渡航・滞在(ノルウェー)
このページは2025年に調査した内容を掲載しています。
ビザの種類、取得方法
日本国籍を持っている場合、ビザは不要ですが、学生としてノルウェーに3か月以上滞在する場合、留学の滞在許可証(Study permit)の取得が必要です。ちなみに、滞在許可には、このほかに就労(Work immigration)や家族移住(Family immigration)などの種類があります。
ノルウェー入国管理局(UDI)は、申請の順番を以下のように紹介しています。
- チェックリストをプリントして、必要な書類を集める。
- 申請フォームを入力する。
- 申請書類を直接提出する。
チェックリストに記載された書類を提出する際は、東京のVFSビザ申請センターに提出してください。このセンターは、大使館を代表して申請を受け付けています。
総合大学(Universities)や大学カレッジ(University Colleges)への留学生による滞在許可の申請は、以下の条件を満たしている必要があります。
学生に求められる条件
- 総合大学(Universities)や大学カレッジ(University Colleges)への入学が正式に許可されていること。
- フルタイムで学習すること。
- 留学期間中の資金を確保していること。具体的には、月額最低13,790ノルウェークローネ(年間151,690ノルウェークローネ)の資金証明が必要となります。1セメスターのみの滞在であれば、秋学期は68,950ノルウェークローネ、春学期は82,740ノルウェークローネの資金証明が必要です。この資金は、奨学金や教育ローン、助成金、ノルウェーの銀行口座や教育機関のデポジット口座にある自己資金、またはこれらを組み合わせたものを含みます。すでにノルウェーでアルバイトの雇用契約を得ている場合、その収入も留学資金としてみなされます。ただし、ノルウェーに銀行口座を持っていない場合は、在籍予定の教育機関の口座を利用できるため、詳細について該当の機関に確認する必要があります。
- 授業料の支払いが必要な場合は、その費用も含めなければなりません。申請時には、2023~2024年度(原文ママ、2025年2月現在)の授業料がすでに支払われていることを証明する書類を提出する必要があります。1学期分のみ支払った場合は、次の学期分を支払うための資金が確保されていることを示す書類も求められます。授業料の免除を受けている場合は、教育機関による証明が必要です。
- ノルウェーでの滞在先を確保していること。
- 出身国の状況を踏まえた上で、学業終了後に帰国する可能性が高いと判断できること。
学習プログラムに求められる条件
- 入学先の教育機関がノルウェー教育品質保証機構(NOKUT)の認定リストに含まれていること。
学生ビザ取得者の権利と義務
- ノルウェーでは自営業や事業の経営は許可されません。
- 滞在許可を取得すると、学業に加えて週20時間までのアルバイト(リモートワークを含む)が認められ、休暇期間中はフルタイムで働くことが可能です。
- 配偶者や同居人、子どもは通常、ノルウェーでの滞在を申請することが可能です。ただし、入国管理局(UDI)は、学生の申請と家族の申請を同時に処理する余裕がない場合がある点に留意しなければなりません。
- この滞在許可の期間は、後に永住許可を申請する際の滞在期間としてはカウントされません。
手続きは、オンライン上で申請フォームに入力し手数料を払った上で、VFSノルウェー申請センター(東京)へ、主に以下の書類を提出します。
- パスポートと記載がある全頁のコピー
- Application Portal(もしくは申請フォーム)からのサイン済み署名フォーム
- パスポートサイズの写真1枚(近影のもので背景は白、ノルウェー国外から申請する場合)
- 学位プログラムを新たに始める場合、氏名や入学が認められた学位プログラム名、学位レベル、そして、就学期間が記載された、認定教育機関からのフルタイムの入学許可証
- 生活費をまかなうための十分な資金があることを証明する書類
- 授業料を支払う必要がある場合、その支払いが可能であることを証明する書類
- ノルウェーに住む場所があることを証明する書類
- 記入およびサイン済みの UDI のチェックリスト
VFSノルウェー申請センター(東京)[日本語、英語]
書類を駐日ノルウェー王国大使館に提出する前に、オンライン申請を行い、手数料を支払います。
取得までには時間がかかるため、少なくとも1か月半以上前には申請を行いましょう。詳細は駐日ノルウェー王国大使館領事部に確認してください。
審査が終了すると、電子メール、電話のいずれかの方法で連絡が届きます。ビザ免除国の日本国籍の人に滞在許可が下りた場合は、渡航可能期間が通知されます。その後、ノルウェーへの到着予定日が決まったら、現地の警察に滞在許可手続きのための予約を取ります。予約日はできるだけ早い時期に設定しましょう。警察では写真撮影が行われ、「滞在許可カード」が発行されます。このカードで、シェンゲン圏内を自由に行き来することができます。
また、自国以外の国で申請を行う場合など、追加の書類が必要となることがあるので、申請前には、ノルウェー入国管理局(UDI)や駐日ノルウェー王国大使館で、必ず最新の情報を確認してください。
関連:日本でしておくこといろいろ(役所の手続き)
ETIAS(渡航認証制度)
90日以内の短期滞在を目的として渡航する場合、2026年に渡航認証制度ETIAS(エティアス)の導入が予定されており、施行後には渡航認証の事前申請が必須となります。
渡航認証制度ETIAS(エティアス)とは、シェンゲン協定加盟国を訪問する際に必要となる渡航認証制度のことです。
申請手続きは渡航前にオンラインにて行います。申請には、期限が有効なパスポートとクレジットカード、氏名や生年月日、連絡先などの個人情報、渡航情報などが必要となります。