留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

大学・大学院・短期大学・専門学校 奨学金留学

留学先国・地域:アメリカ合衆国・アーバイン
留学期間:2023年9月~
専攻名:社会学
留学形態:博士課程
奨学金:JASSO給付型「海外留学支援制度(大学院学位取得型)」

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
女性がどんな状況でも前向きに生きることができる、インクルーシブな環境を作ることが私の目標です。そのために研究で貢献したいと、大学生の頃から考えていました。アメリカの教育大学院で修士を取得後、まだ研究を続けたいと思い、博士課程を受験しました。

Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
自分が取り組みたいテーマに沿った研究をしている教授が複数いたため、今の留学先を選択しました。また、修士課程で留学していた大学院もカリフォルニアで、地域が気に入ったことも理由です。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
1年間かかりました。修士課程在学中から推薦状を書いていただきたいと思う教授と頻繁にコンタクトを取ったり、先輩に時間をいただいて博士課程の生活や研究について話を伺いました。同時に、奨学金の出願と大学院の出願書類作成に取り組みました。ビザはすでに修士課程留学の際に獲得していたので、博士課程進学では必要ありませんでした。

Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
各大学と学部のウェブサイトやLinkedInで卒業生を探して、コンタクトを取りました。また、自分と同じテーマで研究をしている教授の論文を読んだり、その教授について在学生に話を伺いました。

Q. 留学にはどのくらい費用がかかりましたか。留学の資金調達はどのように行いましたか?
在学期間中の学費を全て大学が支払ってくれる大学のみ、出願しました。幸運なことにJASSOの奨学金に合格したため、いただいている奨学金を生活費に充てています。

Q. 準備しておいてよかったこと、また準備しておいたほうがいいことなどはありますか。
可能であれば、留学希望先の卒業生や在学生の方にお話をお伺いすることをお勧めします。教授や学部の実際の雰囲気や、卒業生の進路がよく分かるからです。あとは奨学金を受けられるだけ、たくさん受けることをお勧めします。ありがたいことに博士課程では資金調達は大きな問題になりませんでしたが、修士課程留学の際はできるだけ多くの奨学金を探し、出願しました。

Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか。
特に苦労したことや気を付けたほうがいいことなどが教えてください。​

わからないことや交渉したいことがあれば、大学の事務局に遠慮せずどんどんコンタクトを取ることをお勧めします。修士課程から博士課程進学で大学が変わった際、ビザの切り替えに少し手間取り、両方の大学にたくさん相談しましたが、快く相談に乗ってくれました。

Q. 留学中の学校生活はどうでしたか?日本の学校との違いや、海外の学校だからこそ苦労すること、学校生活での楽しみなどを教えてください。
私が今でも苦労するのはディスカッションです。大人数でのディスカッションをあまり得意ではないので、個別で教授やクラスメイトに相談したり、少人数でのディスカッションで貢献できるようにしています。

Q. 学校外の生活はいかがでしたか?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。
カリフォルニアの中でも、特に今住んでいる南カリフォルニアは気候が大変よく、年間比較的暖かいです。気候がいいと気持ちも明るくなり、人も温かい印象です。日本食もすぐに手に入り、治安も良いので、快適に過ごせています。アメリカは場所によって治安、人口、気候、アクセスなど色々と違うので、もし長期で留学をされる予定で、環境を重要視される場合はエリアの雰囲気を調べておくことをお勧めします。

Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか?
修士課程在学中に歯医者の保険に入っておらず、一度緊急で歯医者に行かなければいけなくなった時に30万円ほどの出費があり、金銭的に大変なことになってしまいました。ですが、留学先の大学院に相談したところ、ありがたいことに緊急支援ファンドから全費用をカバーしてくれました。何か困ったことがあったら、大学に相談することをお勧めします。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?留学前と比べて成長した面はありますか。
大学院で得られた知識を社会に貢献できる機会が何度かありました。女性がよりよく生きやすい社会に少しずつ貢献できたと感じています。

Q. 留学後の進路について教えてください。
博士課程卒業後は、研究職に就きたいと考えています。日本でジェンダーインクルーシブな環境を実現したいです。

Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
留学中は、小さなことから大きなことまで、色々な困難や悩みに直面すると思います。何事も一人で解決せず、誰かにたくさん頼って、頑張りましょう!

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。