留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

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留学先国・地域:英国、ロンドン
留学期間:2022年9月~2025年6月
学校名:King's College London
専攻名:BSc Pharmacology
留学形態:学士課程
奨学金名:JASSO給付型「海外留学支援制度(学部学位取得型)」

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
小学校の頃からインドに5年半住んでいたのですが、当時は現地のインターナショナルスクールに通っていたので、本帰国以降もそれからは英語で勉強をしたいと思いました。さらに高校の頃から薬理学に興味を持つようになったのですが、日本では英語で薬理を勉強できる大学がなかったので、海外大学を検討するようになりました。

Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
イギリスの大学(スコットランドを除く)は、3年間という短い期間で学士号が取得できるため、主にリベラルアーツから始めるアメリカやカナダの大学に比べて、1年目から専門的な知識を学ぶことができるのが特徴的です。薬の勉強に留学当初から興味があった私にとっては、そのコース内容がとても魅力的でした。また、私の大学は他の国の大学に比べて、少人数で講義やチュートリアルが行われるため(最終学年になれば20人程度)、教授に直接質問を聞ける環境に魅力を感じました。

Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?
両親もいつかは私に海外の大学に留学し、外国の環境で経験を積んで欲しいと考えていたので、イギリスへの留学には常に賛成していました。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、情報収集、学校選定、出願、ビザ申請など、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
留学は高校1年生から検討し始めました。そこから高校2年生までは様々な国の大学の情報収集に専念し、行きたいと思った大学に出願したのが高校3年生の9・10月頃でした。高校を卒業してからは夏の間にビザを申請してからイギリスに渡ったので、結果留学の準備には計3−4年ほど要しました。

Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
薬理学を専攻できる大学を各大学ウェブサイトで探し、コースの内容や教授などの情報を集めました。

Q. 留学中の住まいはどのように探しましたか?
最初の2年間は寮(1年目は大学の、2年目はロンドン大学全体の)に住みました。3年目現在は住まい探しのアプリを使って見つけたシェアハウスに住んでいます。

Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
小学校2年生の頃からインドに住み始めてから高校卒業までインターナショナルスクールに通っていたので、自然と英語力が身につくようになりました。

Q. 留学(あっせん)サービスなどは利用しましたか?
利用しませんでした。

Q. 留学にはどのくらい費用がかかりましたか。留学の資金調達はどのように行いましたか?
JASSO奨学金のことは当機構ホームページを拝見してから初めて知り、主に申請書類は自分で集めました。奨学金でカバーしきれない費用は家族にサポートしてもらっています。

Q. 準備しておいてよかったこと、また準備しておいたほうがいいことなどはありますか。
精神的な話になってしまいますが、もしこれを読んでいる方がイギリスの大学を検討していらっしゃるのであれば、自分が勉強したいことをよく理解することが大事だと思います。イギリスは短期間で学位が取得できる分、1年目から習う内容の専門性が特に理系ではとても高いので、最初は誰もが高校に比べて大きな知識面での差を感じると思います。幸いなことに、私は個人的に薬理のみを最初からそこまで高いレベルで勉強できるイギリスの環境が好きだったため、勉強は苦ではありませんでしたが、同時に同級生の中で専攻が嫌になって変えてしまう生徒や中退する生徒も多く見てきました。そのため、イギリスの大学で勉強したい方は、自分がどれぐらいその専攻について学びたいかを理解する必要があると思います。

Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか。 特に苦労したことや気を付けたほうがいいことなどが教えてください。
イギリスの場合は入学が確定するとCASというビザを申請するための書類が送られてくるので、それに従って申請すれば手続きが完了します。個人的にビザは申請完了までに長くて4週間ほどかかるイメージなので、CASを受け取ってからすぐに申請することをお勧めします。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)? 日本の学校との違いや、海外の学校だからこそ苦労すること、学校生活での楽しみなどを教えてください。
最初は緊張しましたが、全体的にコースが始まってからはすぐに友達ができて、毎日一緒に講義に参加するようになったので、これまで充実した毎日を送ることができています。ロンドンはやはり様々な国の出身の生徒がいるので、その点に関しては日本では体験できないことだなと感じます。

Q. 学校外の生活はどうでしたか? 寮などでの生活や休日の過ごし方、町の治安などについても教えてください。
初めて一人暮らしをしたので、料理や他の住人との交友関係、共有スペースの掃除など少し苦労したことはありましたが、時間が経てば自然と慣れました。ロンドンは地域別に治安の良し悪しが分かれるので、夜は治安の悪い場所には行かないようにするか、何かしらの用事で行くとしても、大人数で固まって行動するようにしています。

Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
初めて家族と離れて暮らす体験だったので、1年目の最初の3ヶ月ほどはかなりホームシックになったので、常に勉強したり友達と遊んだりすることでわざと自分を忙しくしていました。

Q. アルバイトやインターンなどの活動はしていましたか?
私は高校から大学にかけて糖尿病の薬に興味を持つようになったので、2年生から3年生に進学する際の夏休みの間は自分の大学の糖尿病学科に所属し、講師の元で2ヶ月間研究を行っていました。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか? 留学前と比べて成長した面はありますか。
留学して大学2年生の夏には糖尿病の研究室に所属したのですが、この時感じたのは、自分の学びたいことに対する姿勢と行動力の成長でした。研究室を探していた当時はどこから手をつければ良いのかわからず、頼れる教員もいなかったので、自分で糖尿病学科の教授を調べ、一人一人の論文を読んで、興味のある研究室計20ほどに一つずつ直談判しに行きました。そのうちオファーをいただけたのは一つだけだったのですが、今見返すと、学びたいと思ったことには徹底的に調べ上げてアクションを起こす行動力が自分にはあると気付きました。

Q. 留学後の進路について教えてください。
学部を卒業した後は大学院コースに進学し、修士号の取得を計画しています。現時点でまだ大学院は決まっていませんが、修士課程では糖尿病の研究をさらに続けたいと考えています。

Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
個人的に、私はイギリスで自分の好きな分野をひたすら3年間勉強することができ、様々な友達や教授とも交友関係を深めることができ、とても貴重な体験をさせていただけたと感じています。勉強のレベルや友達との交友関係、一人暮らしなど、不安な要素はたくさんあると思いますが、それ以上に楽しいことや、留学先でしかできない体験がたくさんあるので、私は海外留学をお勧めします。これからも頑張ってください。応援しています!

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。