留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

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留学先国・地域:アメリカ合衆国・ロサンゼルス
学校名:カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)
専攻名:国際教養学部
留学期間:2023年9月~2027年6月
留学形態:学士課程への進学
奨学金:JASSO給付型「海外留学支援制度(学部学位取得型)」

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
幼い頃から外国の絵本や文学が好きで、物語の背景や登場人物の心理が日本の常識とかけ離れていることに興味を持ちました。もっとたくさんの文化や価値観に触れるため英語を勉強し、本を読み続けるうちに中学3年生で英検1級に合格しました。
紙面では伝わってこない価値観の違いを現地の人と関わることでもっと理解したいと思うようになり、海外留学への夢が膨らみました。コロナ禍で過ごした高校時代を経て、より自分の視野を広げるために大学で留学することを決意しました。

Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
さまざまな文化的背景を持つ人と関わるため、留学先は多様性に溢れる地域が良いと決めていました。人種の坩堝と呼ばれるカリフォルニア州ロサンゼルスに校舎を構えるUCLAから合格をいただけてラッキーでした。

Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか。
父は留学賛成派でしたが、母からは国内の大学に行ってほしいと頼まれました。大学まで一度も留学した経験がなかったので、親が心配するのも当然のことです。結局は母を説得することができ、今では留学を応援してくれています。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか。
留学を考え始めたのは高校1年生の夏休みでした。コロナ真っ只中で遊びに行く場所もなく、オンラインで行われたアメリカの大学の説明会に参加したことがきっかけでした。
まだ海外で学ぶ夢をあきらめなくてもいいんだ!と気づき、そこから必死で情報収集を始めました。
高校1、2年生のうちはSATとTOEFL対策中心で、あとはエッセイ執筆に向けた自己分析を少し行なっていました。   
高校3年生の夏に出願校をある程度決め、エッセイ執筆に取り組みました。ちなみに、私のスケジュールは遅めなので、あまり参考にならないかもしれないです。
出願は高校3年生の12月~1月にかけて行いました。   
ビザの申請は大学から合格通知が届いてからだったので、高校を卒業した後の6月くらいだったと思います。

Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか。
留学エージェントさんの無料オンライン説明会に参加したり、SNSで留学されている大学生の方にメッセージを送ってメンターをしていただいたりしました。私はインターではなく日本の高校に通っており、海外の大学へ進学をした先輩がいない状態だったので、正直かなり暗中模索でした。

Q. 留学中の住まいはどのように探しましたか。
1年生から寮に住んでいます。

Q. 語学学習はどのように行っていましたか。
とにかく気になる英語の本をネットで探しては中古で購入し、片っ端から読んでいました。TOEFLやSATにはさまざまな学問のジャンルから読解問題が出題されるので、物語だけでなく、生物学や政治学、歴史や経済学の本を読みあさりました。そのおかげで、大学に入ってからも読書で身についた予備知識が役に立っています。

Q. 留学にはどのくらい費用がかかりましたか。留学の資金調達はどのように行いましたか。
UCLAはアメリカの州立大学なので、私立に比べれば学費は安いとされていますが、円安の影響も受けて1年間で900万円ほど(学費・保険料・生活費・食費込み)かかります。
日本学生支援機構さんに支援していただいているおかげで、この留学が成り立っています。ありがとうございます。

Q. 準備しておいてよかったこと、また準備しておいたほうがいいことなどはありますか。
高校時代はたくさんのことに挑戦していたのが良かったと思います。クラブ・生徒会活動など学校内の課外活動だけでなく、学校外でもコンテストに応募したりボランティア活動を行うなど、高校生という枠を超えて幅広く活動していました。そのおかげでエッセイに書けることが多くなり、ネタには困らなかったです。また、一つ一つの活動を通して自分の違う側面を発見することにも繋がり、より深く自己分析をすることができました。
自己分析の仕方については人それぞれメソッドがあると思いますが、私の場合は時系列順に自分史を書いてみたり、自伝を書いてみたり、またクラスの友達に「私って熟語で表すとどんな人だと思う?」と聞いて紙にコメントを書いてもらったりしました。自分から見た自分と人から見た自分、双方をうまくエッセイに取り入れられるとベストかなと思います。

Q. 留学中の学校生活はどうでしたか。日本の学校との違いや、海外の学校だからこそ苦労すること、学校生活での楽しみなどを教えてください。
日本の学校と違うのは、学生の学ぶことに対する積極性です。教授は有名な学者の方が多く、生徒は限られた授業時間の中で少しでも多くを学びたいので、講義中は質問が飛び交います。みんな熱いです!   
また、教授から受ける講義とは別にディスカッションというクラスの種類があるのもアメリカ独特だと思います。准教授がリードするディスカッションでは、授業で学んだ内容に関して生徒同士で意見をぶつけ合います。それぞれの文化的背景や価値観を尊重しつつ、自分の意見をしっかり伝える良い練習になっています。   
学校生活で楽しいのは、自分とかけ離れた価値観に出会うときです。自分の中の「当たり前」だと思っていた概念が壊されるのが当たり前の毎日は、臨場感に満ちてワクワクします。

Q. 学校外の生活はどうでしたか。寮などでの生活や休日の過ごし方、町の治安などについても教えてください。
休日は友達とビーチに行ったりしています。治安が悪い地域もあるので、なるべく避けるようにしています。キャンパスを出る時は友達と歩くようにしています。

Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
留学したばかりの1年目はとにかく驚きばかりで大変だった記憶があります。気候、食べ物、習慣が日本と全く違うので、慣れるのに時間がかかりました。   
現地の学生さんとはすぐに打ち解けることができました。自分が興味を持ったイベントにたくさん参加しているうちに、良い友人を多く作ることができました。自分が留学生だからと言って、現地の子と自分の間に心理的な壁を作らないことが大切だと思います。どんな人にもフレンドリーに接していれば仲間に入れてくれます。   
いまだにホームシックになることもありますが、そういう時は「どうして自分が今ここにいるのか」を思い出すようにしています。違う価値観に触れたくて、自分の意思で留学を決意してここにいることと、たくさんの方が自分を応援してくださっていることを思い出すと頑張ろうという希望と勇気が湧いてきます。

Q. アルバイトやインターンなどの活動はしていましたか。
UCLAのサマーカレッジで、国際関係学の教授補佐のバイトをさせていただきました。現地の高校生に国際関係学と模擬国連を教える2週間のプログラムでした。   
また、学食でもアルバイトをさせていただきました。
 

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか。留学前と比べて成長した面はありますか。
留学を通して、自分の体力、学力、精神力、持久力が全て篩にかけられました。何度も挫けそうになりながらも素晴らしい仲間と家族に恵まれ、励まされて助けられてきました。自分の弱さを何度も見せつけられ、だからこそそれらを乗り越えたときに自分の強さを実感することができました。   
これは実際に現地で大学生活を送ったからこそ手に入れるることができた、かけがえのない経験だと思います。親元を離れ、慣れた土地を離れてたくさん心細い経験をしたからこそ、新しい自分を発見することができました。   
いつも応援してくださる方々に感謝です。

Q. 留学後の進路について教えてください。
卒業後は金融業界に就職したいと考えています。国際的な金融取引のスペシャリストになり、現地と日本企業を結ぶ架け橋になりたいです。

Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
「大学受験」と聞くと大変そうでネガティブなイメージがありますが、これはあなたが未来への一歩を踏み出すための扉でもあります。なんとなく周りが頑張っているから自分もやる、というのではなく、どうして自分がその大学へ行きたいのか考えてみてください。
その答えが海外にあるなら、たとえ学校に前例がいなくても、さまざまな逆風が吹いていても、ぜひチャレンジして行って欲しいです。   
目標と憧れがあれば、努力は努力と思わずとも自然とできてしまうものなのではないかと思います。夢の大学に合格を果たした後も、苦しい経験をたくさんするかもしれません。その時も、高校時代に描いた目標や憧れを思い出すことによって自分でも想像を超えるような力を出すことができるはずです。   
海外で、あなたをまるで別人にしてしまう刺激的な大学生活を送ってみませんか?

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。