留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

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留学先国・地域:アメリカ合衆国
留学期間:2022年9月~現在
学校名:スタンフォード大学
専攻名:環境資源
留学形態:大学院への進学(博士号取得)

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。

UCバークレーの公衆衛生学修士で行った研究が面白く、もっと深めたいと思い、博士課程への進学を考えました。機械学習と衛星データを使って開発途上国における気候変動や大気汚染の健康への影響評価を行うという、日本ではあまり研究が進んでいない分野でしたので、アメリカの方が研究を行う環境が整っていると考え、留学を決意しました。


Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。

関心のある研究分野で既に実績のある大学院を探していたところ、スタンフォードの数名の教授がまさにその分野の研究をされていることが分かりました。早速連絡を取ってみたところすぐに返信をいただけ、3名とZoomで面談をすることができました。3名とも実績があるだけでなく、大変人柄も良く丁寧に指導してくれそうだと感じたので、スタンフォード大学に出願することにしました。


Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?

夫は生活面、勉強面ともに前向きにサポートしてくれているので、とても感謝しています。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。

2021年7月頃 博士課程への進学を考え始める
2021年8月~9月 スタンフォード大学の教授にコンタクト、面談を行う
2021年9月~11月 出願準備、アプリケーション提出
2022年2月 オンラインで2日間に渡って面接
2022年3月 合格の連絡を受ける
2022年9月 入学


Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。

主にスタンフォード大学のホームページを使って情報収集を行いました。


Q. 語学学習はどのように行っていましたか?

これまでスイスの大学院(修士)、アメリカの大学院(修士)と2回の留学経験がありましたし、また仕事でも英語を使っていましたので、博士課程応募に当たっては特に英語試験の対策はしませんでした。ただ、日本で生まれ育ち、20歳でオーストラリアに交換留学するまでは、英語を全く話せませんでした。交換留学を経てある程度聞けて話せるようになってからは、継続的に英語に触れる機会を積極的に探し、語学能力を少しずつ向上させることに心がけました。


Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?

特に利用しませんでした。過去に留学した経験がありますので、応募の仕方は理解していましたし、コツも掴んでいましたので、外部には特にお願いしませんでした。


Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。

スタンフォード大学をはじめ、アメリカの大学(特に私立)は留学生であっても、博士課程の学生には奨学金(フェローシップ)を提供するところが多くあります。私が通うプログラムも、留学生を含め、学費は基本的に無料で、毎月お給料が支給されます。とはいえスタンフォードが位置するパロアルトは物価が非常に高いことで有名で、特に私は子供もいますので、お給料だけでは中々生活が厳しいです。その点、JASSOからいただいている奨学金が大変助かっており、有難く感じています。


Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。

日本のように手取り足取りサポートしてくれませんので、リスクになりそうなことを予見して、遠慮なく問い合わせることが大切かなと思います。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。

どの教授も親しみやすく、質問や相談がしやすい環境が整っていると思います。授業も実践的なものが多く、充実しています。


Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。

スタンフォード大学の周辺は治安が良いことで有名で、家族連れには安心して過ごせる環境だと思います。一方、サンフランシスコ市内からは車で約50分離れており、大学周辺には華やかなレストラン等が乏しいので、若い学生からはつまらないとの声もちらほら聞きます。日本と違って電車やバス等の公共交通機関が発達していませんので、車がないと生活範囲が大分限定されてしまいます。


Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)?

していません。研究、授業、子育てに手一杯です。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?

自分を含め、学生のバックグラウンドの幅が広いと感じます。特に私が所属するプログラムでは、半数が20代、もう半数が30代です。何歳になっても自分がやりたいこと、好きなことを追求できる環境に身を置けることに、日々有難く感じています。また、日本と比較して、「女性だから」「母親らしく」「もう○○歳なのに」といった社会からのプレッシャーを感じる機会が少ないので(全くないわけではありませんが)、伸び伸びとやりたいことに取り組めており、留学して本当に良かったと思います。


Q. 留学後の進路について教えてください。

大学で教鞭をとりながら、国際機関のプロジェクトに専門家として携わりたいと考えています。


Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。

留学をしたいと思っても、金銭的な面でなかなか実現できない方も多いと思います。修士課程の留学を目標とされている方は、奨学金の他に、アメリカの博士課程も一つの選択肢として考えても良いかもしれません。アメリカの博士課程には、修士を持たない学部卒の学生も多く在籍しています。博士課程ではフェローシップを通じて金銭面でサポートしてくれるプログラムが多くあるので、一つの選択として検討されてみては如何でしょうか。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。