25,000バーツ/年
 

寮費は2,000~22,000バーツと、大学、部屋の広さや部屋のグレードによってさまざまです。

チェンマイ大学の例
▼スーペリア・ダブル・ルーム
寮費:8,000バーツ/月
保証金:4,000バーツ(部屋に破損物がない場合には返金)
水道代(定額):200バーツ/月
電気代:6バーツ/1単位
※WiFiは無料で利用可能

▼スタンダードルーム
寮費:5,000バーツ/月
保証金:2,500バーツ(部屋に破損物がない場合は返金)
水道代:50バーツ/月(定額)
電気代:6バーツ/1単位
※WiFiは無料で利用可能

アジア工科大学院の例
寮費:2,150~6,350バーツ/月

チュラロンコーン大学の例
寮費:14,000~22,000バーツ/月
https://www.chula.ac.th/en/academics/life-at-cu/accommodation/

寮の場合は大学に申し込みます。寮以外の場合は自分で探すのが一般的です。

マヒドン大学の例
キャンパス周辺のアパートリストを大学が公開しており、学生自らがアパートに直接問い合わせる必要があります。
アパートの価格範囲は4,000~13,000バーツ/月

外食が一般的で、フードコートでチャーハン1皿50~60バーツ程度です。
日本の食材や調味料も割高ですが、大型スーパーや日系スーパーなどで揃えることができます。

タイでは日本のような国民健康保険制度は存在していないため、自身で保険に加入することが一般的です。
大学によっては、大学が提携した保険会社の医療保険に入ることができます。


チュラロンコーン大学の例
授業や研究に参加する各留学生は1学年度あたり2,000バーツ(2021年時点)のチュラ団体健康保険料を支払う必要がありますが、追加費用なしでChula Health Service Centerを受診することができます。

マヒドン大学の例
留学生はパスポートと学生証を提示すれば、シリラジ病院またはゴールデン・ジュビリー・メディカル・センターで治療を受けることができます。また学生はAIA健康保険証を使って、政府・私立を問わずどの病院でも治療を受けることができます。
年間保険料は 4,500 バーツ


タイは年間を通して、高温多湿です。
しかし、ホテル、レストラン、地下鉄などでは冷房が強く、体調を崩しやすいので、外出する時には羽織るものを携帯したほうがいいでしょう。

特に注意すべき病気は以下です。
▼急性下痢症や食中毒
外食するときには、食べ物や飲料水が安全か意識してください。

▼熱中症
日中に屋外で運動する場合は水分補給を心がけてください。

▼各種の蚊媒介感染症
マラリア、日本脳炎、デング熱の予防のために、防蚊対策をとってください。

▼狂犬病
犬・猫・猿などのほ乳類には近づかないようにしてください。

▼エイズやB型肝炎、C型肝炎など
節度ある行動を心がけてください。

日本と比較すると、タイの犯罪発生率は非常に高く、注意が必要です。殺人や強姦等も日本の数倍発生しており、夜道はもちろん、繁華街での行動には注意を払わなければなりません。スリや置き引きなどの犯罪も多数発生しており、荷物からは目を離さないようにしましょう。
 
また、道を聞かれたり、飲み物(睡眠薬が入っている)をもらったりすることで財布など金品が盗まれるケースも多く、声をかけてくる人達にも注意が必要です。

学生ビザを持つ外国人学生がタイで就労することは認められていません。
しかし、大学によっては、学生はキャンパス内で研究・教育・事務補助として働くことが認められています。

タイは立憲君主制で、王族への敬意が必要です。映画館などでの国王讃歌や、公共の場で国家が流れている際には、静粛にしましょう。目上の人の前で足を組む、ふんぞり返る姿勢は避け、お寺参りでは身だしなみを整え、僧侶との接触は控えめにしてください。

ホテルや銀行など一部のタイ人は英語を話しますが、一般的な商店、タクシー、使用人等にはタイ語しか通じないことも多いです。日常生活で使用するタイ語は覚えたほうがいいでしょう。

銀行口座の開設方法は銀行やその支店によってさまざまです。
一般的には留学生用オリエンテーションなどで銀行口座の開設方法を説明してくれます。
例えばマヒドン大学であれば、留学生用のオリエンテーション時に指定フォームに記入することで開設できます。その時に必要な書類はパスポートです。

モンクット王工科大学トンブリー校でも同様に、留学生用のオリエンテーション時に銀行口座の開設方法を説明してくれています。

タイでは現金、クレジットカード、True Money(QRコード決済)、Prompt Pay(QRコード決済)で支払うことができます。

両替に関しては、市内の銀行、観光地やホテル街にある出張両替所で両替ができます。

一般的なSIMフリー端末であれば、タイでSIMカードを購入すれば、利用できます。
SIMカードはプリペイド契約が一般的で、通信会社はAIS、True、DTACがあります。

(価格例)
タイの携帯通信最大手AISのプリペイドプランの価格例は次のとおり。
5Gデータ通信 40GB/月、通話250分/月、499バーツ/月
5Gデータ通信 60GB/月、通話300分/月、699バーツ/月
5Gデータ通信 80GB/月、通話300分/月、899バーツ/月

タイでは移動手段が豊富で、バンコクではスカイトレイン(BTS)、地下鉄(MRT)、都バス、タクシー、水上タクシー、トゥクトゥクで市内を簡単に移動できます。
また、国内移動には飛行機、鉄道、長距離バスが利用可能です。
チェンマイやプーケットでは、タクシー(交渉制または一律制)、トゥクトゥク、ソンテウ(乗り合いタクシー)が主に使われています。
※トゥクトゥクやソンテウ乗車時に金品を盗られるような犯罪も発生しているので、特に夜間の一人乗車は避けましょう。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。