大学・大学院・短期大学・専門学校
奨学金留学
体験レポート
南極の魅力に導かれて
森で見つけた大きな木と
留学先国・地域:オーストラリア・メルボルン
留学期間:2020年8月~2023年12月
(2019年8月~2020年6月 Trinity College ファンデーションコース)
学校名:メルボルン大学
専攻名:Bacheor of Science
留学形態:学士課程への進学
奨学金:JASSO海外留学支援制度(学部学位取得型)
きっかけは南極の講演会
子どもの頃から、動植物が好きで将来は冒険者になりたいと思っていました。高校1年生の頃、南極の湖沼やその生態系に関する講演を聴き、私の想像もしない世界が広がる南極、特に湖沼生態系に大きく惹きつけられました。私の通っていた横浜市立の高校では海外大学への進学を支援するプログラムがあったことから、世界で唯一、学部で南極学を専攻できるオーストラリアのタスマニア大学への進学を目指し始めました。
生態学を学ぶためオーストラリアに
最初はタスマニア大学への進学を考えていましたが、南極の研究において私が学びたいのは、南極の植物とそれらが作り出す生態系だと気が付きました。このため、生態学や進化について焦点を当てて学べるメルボルン大学に進学をしました。オーストラリアは独自の生態系を持っているので、そこをフィールドに生物を学べることはとても有意義だと感じました。オーストラリアの大学への出願はエージェントを通して行われるので、出願方法や大学での生活などについては主に、エージェントの方とOBの方に教えていただきました。
自分に合った大学生活を
高山植物の観察
大学はさまざまな機会を提供してくれます。それをどう使うのかは自分次第だと思います。私はフィールドワークをメインに授業を取っていたので、大学の庭やメルボルン郊外の国立公園、真夏に雪が降る山やケアンズの熱帯雨林でたくさんの時間を過ごしました。植物標本館でボランティアも行い、実際に植物に触れる機会がとても多かったです。一方で同じ学科でも、ラボやディスカッションベースの授業をたくさんとっている生徒は大学や他の研究室で過ごす時間が多かったと思います。将来自分がやりたいことと、自分の勉強スタイルに合わせて授業を選択できたらいいと思います。
やりたい研究ができる日本の大学院へ
大学卒業後、タスマニアの大学院に進学するか迷いました。しかし、私の研究したいテーマに近い分野の先生がいることや、実験の設備が整っていること、また金銭的な面から日本の総合大学院大学の極域科学コースへの進学を決めました。今後は、南極湖沼の研究を通して生態系の共通原理を明らかにしたいです。
南極に国境はない
留学前、私が文化や言語が違う友達と親しく喋っている姿は想像できませんでした。
しかし、いつの間にか私の周りには様々な国の友人がいました。豊かな生態系には異なる特性を持つ生物が共存しています。私達は、みんな違っているけれど、それは全てマイナスな事ではなく、一緒に生活する上でとても大切な事だと思いました。
環境に期待しない
大学の近くの公園
海外に行っただけで、自分の中で何かが変わるわけではありません。新しい環境の中で、自分がどう生活するのかが大
切だと思います。留学先で何を実現したいのかを考え、具体的な答えが見つからなくても、積極的に行動し、大学を活用
して大学生活を豊かにしてください!
私の英語勉強法
馴染みのあるトピックを英語で読もう
本やニュースを英語で読むことはとてもおすすめです。私は日本のニュースを英語で読んでいました。日本のニュースは知っている話題が多いので、単語の意味などを推測してスムーズに読むことができました。いつもニュースを読んでいると、同じ単語が繰り返されて使われるため、何度も繰り返しながら覚えることができます。また、動画のニュースを見て、その内容を要約する練習もリスニングとスピーキング対策に役に立ったと思います。
オーストラリアの体験レポート一覧へ戻る