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奨学金留学
体験レポート
留学先国・地域:アメリカ合衆国・ニュージャージー州
専攻名:数学
留学期間:2023年9月~
留学形態:博士課程への進学
奨学金:JASSO給付型「海外留学支援制度(大学院学位取得型)」、留学先校の奨学金
留学の動機について
Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
興味のあった分野を実際に研究していらっしゃる教授が日本に少なかった。
Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
興味のあった分野を研究していらっしゃる有名な教授が留学先の国に複数いらっしゃったので、それらの学校に出願した。また、出願先の国は留学先としては定番でもあった。
留学の準備について
Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか。
ぼんやりと留学を考えてはいたが準備を始めたのは進学の1年半ほど前からだった。
情報収集については、有名校にしか出願しなかったのでさほど準備を要しなかった。TOEFLなどを進学の1年半ほど前に受けた。対策はあまりしなかった。
推薦状の執筆を進学の1年少々前から先生方にお願いした。
進学の1年前ごろに出願用のウェブサイトが開設されたので出願を始めた。志望動機などは校正を知り合いに頼んで結局出願の締め切り直前まで完成しなかった。
進学の半年ほど前に合格発表があった。
出願を始める少し前からこの頃まで国内の奨学金への出願や面接などがあった。
ビザの申請は進学3か月前ごろに始めた。
Q. 留学にはどのくらい費用がかかりましたか。留学の資金調達はどのように行いましたか。
奨学金の情報収集について、ネット上での検索や奨学金の情報を纏めたサイトを使ったこと以外は覚えていない。奨学金の申請のためだけに行ったことも書類の記入以外なかった。日本国内および大学からの奨学金によって生活に十分な費用が賄われているため、留学にかかった経費は計算したことがない。日本国内の奨学金が支給されなかったとしても、大学からの奨学金によって生活に十分な費用が支給されていたものと思われる。
Q. 準備しておいてよかったこと、また準備しておいたほうがいいことなどはありますか。
英語を準備するべきだとは思うが、突然準備を始めてうまくいくかは知らない。また生活の質は日本に劣る場合が多いような気がするので、現地の生活について事前に調べておくといいかもしれない。
留学中の様子について
Q. 留学中の学校生活はどうでしたか。日本の学校との違いや、海外の学校だからこそ苦労すること、学校生活での楽しみなどを教えてください。
現地での生活にいろいろと不快な面はあったものの、以前にも海外で短期滞在をしたことはあったので、妥協には時間を要しなかった。
日本では研究への圧力があるような気がしていたが、今の指導教官には出版論文数は気にしなくていいと言われて安心した。より一般に、英語で会話しているためだと思うが、指導教官との距離は以前より近いように感じる。ただ、日本でも指導教官とうまく研究上のコミュニケーションをとるべきだったかもしれない。
日本では、学科の友人はかなり前から知っていた人かその知り合いで、悪ふざけなどもできるような仲だったが、こちらでは最近知り合った人ばかりなので、距離を詰め過ぎずに接しようと思うケースが多い。食事が大学からふるまわれることが多くて助かるが、そうした食事が余っているのを見ると、そんなことではなく日本の大学のように図書にお金を使ってほしいと思うこともある。
Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
特に大変だと思ったことはない。
留学後について
Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか。留学前と比べて成長した面はありますか。
学校ごとに見れば先生方の研究テーマが大きく違っていても、国全体で見れば各研究テーマに携わる人の数が日本より多いので、大きい研究集会に行けば色々な話が聞けて楽しい。日本にいる時よりワークライフバランスに気を使うようになった。尤も、加齢の影響でそうしたことに気を使わざるを得なくなっただけかもしれない。
Q. 留学後の進路について教えてください。
ポスドクになったのち研究者になりたい。
Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
語学力を積み上げてさえいれば留学は可能だと思うので頑張ってください。
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