留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

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インドネシアにて
留学先国・地域:オランダ
留学期間:2021年8月~2025年8月(予定)
学校名:ワーヘニンゲン大学
専攻名:Crop System Analysis
留学形態:大学院への進学(博士号取得)
奨学金:JASSO海外留学支援制度(大学院学位取得型)

私は日本で修士号を取得した後に、インドネシアにて就職し、インドネシアの大豆開発プロジェクトを担っていました。
インドネシアは大豆の消費量の90%以上を輸入大豆に依存しており、国産大豆の生産量を増やすことは困難を極めていました。そこで、今日、インドネシアで広く栽培されており、国内で自給自足されているトウモロコシ栽培に目をつけ、中国等で広く研究されているトウモロコシと大豆の間作をインドネシアで導入できないかと考えました。その研究を専門的に進めたいと考えたのが博士課程進学のきっかけです。

進学先はオランダのワーヘニンゲン大学を選択しました。
それは農業分野で世界一位の大学であったこと、私が研究したい間作の研究を専門的に行っている有名な先生がいたことが主な理由です。
私の場合、博士課程に進学しようと決意したのは2018年でしたが、実際に進学できたのは2021年なので、準備に3年間かかったことになります。準備で最も大変だったことは英語ですが、仕事との両立や、そして私は子どもをその期間に2人出産していたこもあり、家庭との両立も私の中では大きな課題でした。

ワーヘニンゲン大学キャンパス内
自分ができるようにならなければならない、求められているスキルが非常に高い、というのが授業やセミナー、データ分析、論文執筆、
全てにおいて言えることです。私は修士と博士の専門性が異なるため、博士課程で初めて学ぶ内容も多く、それも大変でしたが、
何をするにしても、一流の研究者になるための世界の壁は非常に高い、と思います。
しかし、一つ一つ壁を乗り越えていくことの大変さとともにやりがいも感じます。時間はかかりますが、いつか私自身もハイレベルな研究者たちの仲間入りができるようになりたいです。

私はまだ博士課程を修了していませんが、博士号取得後も、理想は研究者として論文を常に発表しながらも、
その研究内容を実際に現場に還元していくというものです。企業、研究機関、大学、誰とでも協働しながら、
世界の食料問題の解決のために、常に現場に足を降ろして精進していきたいです。

今回の博士課程留学を通して、改めて日本という国のこと、そして日本人である自分のことを見つめ直すこととなりました。
そして、自分の出自に誇りを持つことができましたし、どんな国の人とも仲良くできるようになった気がします。
今後はより様々な国の方々と一緒に仕事をしていければと思います。

もしもワーヘニンゲン大学に留学したい方、また海外で博士号を取得されたい方がいましたら、是非挑戦できるように私も応援致します。
道のりは険しく長いですが、一つ一つ乗り越えていけば、必ず目標に到達できます。お互いに頑張りましょう。

ワーヘニンゲンの街並み

IELTS 7.0取得まで2年間
英語はIELTSを受験していましたが、獲得しなければならないスコアは7.0で、そのスコアに到達するまで実際に2年間要しました。
リーディングは問題集で、リスニングはYou Tubeを活用し、ライティングとスピーキングはオンライン英会話の教室を使用していました。
毎日朝の3時-5時にこれら4技能の問題を一通りする、という習慣を付け、毎日コツコツと勉強していました。
英語は急にできるようになる、というものではないため、コツコツ毎日続けることが重要だと思います。
時間はかかりますが、どうか諦めずに頑張ってください。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。