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奨学金留学
体験レポート
2025年2月25日更新
留学先国・地域:オランダ・ロッテルダム
学校名:Erasmus University Rotterdam
専攻名:Management of Internationl Social Challenges
留学期間:2024年9月~2027年7月
留学形態:学士課程
奨学金名:JASSO給付型「海外留学支援制度(学部学位取得型)」
留学の動機について
Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
発展途上国の開発について英語で学びたいという思いがあり、大学を調べていく中で海外大学という選択肢を考えるようになりました。
Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
留学費用の兼ね合いを考慮した結果、オランダはヨーロッパの中でも英語で学習するのに最も適した環境だったからです。私の大学は、途上国開発で先進的な単科大学を持つ大学であり、学際的なカリキュラムで開発学における基礎を身に着けられると考えました。
Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?
初めは否定的でした。母子家庭なこともあり、「応援したいが経済的に現実味が伴っていない。厳しい。」と言われ、そこから自分で奨学金や専攻、志望校を調べ最終的に家族にプレゼンし、奨学金・海外大学に挑戦することを応援してもらえるようになりました。
留学の準備について
Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、情報収集、学校選定、出願、ビザ申請など、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
高校2年生の1月ごろから本格的に情報収集(奨学金、志望校)をはじめ、高校3年生の4月ごろには大まかな受験計画(スコア類の試験日、出願日など)を立てました。受験計画は出願締め切り、合否発表に基づいて計画を立てました。日本の大学受験よりも自律的に、また早く計画を立てる必要がありました。しかし、新年度で募集要項が変わったり、複数の奨学金に落ちたことで、受験計画は当初のものとは全く違う形になっていました。夏にSATとIELTSのスコアを固め、同時進行で志望理由書や奨学金の書類作成などをしていました。出願は、早いもので高校3年生の7月、遅いもので12月でした。
Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか? 使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
奨学金ウェブサイトと各種説明会(Jasso,柳井財団、笹川平和財団、グルーバンクロフト基金)、学校の掲示物、ガクシー(公式ライン)、海外大学フェア、アメリカ大学フェア、先輩のお話、大学のウェブサイト。
Q. 留学中の住まいはどのように探しましたか?
大学のHPに掲載されていた不動産ウェブサイト、人脈。
Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
学校の英語の授業でしっかり吸収することが大前提で、加えてIELTSとSATの勉強で語学力を鍛えました。
Q. 留学(あっせん)サービスなどは利用しましたか?
していません。情報収集がとても大変でしたが、高校のJETの外国人の先生にたくさん手伝っていただきました。
Q. 留学にはどのくらい費用がかかりましたか?留学の資金調達はどのように行いましたか?
受験費用は合計で約60万円でしたが、高校の同窓会から30万円の奨学金を頂いていたので実際には30万円程度でした。留学経費は大学3年間を通じて約1,200万円で、うち1,000万円を奨学金で支援していただいております。
Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか? 特に苦労したことや気を付けたほうがいいことなどが教えてください。
締め切り日の把握、日本の外務省や高校から発行してもらわなくてはいけないもの(出生証明のアポスティーユ申請など)の把握を渡航前にしておくことをお勧めします。
留学中の様子について
Q. 留学中の学校生活はどうでしたか? 日本の学校との違いや、 海外の学校だからこそ苦労すること、学校生活での楽しみなどを教えてください。
「大学は学びに行く場所」という感覚が強く、海外大学では個々が主体的に学びに参加している傾向があります。それゆえに政治や社会問題についてカジュアルに話す機会が多く、日々刺激をもらっています。一時的に言語の壁、文化の壁、孤独を感じることや自分の能力の低さに落胆することもありますが、それを乗り越える力、またはそれらと共存し前に進む力を培うことができます。表に出ているキラキラした一面だけでなく、苦労することもたくさんありますが、すべてが良い経験になると思い、頑張っています。
Q. 学校外の生活はどうでしたか? 寮などでの生活や休日の過ごし方、町の治安などについても教えてください。
ヨーロッパに住んでいることもあり、旅行をしたり、友人を通じて様々な国の文化を知ることが楽しいです。オランダ・ロッテルダムの治安に関しては、すりなどはほとんどありませんが、日本よりも身近にドラッグの存在があります。関わる人を選んだりNOとはっきり言うことで避けられたりするので自分の意志を示せば問題はありません。(宗教的に禁酒の友達や、個人主義の風潮が強いため、NOと言いやすい環境ではあります。)
Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか?
授業についていくことや授業前課題のリーディングが大変ですが、コツを教えてもらったり友達と協力したりして対応しています。精神的につらくなったら日本の家族や友人に連絡をしたり日記を書いて心の整理をしたりしています。
Q. アルバイトやインターンなどの活動はしていましたか?
まだしていませんが、今後インターンを計画しています。ビザや保険を変更しなくてはならないので、事務手続きに不備がないように注意を払っています。
留学後について
Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?留学前と比べて成長した面はありますか?
留学前と比べて、自分の生活や人生に対する責任感が強くなりました。毎月の生活費をやりくりする生活力が鍛えられ、予算の分配を通して自分の価値観に気づきました。家族と離れてみてその有難さを感じています。
Q. 留学後の進路について教えてください。
奨学金を獲得する、または一度就職して資金をため修士課程に進学したいと考えています。
Q. これから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
私は母子家庭で自分が海外の大学で勉強できるなんて想像もしていませんでした。チャンスがたくさん与えられている時代です。ぜひ自分を信じ、感謝して、頑張ってください!自分の意志で選び、努力し、挑戦した先にあるものは、得るものが違います。辛くても乗り越える力が湧いてきます。
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