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奨学金留学
体験レポート
2025年6月4日更新
留学先国・地域:アメリカ合衆国・アマースト
留学期間:2023年9月~2027年5月
学校名:University of Massachusetts Amherst
専攻名:機械工学
留学形態:学士課程への進学
奨学金:JASSO給付型「海外留学支援制度(学部学位取得型)」、留学した学校の奨学金
留学の動機について
Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
留学しようと思った動機は主に二つあります。
一つは自分が学びたい分野である機械工学特にロボティクス分野でアメリカ合衆国が最先端技術をいくつも発明しており、その基にある大学環境で学びたいと思ったからです。
もう一つの理由は高校の一年の2学期以前はニュージーランド、アメリカ合衆国、パキスタン、イスラエルと親の仕事の都合でアメリカン・インターナショナルスクールに通っていたので自分が一番力を発揮できる環境で学びたいと思いアメリカへ留学しようと思いました。
Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
University of Massachusetts Amherstを選んだ理由は二つあります。
一つは、工学全般に力を入れている大学で特に自分が学びたい機械工学のロボティクス分野でのウェアラブル技術やソフトロボティクスを行っている研究室があるからです。
二つ目の理由は、以前マサチューセッツ州のボストンに住んでいて、治安や都市から離れた環境を知っていて好ましく思っていることと、もしもの時現地で頼れる知り合いがいるからです。
Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか。
高校一年の二学期以前は親の仕事の都合で複数の国を数年ごとに転々としてきたこともあり、直接親と留学について話す前からある程度予想していたと思うので、給付型奨学金に受かり受給することを条件に承諾し応援してくれました。
留学の準備について
Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか。
留学の準備を行動に移したのは高校二年生の二学期でした。
最初はアメリカ留学する上で必須な英語能力を証明するテストのTOEFL iBTを受けることから始めました。TOEFL iBTは大学出願には期限切れで使えないものの、イスラエルに住んでいた時受験していて要求される基準を超えていたので、塾など特別対策はしないで受けました。
次はSAT対策と受験を二年生の三学期から行いました。
この時SAT対策ができる塾を探すにあったって、大学のエッセーと奨学金のエッセー対策もでき、実績のある塾を探しました。塾の対策期間は夏休みまででしたが、その間とその後で合計5回受験しました。
同時期に行きたい大学と奨学金のリサーチとエッセーのブレインストーミングを始めました。方法としては自分でインタネット使い、興味分野のロボティクス関連で研究を行っている大学を探し、気に入った大学を選びました。
次にエッセー作成に取り掛かり、Early Actionの大学は10月ごろ、Regular Decisionは12月末・1月頭ごろに書き終え出願しました。
大学のエッセーが形になってきた時期から、それを基にそれぞれの奨学金エッセーを作り、適宜提出しました。5月1日以前に行く大学に在籍デポジットを払い、5月中旬に大学からビザ取得に必要なI-20が送られてきたので、すぐにビザ申請を始めました。留学終了時までに有効なパスポート作成から取り掛かり、実際の申請は過去にアメリカ入国していたので、対面でインタビューなどする必要がなく、受け取り以外オンラインで完結し、二週間くらいで取得することができました。
Q. 留学にはどのくらい費用がかかりましたか。留学の資金調達はどのように行いましたか 。
留学にかかった費用は大きく学費、生活費に分けられます。具体的に学費(寮費、額食費含む)は一年64,000ドル程度、生活費は1か月100ドル程度します。奨学金の情報収集は、海外留学対象の学士課程の4年間受給できる給付型奨学金の条件に満たされる奨学金を自分でインターネットを使い探しました。
Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いました。特に苦労したことや気を付けたほうがいいことなどを教えてください。
手続きは送られてきた資料やウェブサイトを熟読し、提出前には用意したものを再度確認し提出しました。期限と要求されているものを間違えなく余裕をもって用意し、提出すればいいと思います。
留学中の様子について
Q. 留学中の学校生活はどうでしたか。海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。
アメリカ内だけでなく世界中から私と同じように留学してきた学生が多く在籍していて、ディスカッションやグループプロジェクトなどで各々のユニーク観点を知ることができました。さらに私の大学では、iConsという授業の一つとして、STEM系とビジネス専攻の分野の垣根を越えてグローバルな課題解決を模索し、実行を可能とする4年プログラムがあります。そこで他専攻の同じ課題に対する解決方法を知ったり、得意分野を生かしてグループとしての解決案を模索するなど難しく楽しい経験をしました。
Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
留学中の生活で大変だったことは病気にかかることでした。病気になることが大変だったのは、自分で自分の面倒を見る必要があったからです。特に休み中に病気にかかった時はルームメイトにうつす心配がないものの、身の回りのことや食事など気分がすぐれないまま行うことが大変でした。対応としては常に備えておくことが重要で、日本から持っていく物の中に非常食と体温計、風邪薬などを入れた救急箱を使いました。
留学後について
Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか。留学前と比べて成長した面はありますか。
留学を通じて自分には思っているより多くの時間があることに気づきました。自分がやりたいことのために機械工学の授業、iConsプログラム、副専攻の授業、課外活動など色々機会があったので、時間を必要とする物をとりあえずできるのでやってみたところ、最初は自分でも多すぎと思っていましたが、実際に学期が始まると特に生産的なことをやっていない時間に気づくことができました。
Q. 留学後の進路について教えてください。
留学後の進路はまだ決めてはいませんが、選択肢としては4+1の修士課程を目指すか、日本で就職の2つを今のところ考えています。修士課程に関しては、機械工学の分野で自分が探求したいロボット、外骨格分野は学士課程のみでは知識不十分と思っているので、留学している大学の4+1プログラムを必要性や費用など含めて検討しています。それが叶わないなら、学士課程で学んだことを日本に戻り興味分野のロボット開発などで活かしていきたいと思っています。
Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
自分から行動を起こすことが海外留学で一番大事なことだと思っています。周りに気付いてもらったり、何かしてもらったり期待するのではなく、自分から発言したり、話しかけたり、参加してみたりするとこでしか開けない機会が数多く周りに存在するので、自分で海外留学をするとアクションを起こした心構えをを忘れず実践することによってより充実した留学経験を積めると思います。
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