留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

カナダの物価は、州・地域ごとに異なりますが、ブリティッシュコロンビア州、オンタリオ州、アルバータ州といった人口の多い地域は物価が高い傾向があります。
新型コロナウイルス感染症のパンデミック後の世界的な物価上昇の影響で、近年は物価が上昇しています。2023年12月の消費者物価指数は前年と比べて3.4%上昇しています。

カナダの大手金融機関DBS銀行によれば、学生会館、学生寮を利用する場合、年間3,000~7,000カナダドルが相場と言われています。
住居にかかるコストを抑えたい人は、割安の相部屋を利用し、プライバシーを重視する人はよりコストがかかりますが、個室を選ぶこともできます。
トロント、バンクーバー、カルガリーの学校外の平均家賃は月額750~2,200カナダドル程度とされていますが、近年は、世界的な物価上昇で、家賃も上昇傾向にあります。
 
家賃は一般的に月払いですが、学生寮に住む場合は、年間の寮費を一度に請求される場合もあります。
 
例えばブリティッシュコロンビア大学のイオナ・ハウスの場合、スタジオ(ワンルームタイプ)で、2024/2025年で年間14,716.02カナダドルとなっています。
 
学生寮・学生会館への入居を希望する場合はウェブサイトで申請できる大学が多く、満室の場合、空室待ちのシステムを提供していることもあります。
 
学外の住居を希望する場合、例えばトロント大学は、学生向けの住居探しサポートのウェブサイトを提供しています。以下は、2024年3月で掲載されていた部屋の例です。
 
5ベッドの場合:1,900~2,260カナダドル
3ベッドの場合;2,316~7,934カナダドル

カナダ 写真

都市や店によって異なりますが、外でランチをする場合、10~20カナダドル(+チップ)程度かかります。

ブリティッシュコロンビア大学には、年額6999.50カナダドルで学内の3つの食堂の利用権が付与される「ダイニングプラン」があります。このように、大学によっては学内の食堂やカフェなどで利用できるミールプランがあります。
キッチンが併設されている寮もあり、寮で自炊をする場合は、ダイニングプランは不要となります。都度払いの場合は、朝食12カナダドル、ランチ16カナダドル、夕食20カナダドルの価格が設定されています。

また、バンクーバー、トロントは、日本食の食材店が充実しています。

カナダは、国民全員に医療保険への加入を義務付ける国民皆保険制度を採用しています。州によって異なりますが、留学生も滞在期間など一定の条件をクリアすればこの医療制度を利用可能です。ただし、歯科など一部の医療サービスをカバーしていません。
上記のように国民保険が留学生に適用されるかどうかは州によって異なります。適用されない州では大学が提供する民間保険への加入が必須となっていることがあるため、まずは留学を希望する州と大学における適用/義務化の状況を確認しましょう。保険内容も自身に合っているかどうかをしっかりと確認することが大切です。
国民保険が適用される場合も、ブリティッシュコロンビアなど一部の州では申し込みを行えるのが現地到着以降で、かつ適用までの待機期間が発生します。その間は民間の医療保険を活用することになる(大学によってはこの期間をカバーする保険への加入が必須)ため、適用期間についても確認が必要です。
なお、保険未加入だと非常に高額な医療費を支払うことになる可能性があるため、適切な保険への加入が強く推奨されます。

具体例としては、ブリティッシュコロンビア大学の場合、6か月以上ブリティッシュコロンビア州に居住する留学生はBC Medical Service Planへの加入が義務付けられます。料金は月額75カナダドルで、別の民間保険を利用したい場合は保険加入の証明が必要となります。一方トロント大学の場合は、全ての留学生がUHIP(University Health Insurance Plan)と呼ばれる学生向け医療保険に加入する必要があるほか、キャンパスやフルタイム就学かどうかといった基準のもと、大学が提供する追加保険(歯科にも対応し、旅行健康保険も付帯したUHIPより充実した内容)に自動的に加入することになります。費用は前者が1年で$756、後者は1年で$450.58で、学費の一部として自動的に支払うことになります。後者については、内容が重複する別の保険に加入した場合は解除可能です。

カナダは、一般的に治安が良いと言われていますが、犯罪発生率(人口10万人あたりの犯罪認知件数)は日本の約12倍となっています。最近では、ギャング絡みの発砲・暴力事件が発生しているほか、夜間に銃器や刃物で通行人を脅したり、背後から襲い暴行を加えた後に所持品を奪うといった暴力事件も発生しています。日本人の渡航者、滞在者が犯罪に巻き込まれる事案も発生していますので、適切な防犯対策を講じてください。特に、都市部で夜間のひと気のない場所に出かける際には注意が必要です。
スリや置き引きなども多数発生していますので、荷物には常に気を配るとともに、貴重品は肌身離さず持つようにしましょう。
銃器や刃物を使用した犯罪も発生していますので、夜間や人気のない場所を通るのは避けるようにしましょう。

就学許可証を得ている場合、学外で週20時間まで労働許可証なしで働くことができます。夏休みなどの指定された休暇中はフルタイムで就労が可能。州ごとに異なりますが、最低賃金は14~16カナダドルとされています。

カナダではサービスを受けたときに、サービスの提供者にチップを渡す習慣があります。
レストランでは約15~20%のチップを支払うのが一般的ですが、近年の物価上昇にともないチップの相場も上昇傾向にあり、15%でも少ないと思われるケースもあるようです。

レストラン以外でも、ホテルやタクシー、美容院など、サービスを受ける各所で求められることが多いです。

カナダの公用語はフランス語と英語です。ケベック州はフランス語のネイティブスピーカーが特に集中しています。英語さえ使えれば、カナダでは、ほとんどの場所で困ることはないでしょう。

銀行口座の開設は、留学生にとって大切な留学準備のひとつとなります。規模の大きな大学は、学内に銀行の窓口があり、大学で口座を開設できることがあります。口座の開設には、主に以下のような書類を用意しておきましょう。
  • パスポート
  • 就学許可証
  • 合格通知
 
カナダでは、クレジットカードが広く普及しており、学生向けのクレジットカードも多数あります。銀行口座開設と同時に学生用のクレジットカードを発行するサービスを提供している大手銀行もあります。
 
現金の両替が必要なときは、Western Union Travelexなどで両替が可能です。銀行送金で必要なお金を受け取ることもできます。銀行に交換業者が併設されていることが多いようです。

カナダ政府によれば、2022年の時点で、国民の92%が高速インターネットへのアクセスを有しています。携帯電話は、各社が年間契約または使い切りのプランを提供しています。たとえば、携帯キャリア大手ベル・モビリティ社で、月間75ギガバイトまで使用できるスマートフォン向けのプラン等を60カナダドル程度~提供しています。カフェやレストラン、商業施設で利用できる公衆Wi-Fiも広く整備されています。

都市部では、電車、バス、タクシーが充実しており、電車、バスは学生向けの割引もあります。
大学によっては、学費の中に交通パスが含まれている場合もありますので、学校に確認しましょう。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。