留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

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留学先国・地域:オーストラリア
留学期間:3年
学校名:UNSW Sydney
専攻名:Computer Science
留学時の所属
留学形態:大学への進学(学士号取得)

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。

AIや学際的な研究を専攻するにあたり、英語での学習の必要性と世界規模の人脈が必要だと感じたため、留学を決意しました。


Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。

元々アメリカとオーストラリアを視野に入れていましたが、オーストラリアのコロナウイルス対策の一環であった国境閉鎖が解け、当時、オーストラリアの大学からすでにオファーをいただいていたため、オーストラリアの大学に通うことを決めました。シドニーを選んだ理由は、オーストラリア国内のほぼすべてのテック企業がシドニーに本部を置いていること、また私の通っている大学がオーストラリア国内においてコンピュータサイエンス一位であることが主な理由です。


Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?

両親ともに海外の大学出身だったため、英語での学位の取得に賛同してくれました。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。

2020年12月:留学を決意し情報収集を開始&エージェントに相談&国境再開を待つ 
2020年5月:オンラインで語学学校に通う 
2021年12月:出発


Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。

留学の情報収集にはおおよそ一年くらいの時間を割きました。大学については日本のサイトではなく英語のサイトや掲示板(Redditの各大学のサイトで質問するのがおすすめ)で調べました。少しトリッキーなのが、THE Ranking by Subject等は大学院での研究をもとにランキングを作っているため、学部等のレベルの目安としては不適切な場合もあります。私の大学はTHE Ranking等では豪州内3位でたまにComputer Scienceで一位になる程度なのですが、現地の大規模のテック系の会社、例えばグーグル等はほぼこの大学の卒業生で占められており、Computer Scienceを勉強するためにこの大学に他州から来ている学生が多いくらい、Computer Science学部ではトップに位置しています。
また奨学金はインターネットで調べ、奨学金合格した方々のYouTubeの動画も併せて視聴しました。


Q. 語学学習はどのように行っていましたか?

主に中学、高校での英語学習の他これといって語学学習は行いませんでした。他の留学生を見ていると英語メディアに触れている人が多く、スラング等を学んで留学生とより仲良く、高度なコミュニケーションを取りたい場合は学校の勉強に加えてYouTubeやNetflix等で語学学習をするととても良いと思います。自分の英語は大学入試の長文読解等がベースになっているため、友達と会話しているときによく教授みたいと揶揄されることがままあります。


Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?

利用しました。
しかし、ある程度の英語力とリサーチ力があるのであれば、留学サービスを使うことはかえってデメリットになることがあります。
主には、留学斡旋サービスが提携している大学へ進学する場合のみのサービス、大学に出願後は違う留学サービスに乗り換えできない、大学との連絡に留学サービスを挟むことになるため二倍時間がかかる、提携している保険会社等をお勧めされる等です。
自分の場合は、無料留学サービスに申し込んで現地の情報を得たのち有料サービスを断り自分ですべての手続きをし、日本の保険会社のプランには入らなかったため、途中から留学サービスに連絡しても返事が返ってこない音信不通状態になり、それ以降、連絡は取っていません。


Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。

JASSO奨学金からのご支援と両親からの仕送りで留学を行わせていただいています。


Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。

日本のパスポートはとても強いためビザの手続き等はほぼ即日で認可されます。気を付けたほうがいい点は途中学期から入学しないことと半年前程から寮の応募を行うことです。途中学期から入学するとある学期にしか取れない講義をシラバスに組むことが難しくなったり友達を作りづらくなります。また寮は学期開始の4か月前くらいにはほぼすべての部屋が埋まってしまうため早めの応募が得策です。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。

学校生活はとても大変です。学校にもよりますが、競争が激しい大学になればなるほど高い成績を維持するためには一日中部屋に籠って勉強する生活を学期を通して続けること、また休暇中にも先取り学習をすることが必須になります。現地学生やインターナショナルスクール出身の学生たちよりも言語の面でディスアドバンテージがあるので、授業の動画を見るのにもとても時間がかかることを覚悟する必要があると思います。しかし、自分の興味のある範囲を学ぶのはとても楽しく、また学期終了時等、よく自分の成長を実感し達成感を感じます。


Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。

寮では社交的に居ようと努力しているのですが、なかなか忙しく、部屋から出ることができないでいます。この点は専攻科目やどれだけ成績や課外活動にウェイトを置くかによると思います。休日は学期中は課題に追われています。この上記の点は学内トップの学生であれば、留学生現地学生どちらも変わらず常に勉強している状況です。常に勉強をし続けているとメンタル面での不調が出るので、自分の場合は、朝に散歩に出かけたり、授業の動画を見ながらウェイトトレーニングをする等、運動を取り入れながら、たまに外出しリラックスする時間を設けています。街の治安に関してはほとんど日本と変わりませんが、夜間などの人通りの少ない路上、ナイトクラブ周辺では注意が必要です。


Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)?

アルバイトは主に大学の講師、寮の管理人やチューターを行っています。これらのアルバイトは時給単価が高くおおよそ時給7,000円ほどであり、かつ学業を圧迫しないため、大学で好成績を残したりして応募するのがお勧めです。
インターンに関しては現地や他の英語圏では永住権を必須としているものが多く、また会社も留学生を避ける傾向にあるため、現地でもインターンを取るために、日本の会社でインターンをし履歴書に書ける経験を積んでいます。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?

留学を通して学んだことは主に自主性、情報収集能力、英語力、貪欲さと図々しさの重要性です。自主性と情報収集能力については留学を通してとても必要になるスキルになります。誰かが教えてくれるのを待つのではなく自分でネット上や全ての情報媒体にある情報を調べつくして少しの機会も逃さないようにしましょう。そして情報収集に関して、学業面や総合的な面でも英語力はとても重要だと実感しました。英語の情報にアクセスできるだけでも新しく重要な情報のほぼ全てにアクセスすることが可能になります。また貪欲さと図々しさもとても重要になります。留学前や留学を通して、少しでも疑問点があれば質問しましょう。そして、大学の採点など納得しない点があればいつでも交渉することを心がけると良い機会を掴む確率が増えます。また何か挑戦する際に迷ったら、取り敢えず挑戦しましょう。留学先では現地学生とのポスト争いになることが多いため、自信がなくても自信を演出して全ての機会に応募することが重要だと実感しました。


Q. 留学後の進路について教えてください。

将来の進路は米国の大学にて修士、博士を収め、大学機関又は会社の研究所等にて主にAIの研究を行うつもりです。


Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。

目の前の機会に挑戦し続けてください。何かに挑戦しようかなとふと思ったら、必ず挑戦してみてください。私は留学前、詳しくは書きませんが、人生の底にいました。自分の努力も実らず、絶望的な状況でしたが、ふと留学してみたら全てをリセットできるかもしれないと考え、そこからは情報を収集し続け全ての機会に挑戦し続けた結果、JASSO様から支援を頂けることになり、現在は留学前からでは考えられないほど全てが上手く行っている状況にあります。しかしその段階では20以上の奨学金に落ち、JASSO奨学金応募の際には自分は2年間のギャップイヤーがあったため他の奨学金同様受からないだろうという思いを片隅に持ちつつも、全力で応募しました。留学を志している皆さんはこれから多くの壁にあたることがあると思います。しかし、目の前にある、もしくは隠れている機会を全て見つけ出し、挑戦し続けてください。努力は必ず実を結ぶとは限りません。しかし、全ての機会に挑戦し続け、努力を続ければ、必ず、物事は好転し始めます。留学のみに限らず、皆さんのこれからの将来を応援しています!

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。