留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

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留学先国・地域:ドイツ、ハイデルベルク
留学期間:2023年3月~2024年2月
学校名:ルプレヒト・カール大学ハイデルベルク
専攻名:Germanistik als Fremdsprache
留学形態:学士課程への留学(日本の大学在学中)
奨学金:在籍している日本の大学の奨学金
    「埼玉県発世界行き」留学奨学金

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
幼いころから海外ドラマなどが好きなので、漠然といつか海外で生活してみたい気持ちがありました。高校3年生のときにコロナで気軽に海外に行くことができなくなり、留学も中止されたことをきっかけに、やりたいことはできるうちにやろうと思い留学を意識するようになりました。大学生になり、初めは1ヶ月の短期留学を考えていたのですが再開されず、日本に来ている留学生友達の勧めもあり、1年の長期留学に申し込むことにしました。

Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
高校生の頃からドイツ語を学習していたので、留学をするならドイツと決めていました。英語を学ぶモチベーションがドイツ語よりも低く、ドイツの古い街並みに惹かれていたのがドイツを選んだ決め手です。個人留学だと休学が必要で、留学あっせん業者によってはサポートが薄かったり、詐欺にあった、という話もあるので、協定留学を利用しました。協定留学先2校のうち、古い街並みが残っていて、留学先大学がドイツ最古の大学であったのでハイデルベルクに決めました。

Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?
ずっと留学をしてみたいと言っていたので、本気だったんだ、という感じでした。ただ1年だとは思っていなかったようで、驚いてはいました。留学に否定的ではなかったのですが、資金をどうするのかはかなり話し合いました。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
本格的に動いたのは留学に行く1年前です。大学で行われた説明会に参加し、出願という流れでした。心では決まっていましたが、ドイツ語の先生に学校選定の相談はしていました。留学先大学への情報提出、寮の希望届は、出発の半年程前から始まりました。ビザ申請はドイツに入国してからだったので、留学前には何もしませんでした。

Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
留学経験のあるドイツ語の先生(大学と習い事)や、大学の国際課に聞いたり、帰国者レポートを読んだりして、情報を集めていました。コロナ後、留学が再開したばかりだったので、コロナ前の情報だと心許なかったこともありそこまで集めませんでした。

Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
ドイツ語専攻ではないので、大学で受けられるドイツ語の授業はできるだけ履修していました。夏以降はオンラインでドイツ語のレッスンができるVollmondを週1回、1時間半受講していました。独検対策も自主学習で行っていました。また、移動時間にドイツ語のPodcastを聴いたり、Netflixでドイツ語吹き替えのドラマやアニメをみて、ドイツ語に触れる時間を少しでも多くとるようにしました。

Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?
していません。

Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。
日本で所属している大学独自の留学奨学金
 →大学のHPから
「埼玉県発世界行き」留学奨学金
 →給付型かつ単位取得でなくても貰える奨学金を探しました。

Q. 準備しておいてよかったこと、また準備しておいたほうがいいことなどはありますか。
準備して良かったことは、風邪薬と体温計を持って行ったことです。日本ではほとんど風邪をひいていなかったのですが、ドイツにいる間に5回風邪をひき、そのうち2回は38.0℃を超える発熱がありました。ドイツの風邪の治療法は基本的にハーブティーを飲むことなので、薬がないと辛かったです。体温計も同じく、風邪で回らない頭を使ってドイツ語の説明書を読む気力はなかったので、使い慣れているものを持って行って正解でした。

Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。
入学手続きや寮の申請は、留学先大学側から与えられたフォームに記入して申請するだけでした。英語かドイツ語で申請だったので、間違いなく確実に申請できるよう、イギリスから来た留学生の友達に頼んで、一緒にやってもらいました。
ビザの申請は入国してからでしたが、これが手続きで一番大変でした。必要な申請書類を集めて、メールで送れば基本は大丈夫です。役所側が適当なので、2週間くらい返信がなかったりします。私はメールで成功しましたが、音沙汰がなくなった友達はポスト投函、直接提出などしていました。発行されてから交付の予約日まで、一ヶ月ほど空きました。現在ドイツとオーストリアでは、留学先によっては1学期のみの留学の場合、ビザを発行していないそうです。この場合、入国90日を超えて海外旅行をすると不法滞在にあたるので、留学先がどのような対策をとっているのか確認してください。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。
語学学校が主だったので、話すことを求められました。長文を読むだけでも、問題に答えるだけでなく、それについて意見を求められることが多かったです。ヨーロッパ出身の学生同士では、文化が似ているので意見に共感していることが多かったですが、日本人の私たちは理解できないことや、理解されないことも多かったです。これも海外留学の経験のひとつだと思います。休憩時間に外に出てコーヒーを飲んでいたり、お喋りしたり、自然と触れ合ってリフレッシュできたのがとても良かったです!クリスマス近くに、先生がケーキを焼いてきてくれたのは海外ならではなのかな、と思います。

Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。
日曜日はスーパーを含め店という店が全て閉まっているので、暇を持て余していました。夏は川が近くにあったので、その川辺でよくピクニックをしていました。寮は2人用のシェアハウスでしたがお互い好きに友達を呼べる環境でした。なので、日本人の友達を呼んでアジアンスーパーで材料を買って、餃子パーティーをしたりもしていました。ハイデルベルクのあるバーデン=ヴュルテンベルク州はドイツで2番目に治安の良い州だったので、他の場所に比べて安全性は高かったです。旅行などで帰りが遅くなってもそこまで怖くありませんでした。

Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
大変だと感じたことはあまりありません。振り返ると楽しい思い出か、笑い話になっています。寮の設備が悪く、急にWi-Fiが使えなくなったり、予告なく水道管工事のため昼間の断水が行われたりしたことは大変でした。年末年始に、コンロ・冷蔵庫のブレーカーが落ち、夜になっても断水が直らなかったときは絶望しました。同居人も実家に帰省しており、寮の管理人もクリスマス休暇で連絡がつかないので、諦めて友達の家に居候していました。

Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)?
日本人が誰もいないアジアンレストランでウェイトレスのアルバイトをしていました。
ハイデルベルク日本語補習授業校で補助のボランティアをしていました。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?
完璧でなくていいということを学びました。留学当初は、英検3級くらいしかないドイツ語でも、相手がコミュニケーションをとろうとしてくれました。アルバイトをしてからも、聞き取れないことは多かったのですが、お客さん側も簡単な単語を使って言い直してくれたりしたので、どうにかコミュニケーションができました。ネイティブの様に話せるのが理想ではありますが、言いたいことは伝わるので、文法に囚われすぎなくても大丈夫でした。

Q. 留学後の進路について教えてください。
現在絶賛就活中です。就職先は日本企業を考えています。ドイツで働いてみたい気持ちもありますが、今の語学力では正社員としては到底働けないので、日本でキャリアを積み、働ける程度のドイツ語を身に付けてから挑戦しようと考えています。

Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
留学前は、不安で考えれば考えるだけ不安が大きくなると思います。いざ行ってしまえば、意外になんとかなります。どうしても自力で伝えられなければ、翻訳機を使うこともできます。ホームシックになれば、LINE電話・LINEビデオ電話で声が聞けます。家族・友人の顔が見られます。日本食が食べたくなったら、アジアンスーパーで買えます。ネット通販もあります。困ったら誰かが手を差し伸べてくれます。大抵のことは解決できます。これらのことで留学を躊躇っているのなら、まずは一歩踏み出してみてください!きっとあなたの知らない世界が広がっています!!

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。