留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

延世大学

2023年調査結果によると、韓国の高等教育機関の総数は424校です。大学が190校、教育大学が10校、専門大学が133校、その他(産業大学や放送大学など含む)が47校、大学院が44校(ロースクールなどの専門大学院を含む)となります。
国公立大学は全国に54校、私立大学は245校です。私立大学の数が圧倒的に多いことが特徴的です。
専門大学とは、日本の短期大学あるいは専門学校に相当する2~3年制の大学です。

韓国の学位は、学士・修士・博士に分類されています。それぞれの修業年数は主に2~6年、2年、3年です。

学部や専攻分野は各大学により異なります。各大学のサイトを確認しましょう。ソウル大学の例をみると、以下の16の学部に分けられています。
人文学部、社会科学学部、自然科学学部、看護学部、経営学部、工科学部、
農業生命科学学部、美術学部、師範大学部(教育学部)、生活科学学部、
獣医科学部、薬学学部、音楽学部、医科学部、自由専攻学部、先端融合学部

留学生の留学条件は大学により異なりますが、一般的に4年制の場合は高校卒業または卒業見込みが条件となっています。留学生として入学する場合、一部の大学では本人および両親が韓国籍を有しないことを条件としています。
各学校の情報は、インターネットのホームページで最新の情報を調べましょう。
 
韓国では、大学は大学校(テハッキョ)、学部レベルは大学(テハク)、大学内の語学学校は語学堂と呼ばれます。
大学校学部・大学院への留学は、基本的に韓国人学生と一緒に、韓国語で行われる授業に出席するため、十分な韓国語能力が必要です。語学堂で大学校進学に必要なレベルまで学習をしながら、進学先を選択して出願手続きを進めることが多いようです。
近年、英語で授業が行われるコースが増えています。学位が取得できる正規コースだけでなく、休暇の時期を利用したサマープログラムも実施されています。英語で授業が行われる学部・大学院に入学するには、十分な英語力が必要です。その場合でもキャンパスや日常生活で韓国語が必要になります。
交換留学による留学は、大学の休暇を利用した体験型から、留学先の大学で取得した単位を帰国後に振り替えることができる単位互換型まで、大学間の協定により、内容や期間が異なります。

韓国の高等教育機関の学費は、機関種別により金額が異なります。
2023年の平均学費は大学で約678万ウォン、専門大学で約596万ウォンでした。2023年の学生一人当たりの教育費の平均は、大学で約1,936万ウォン、専門大学で約1,186万ウォンでした。
4年間の正規課程の場合は、基本的に国籍関係なく韓国の学生と同じ金額の学費を支払います。ただし、2022年にいくつかの私立大学では、留学生に対する学費の値上げが提議され、今後留学生の学費が値上がりする可能性があります。

各大学または財団から外国人留学生を対象とする奨学金を提供している場合があります。交換留学の場合は、ご自身が通っている大学の情報を確認しましょう。

留学生入試の出願方法は、各大学により異なります。
一般的に、オンライン出願後、原本を郵送または対面で提出します。

前期入学(3月入学)、大学によっては後期入学(9月入学)があります。通常、入学時期の約半年前(前期の場合は前年度の9~10月頃、後期の場合は当年の2月~3月上旬頃)にオンライン出願が始まります。
大学の公式ホームページや国際センターの募集要項に沿って書類を準備し、出願します。
書類の提出期限が異なる場合もあります。各大校の募集要項で出願時期を確認してください。

試験・審査方法は大学により異なりますが、一般的に所定の書類審査および面接を経て合否が決まります。
 
国立大学<一例>
①必須書類
入学志願書、出身学校教師の推薦状、語学能力証明書、高校の在学証明書、
高校全学年における成績証明書、高校の卒業(見込み)証明書、本人および両親の国籍証明書、家族関係証明書など
②選考過程
オンライン出願→オンライン推薦状提出→オンライン面接→原本書類提出→合格発表→合格者登録→韓国語能力評価試験
 
私立大学<一例>
必要書類
願書、本人および両親のパスポートのコピー、家族関係証明書、韓国語または英語の成績証明書、高校の成績証明書、高校卒業(見込み)証明書、ポートフォリオ、活動証明書
選考プロセス:全て書類審査
 
国立大学大学院<一例>
 ①必須書類
入学志願書、自己紹介書、研究計画書、推薦状2部、語学能力証明書、学士課程卒業(見込み)証明書、成績証明書、本人および両親の国籍証明書、家族関係証明書など
 ②選考過程
オンライン出願→オンライン推薦状提出→ポートフォリオ提出→原本書類提出→合格発表→合格者登録→韓国語能力評価試験

大学校と専攻によって異なりますが、一般的には大学校入学時に韓国語能力試験(TOPIK)3級以上、また卒業時には4級以上を取得していることが求められます。
韓国語の能力が入学に必要な基準に達していないと判断される場合、大学付属語学コース(語学堂)が付設されている大学では、必要レベルまでの韓国語の受講を指示されます。
語学堂で韓国語クラスを受講することで、韓国語能力が入学要件を満たしたとみなす大学もあります。

一般的に留学生は次のようなビザを申請し、就職活動やおよび就労ができます。
求職活動(D-10-1)、短期就業(C-4)、教授(E-1)、一般会話講師(E-2)、研究(E-3)、技術指導(E-4)、専門職業(E-5)、芸術芸能(E-6)、特定活動(E-7)、非専門就業(E-9)、内航船員(E-10)、居住(F-2)、在外同胞(F-4)、永住(F-5)、結婚移民(F-6)、観光就業(H-1)、訪問就業(H-2)など

2022年の調査結果によると、外国人留学生の韓国国内就職率は16%にしか過ぎません。
これに対し韓国政府は、留学生が就職可能な分野での就職を3年間全面許容し、熟練機能人材(E-7-4)を大幅に拡大すると発表しました。
SJC(ソウル・ジャパンクラブ)が在韓日本人を対象とした様々な同好会活動を提供しています。
また、大学によっては校内に日本人留学生会が設けられています。
各入学先のSNSを確認し、日本人留学生会があるか確認してみましょう。
2023年の韓国に留学する外国人学生の国別ランキングを見てみると、1位 ベトナム、2位 中国(韓国系を含む)、3位 ウズベキスタン、4位 モンゴル、5位 日本となっています。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。