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奨学金留学
体験レポート
留学先国・地域:アメリカ合衆国・スケネクタディ
専攻名:化学
留学期間:2023年9月~2027年6月
留学形態:学士課程
奨学金:JASSO給付型「海外留学支援制度(学部学位取得型)」、JASSO貸与型奨学金
留学の動機について
Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
留学の動機は主に海外大学への興味とアメリカの化学や生物分野の産業規模の大きさです。海外大学への興味については、ずっと日本に住んでいたため海外で生活してみたいという思いがありました。
また、アメリカの大学は卒業が大変と言われるように、学問に真剣に取り組む風潮があると先輩方にも聞いていたので大学でより興味関心を突き詰めたい私にはぴったりだと思いました。また、専攻を簡単に変えられるのも魅力的でした。化学・生物分野の産業規模について、多額の投資に支えられ、さまざまな研究機関や企業で新たな技術が生まれる国で学問に励むことによって多様な刺激を得ることができると思いました。実際に業界トップの企業でインターンシップをした先輩や世界トップの大学で研究に取り組んだ教授等からいろいろな話を聞くことができてモチベーションになります。
Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
留学先の大学では小さな大学を主に志望していました。小さな大学では学士過程の段階から研究に積極的に取り組むことができると聞いていたからです。実際にリサーチ大学では学士過程の学生は研究にたくさん関わることが難しいという話も聞いたりしたので個人的には小さな大学に来て良かったと思います。また、クラスのサイズも小さいので一人一人への教授からのサポートも手厚いと感じます。
Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?
両親が海外の大学で学んだ経験もあったので留学には賛成してくれました。
留学の準備について
Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
出願の一年半前からSNSでの情報収集を開始しました。具体的には、Twitterで知り合った海外大生にお話を伺ったり、大学公式のウェブサイトやYouTubeで雰囲気や出願について学びました。
学校選びは出願のエッセイの執筆と同時並行で、10ヶ月前ごろから興味分野の研究や奨学金、学校の雰囲気等を考慮しながら行いました。奨学金や大学に提出するエッセイは時間がかなりかかり、何度も推敲する必要があるので提出の3ヶ月前にはファーストドラフト、1ヶ月前には完成させる気持ちで取り組むと良いと思います。
Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか? 使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
Twitterで知り合った海外大生にお話を伺ったり、大学公式のウェブサイトやYouTubeで雰囲気や出願について学びました。
Q. 留学中の住まいはどのように探しましたか?
大学の寮に住んでいます。友だちがたくさんできるので、寮がある場合は寮に住むことをお勧めします。
Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
TOEFLの単語帳で語彙力をつけました。
また、英語の会話については日本で基礎を身につけましたが、渡米後に上達したと思います。
Q. 留学にはどのくらい費用がかかりましたか? 留学の資金調達はどのように行いましたか?
奨学金の情報収集は主に奨学金団体のウェブサイトやインフォメーションセッション、奨学生のネットブログで行いました。学費と生活費込みで約8万ドル/年かかりますが、大学とJASSOから奨学金をいただいているので支払っている額は約150~200万円/年です。
Q. 準備しておいてよかったこと、また準備しておいたほうがいいことなどはありますか?
特に留学生同士で自国の文化を紹介しあったりするので、日本の料理や文化の紹介ができると良いかなと思います。
留学中の様子について
Q. 留学中の学校生活はどうでしたか? 日本の学校との違いや、海外の学校だからこそ苦労すること、学校生活での楽しみなどを教えてください。
日本と比べてストレートに意見を伝える学生が多いと思います。初めはびっくりするかもしれませんが、お互いのために直接的に意見を伝えることに慣れることが大切だと思います。勉強は大変ですが、その分週末は遊ぶ学生が多いので友だちと自由な時間を過ごすことが楽しいです。夜遅くまでおしゃべりや遊びを楽しめるのは寮生活ならではの利点だと思います。
Q. 学校外の生活はどうでしたか? 寮などでの生活や休日の過ごし方、町の治安などについても教えてください。
町の治安に関しては、夜にあまり大学から離れなければ大丈夫だと思います。ニューヨーク等の大都市はもう少し周りに気を配って用心するに越したことはないと思います。休日は主に勉強や研究をして時間を過ごしています。
Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか?
大変なことは、週末平日問わず常にやることに追われているのことです。課題が多く授業のペースも早いため、課題のリーディングや宿題をしっかりこなさないと、授業についていけなくなります。また、研究も行っていると、週末の時間は研究に費やすことが多くなります。昼間はやることに集中して夜に友だちと遊んだり趣味の時間を取ることで息抜きをしています。また、日本の友達や家族と電話することも気分転換になります。
Q. アルバイトやインターンなどの活動はしていましたか?
学内で日本語のメンターと化学の補講を教えるアルバイトをしています。
留学後について
Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか? 留学前と比べて成長した面はありますか?
意欲的な学生が多く、自分も周りに刺激されて新しいことに挑戦する精神が身についたと感じます。失敗しても経験から新たな人と知り合うことができたり、失敗を活かすことができたりするので挑戦が世界を広げてくれることを学ぶことができました。また、意見をはっきり伝えることで意外と融通が効いたりする場合が多いので、要望があれば躊躇わずに伝えることの大切さを学びました。
Q. 留学後の進路について教えてください。
留学後はアメリカの大学院進学を考えていますが、将来的には日本に戻って働きたいです。
大学院については、化学分野でのPhD進学を考えています。
Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
まわりの意欲的な学生といろいろなことに取り組むことで新しい可能性がたくさん見えてくるので、少しでも興味があれば海外の大学にも出願してみてください。もし進学決まった場合、日本の友達や家族と思う存分遊んで日本食をたくさん食べてから渡航してください!
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