留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

公的機関
マレーシア教育省の管轄下にある政府資金提供の高等教育機関で、3つのカテゴリに分類されます。
  • 公立大学:学部および大学院プログラムを提供しており、場合によっては大学設立前のコースや卒業証書コースも提供しています。研究大学(Research Universities)、重点大学(Focused Universities)、総合大学(Comprehensive Universities)の3つに大きく分けられます。現在、該当機関は20あります。
  • ポリテクニックとコミュニティカレッジ:証明書や卒業証書レベルのプログラムを提供しています。
  • 公立カレッジ:証明書および卒業証書レベルのプログラムを提供しています。
 
私立
  • 私立大学:公立大学と同等の学習プログラムを提供しています。カレッジと比較して学生数やキャンパスが大きく、独自の学位を授与します。
  • カレッジ(University Colleges):私立大学と比較して学生数やキャンパスは小さく、大学院プログラムよりも学部のプログラムに重点を置いています。外国の大学から授与される学位を取得することを選択した学生は、通常は完全にマレーシアで過ごすか、授与大学のホームキャンパス(海外)で1年間過ごすかのどちらかを柔軟に選択できます。
  • 認定トレーニングセンター(Accredited Training Centres):能力開発省によって登録された機関で、学生に特定の技能を習得させることを目的としています。City and Guilds (英国), Confederation of Tourism, Hotel and Catering Management (英国)などの国際的な認定を取得することが可能です。
  • ランゲージセンター:主に語学コースを提供しています。学生パスの有効期限は6か月で、登録できる学生は18歳~35歳に限られます。
  • 国際分校キャンパス(International Branch Campuses):マレーシアには現在10校の海外大学の国際分校キャンパスが存在しています。本校はオーストラリア、英国、アイルランド、中国に所在しており、各種プログラムを提供し、本校と同等の卒業資格を得ることができます。
カレッジ(College):独自の学位授与権限を持っていないが、他機関の認証を通常授与することができます。

マレーシアでは、学位は学士、修士、博士が取得可能です。学士は3年、修士は1年、博士は3年が修了に必要な年数となっています。
また、学位以外の資格では以下が取得可能です。
大学進学準備修了書(foundation)1~2年
ディプロマ(diploma)2年
卒業証書(certificate)

【学事暦】
マレーシアの大学の学年暦は大学により異なりますが、2学期制を採用している大学が多く、主に10月~2月が1学期、3月~7月が2学期とされています。
入学時期は大学や学部によって異なります。年に複数回の入学時期を設けている大学が多いですが、通常は2月の入学が一般的です。

マレーシアの大学では文系では文学部、法学部、教育学部、経済学部、理系では理工学部、情報学部、医学部、薬学部などが設置されています。マレーシア独自の学部としては、イスラム学部やマレー語の言語学などを学ぶことができる大学もあります。

マレーシアに留学する際には、母国で少なくとも12年間の教育を受けていることが条件で、日本からは高校を卒業後は直接留学することができます。ただし、いきなり大学に入ることが不安な場合は1~2年のファウンデーションコースを受講することができます。また、選択するコースなどによって条件があります。たとえば、Language Centreについては年齢制限があり、18歳~45歳までの受け入れが可能となっています(その他の機関については年齢制限はありません)。また、一般的に高等教育は英語で実施されるため、ビザ発給のためにTOEFL、IELTSなどの英語試験の結果の提出が必要です。他には、健康であること、具体的にはマレーシア到着時にEMGSが指定するクリニックで健康診断を受診することが求められます。

【一般的な留学生への提供コース】
大学のコース例①
言語・リテラシー・翻訳学部にて言語コースを開講:
・English component in the Certificate for Teaching and Learning
・In-Service Language Course
・In-Country Training Programme: Language and Culture
・Spoken English for Technical Staff
・Short-Term Language Courses
・USM Summer English Camp
 
大学のコース例②
言語コミュニケーション学部にて、以下のプログラムを開講:
・Bachelor of English with Communication with Honours
・Bachelor of Arabic Study with Honours
 
短期プログラムでは以下のような教育ツーリズムを開講:
・トレンガヌ州の伝統的な食事と生活体験
・アボリジニ文化村体験
・トレンガヌ州の伝統体験
・英語サマーキャンプ
・マレー語とマレー文化学習
・熱帯雨林でのバードウォッチング
・熱帯地域での星空観察
 
マレーシア国民大学のマレー世界文明研究所の例
・INTENSIVE MALAY LANGUAGE PROFICIENCY COURSE
 

マレーシアの大学の学費は、国公立や私立、コースなどにより異なっています。
公立大学:学部4年間で10,000~20,000米ドル程度
私立大学:6,000~20,000米ドル程度
大学院:MBAコースが10,000米ドル程度
海外大学分校:3万~4万米ドル程度で、本校の半額以下です

一般的にマレーシアの大学に留学したい場合は、各大学が留学生向けに開設している申請ページから申し込みます。以下が申請から受け入れまでの流れです。
1)申請フォームに登録
2)パスポート、証明写真、成績証明書、その他証明書などをアップロード
3)手数料支払い
4)申請サイトで審査状況を確認
5)受入承認書の受領
また、マレーシアでは留学生は一般的に9~10月に入学するので、入学申請は入学したい年の2~3月に行う必要があります。

一般的には留学生は提出書類による審査が行われます。母国で所属する大学の成績のGPA値やIELTSなどの英語能力などの観点で受け入れの可否が決定されます。大学ごとに基準は異なりますので、各大学のホームページで要件を確認しましょう。

マレーシア留学へ行った学生は、現地企業への就職のほか、日系企業や外務省からマレーシアへ駐在員として赴任する人もいます。
また、マレーシア人的資源省管轄下の国家機関のTalentcorpは、高度な専門的スキルを持つ外国人向けの10年更新制の長期居住ビザ「Residence Pass-Talent (RP-T)」を発給しています。
「Residence Pass-Talent (RP-T)」ビザの発給の最低要件は、以下の通りです。
その他の個々の事情も踏まえてビザの審査が行われます。
申請時に少なくとも連続で3年間マレーシアで就労していること。
申請書の提出あるいは再提出中に3か月以上有効な雇用パスを保有していること。
マレーシアの所得税番号を持ち、申請時に最低直近2年間の所得税を支払っていること。
手当やボーナスを除く基本給が月額1万5,000リンギット(約47万5,000円)以上であること。
認知されている大学から任意の分野の博士号/修士号/学士号を取得しているか、認知された専門機関から専門家/能力証明書を取得していること。
合計5年以上の実務経験を有していること。
マレーシアには約2万7,000人(令和3年時点)の日本人が在留していますが、日本人村、日本人街のような日本人が多く居住している特定の地区はありません。マレーシアで長期滞在可能なビザを保有する方は日本人会への入会が可能で、会員同士の親睦を深める事が出来ます。また、マレーシアに留学している日本人学生によって運営される学生団体としてJSAM(マレーシア日本人学生会)があります。
「日本人学生のマレーシア留学の価値を高めること」「日本文化の発信」の2つを目的とした会であり、就活フェアや日本文化紹介イベントなどを開催しています。
高等教育機関に在籍する留学生の数は11万4,765人でした。(2023)
出身国上位は以下の通りです。
  • 中国 4万4,043人
  • インドネシア 1万797人
  • バングラデシュ 6,847人
(出典:Ministry of Higher Education, Statistik Pendidikan Tinggi 2023 : Kementerian Pendidikan Tinggi  )

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。