医師である両親の研究留学に伴い2 歳から3 年間、米国ボストンで暮らしました。帰国後、両親の影響もあり医師の道を志すようになりました。日本にも優れた医学部がたくさんありますが、豊富な資金と多様で優秀な人材を備えた米国医学部に進み、世界最高峰の医学教育を受けたいと考えるようになりました。米国医学部は大学院博士課程であり、入学には北米の大学を優秀な成績で卒業することが求められます。高校卒業後まずは、幼い頃からの憧れである津田梅子先生が学ばれた米国フィラデルフィアのBryn Mawr 大学に留学しました。
ボトマック河畔の桜並木に魅せられて
ワシントンD.C.の桜並木
米国籍の無い学生に門戸を開く医学部は、トップレベルの大学に限られます。残念ながら私のBryn Mawr 大学卒業時のGPA やMCAT(医科大学入学試験)の点数では合格に届かなかったので、卒業後は医学部進学に特化した修士課程に進むことにしました。進学先を迷っていた3 月、ワシントンD.C. を訪れた際にボトマック河畔で咲き誇る日本の桜を見て、私も必ず米国で世界の人に役立つ日本人医師になると決意を新たにしました。その後、ワシントンD.C. のジョージタウン大学修士課程に進学し、同大学医学部に入学しました。