留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

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留学先国・地域:アメリカ合衆国
留学期間:2021年9月から現在
学校名:レーンコミュニティカレッジ
専攻名:コンピューターサイエンス
留学形態:大学への進学(学士号取得)

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。

大学では理系学部に進学したいと思っていたのですが、幼い頃から異文化交流する機会がよくあり、同時に英語も学びたいと思っていたので、海外大学で理系専攻をするのが一番効率的ではないかと考え、海外大学進学を決意しました。また、高校での大学について調べる授業でいくら探してもここだと思える大学を見つけることができず、父からはここでいいやという大学に進学してほしくないと言われたので、いろんな選択肢を模索していたら海外大学進学の道を見つけました。せっかくお金を払って大学に入学するのなら、自分が一番頑張っていけそうで興味がある分野にいきたいと思っていたので、アメリカの大学進学を決めてよかったです。


Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。

私はレーンコミュニティカレッジに来る前に、日本の語学学校、NIC International College in Japanに通っていました。そこで様々な国の大学の方々が学校紹介をしてくれて、その中で一番興味を持ったのがレーンコミュニティカレッジでした。コミュニティカレッジでは珍しい寮があり、慣れていない環境で友達を作れるか心配だったので、同じ学校の人と深く交流できて、私に合う環境が整っているなと思いました。また、私の学校があるオレゴン州は西海岸で唯一消費税がないので、周りの州よりも生活費が安くなるかなと思い、レーンコミュニティカレッジに決めました。オレゴン州は自然も豊かで、少し都市から離れてゆっくりしたいなと考えていた私にはぴったりだなと思いました。長期休暇や、週末にどこかに旅行に行きたいのなら、ロサンゼルス、シアトル、ラスベガスなどに飛行機で一時間半から二時間ほどでいけるので、少し都会を感じたい時にはいつでも旅行に行くことができます。加えて、アメリカの大学は最初の2年間は一般教養なので、本当に自分のやりたい専攻はなんだろうと迷っていた私に猶予をくれたのでとてもいいなと思いました。


Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?

私は父と一緒にNIC International College in Japanの説明会に行きました。高校三年生にもなって進路を決めておらず、とても不安だったのですが、海外大学に進学するという選択肢があることに気づいてからは、ワクワクと希望がいっぱいで父もそれに気づいたのだと思います。父は、私がやりたいことはなんでも応援するよ。ただし精一杯がんばってねと言ってくれました。母はとても治安の面でとても心配していたのですが、私のいるユージーンはオレゴンの中でも安全な地域なことと、NICの先輩方の話を聞いて、納得してくれました。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。

2019年5月→留学を決意、NIC International College in Japanの入学試験を受けて合格。
2020年3月→NICに入学。
2021年1月→NICのプログラムで海外大学のオンライン授業を受け始める。
2021年4月→NIC卒業。
2021年6月→レーンコミュニティカレッジに入学。日本からオンラインで授業を受ける。
2021年9月→渡米してレーンコミュニティカレッジの対面授業を受け始める。


Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。

留学の情報はほぼNICから聞いていました。在学中に卒業した先輩の話を聞く会や、海外の大学の方々がZoomで学校説明会を開いてくれたり、卒業した先輩からの情報をもとにこの専攻だったらどこの学校がいいよなど教えてもらったのでとても役に立ちました。実際にその学校に通ってみた人が一番その学校のことに詳しいので、人に聞くことが多かったです。


Q. 語学学習はどのように行っていましたか?

幼少期から英語塾に通っており、そのおかげで中学校に入る前にはもう英語の基礎は完璧でした。中学校入学前に中学校卒業レベルの英検に合格し、中学校では学校外ではほぼ英語の学習は行っていませんでした。高校に入ってから、英会話をする機会が増え、自分の語彙力にショックを受け、単語の勉強を主にやっておりました。英語で日記をつけたり、英語で本を読んだりして英語の学習をしていました。受け身の学習というより、自分で考えて英語を使うという勉強の方法が私には合っていました。英語の記事を読み、知らない単語を自分の単語帳に書き、英英辞書で引いた意味を書き、自分でその単語を使った例文を考えて書き残していました。


Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?

私はNIC International College in Japanという語学学校を利用しました。他の人より一年遅く海外大学に進学することになりますが、一年をNICに費やしてよかったなと思いました。ほとんどのNIC生は海外大学進学を考えており、卒業後に世界の様々な場所に友達ができました。この国の壁を超えた繋がりは将来とても大事なものになるなと思いました。また、授業では海外の大学の基本のエッセイの書き方や、記事の読み取り方を教えてくれるので、留学したときに全く困りませんでした。アメリカの現地の高校から大学に進学した人よりもエッセイの基本や記事の読み取り方の基本が身についているので、アメリカの学生に遅れをとることがありませんでした。また、日本にいる間にアメリカの大学の単位を取ることができるので、実際は1年間のブランクではなく、数ヶ月のブランクに止めることができます。NICの卒業生も世界の様々な学校に行っているので、その方々の経験を聞けるのはとても貴重だなと思いました。また、NICが海外の大学と連絡を取ってくれるので、何が必要か、何をしないといけないかなどがはっきりわかって難しい入学手続きもなんの困難もなく終えることができました。


Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。

私は父が学費を全て負担してくれています。入学前にレーンコミュニティカレッジから$2,000の奨学金をもらい、また、在学中に他の奨学金を申請して加えて$2,000の奨学金をいただきました。


Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。

私は特に苦労したことはありませんが、他の生徒を見ていて、学校からのメールや電話に気づかず、支払いの期限がギリギリだったことなどを聞いたことがあるので、頻繁にメールは確認して、何をやらないといけないのかしっかりメモに残しておくといいと思います。また、不安があれば、入学先の学校のアドバイザーに何かやり逃していることがあるか聞いてみるといいと思います。他国の学校に進学するのでアドバイザーは留学生が全て理解しないことを予測しています。みんな親切に質問に答えてくれるので連絡することを恐れないでください。また、私は一度ビザ面接に落ちています。すごく緊張してしまってそれが逆に怪しかったのかもしれません。ビザ面接当日は肩の力を抜いて、気軽に挑みましょう。落ちた後に追加の書類を提出したらビザが降りたので、一度落ちても心配しないでください。係の人の言うことに従って提出するものを提出したらきっと大丈夫です。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。

毎日がとても楽しいです。毎日が新たな発見で溢れていてつまらない日がないです。学校の授業は難しいこともあるけれど、躓いたらいつでもチューターやクラスメートに助けてもらって課題をこなしています。日本と少し違うなと思うところは、おそらくほとんどの先生が授業をしっかり聞いていたら質問が出てくるのは当たり前だと思っているところです。留学生にとっては少しハードルが高いかもしれないけど、メールや授業後でもいいので少しでも先生と授業外の接触を増やすと、努力しているんだなと認めてくれます。


Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。

学校外での活動はたくさんあり、留学生だけのコミュニティや、キリスト教について学ぶアクティビティもあり、とても忙しく、楽しいです。苦労することは異文化を理解することです。幼い頃から二つの文化の中で育ってきた私からしたら簡単なことなんだろうと思っていましたが、すごく難しいです。自分の当たり前が他の人の当たり前ではないし、そのせいで人を傷つけてしまうこともあります。特に、寮では他の国の生徒と部屋を共有することがほとんどです。事前に部屋でのルールを話し合い、嫌だなと思うことがあったら戸惑わずに伝えるといいと思います。伝えなければ、相手は自分が何に不満を持っているか理解してくれません。また、生まれ育った国が違うので自分も相手がやっている行動に理解と尊敬を持つべきですが、自分が不快に思うならば、相手にも自分の気持ちを理解し尊敬してもらわないといけません。はっきり物事を伝えるのはとても難しいですが、ルームメイトといい関係を気付きたいのなら正直になるのが一番です。


Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)? 

アメリカでは、学校内でのアルバイトしか許可されていないので、私は学校のInternational Programsという留学生をまとめるグループで働いています。仕事の内容は、新入生と連絡を取り、入学の手続きが全て終わっているか確認したり、学校の説明会を開いたり、二週間に一回学校のキャンパス内でイベントの運営をしたりします。留学生が困ったことがあれば連絡をもらうのも私たちです。今までよりもより多くの生徒と関わる機会が増えたのでとても楽しく、面白いです。次の夏休みにインターンに行くことを考えていますが、まだどんなことをするか決めていません。アメリカでは自分の専攻に関わりがあるインターンしかすることができないので、コンピューターサイエンスに関わる仕事を体験できたらいいなと考えています。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?

学ぶことだらけしかありません。レーンコミュニティカレッジはたくさんの留学生がいるので、アメリカの文化だけではなく、ヨーロッパ、アフリカ、南アメリカの文化なども学ぶことができます。留学生同士で集まると盛り上がる会話はお互いの国での違いを話し合うことです。例えば、日本の歴史の授業はどの視点で教えられるの?とかあなたの国のコンビニは何が売ってるの?みたいなことがすごく盛り上がります。世界のいろんな国について詳しくなれました。また、私はカレッジタウンと呼ばれるたくさんの大学が密集している地域に住んでいるので、友達の友達などの繋がりがすごく広く、たくさんの人と知り合うことができました。また現地の大学生の大学生活の満喫の仕方を友達を通して学ぶことができました。


Q. 留学後の進路について教えてください。

留学生はアメリカの大学を卒業後一から三年の就労ビザが降りるので、アメリカでの仕事を経験して、日本に戻って仕事を探すか、アメリカに残るか決めたいと思います。また、アメリカに長く滞在できる間にたくさんの場所に訪れて自分の視野を広めたいです。


Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。

留学に行くということは人生の中でもかなり大きくて勇気のいる決断だと思いますが、学べることがたくさんあって自分の見えている世界が大きく変わるので、迷っているのなら絶対経験してみて欲しいです。英語ができるできないに関わらず、準備をしっかり行い、やる気と向上心があればきっと後悔しないでいい留学経験になると思います。アメリカでお待ちしてます!

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。