留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

生活情報

最新の情報について、ビザや渡航後の在留手続きについては日本国内の大使館・総領事館や現地の出入国管理庁、学校情報は留学を希望する学校に直接確認してください。
メキシコには学生寮は少なく、大学や語学学校が持っている滞在先リスト(データベース)の中からホームステイ先やアパートを選ぶのが主流です。
大学にホストファミリーや家主として登録するためには、一般的に厳しい基準を満たしていなければなりません。大学によっては、半年に一度ホストファミリーや家主に対して評価を実施し、一定の基準を満たしていない場合は登録から外されることもあります。メキシコに到着したばかりで生活に慣れていない時期には、大学から紹介された住まいを選ぶことをおすすめします。
メキシコに到着する前に住まいが決まらない場合は、大学の留学・国際交流担当部署(名称は大学によって異なります)に問い合わせ、ホテルを紹介してもらうことも可能です。このように、現地に到着してから、大学を通じて住まいを決めることも選択肢の一つです。
住居形態の特徴は下記の表のとおりです。
  特徴
・少数の大学のみ提供
・共同使用設備が多い
・門限など寮の規則あり
・共同使用設備の清掃やシーツなどの交換は定期的に実施してもらえる
・食事は自炊、もしくは寮や大学の食堂を利用するのが一般的
・学生カウンセラーが常駐する場合もある
ホームステイ ・通常3食付き
・共同使用設備が多い
・各家庭の決まりごとがある
・メキシコの家庭を体験でき、語学の上達が期待できる
アパート ・食事は自炊で門限もなく、自由度は高い
・シェアすることが多い
・共同生活のルールについて、最初にルームメートと確認する必要がある
ワンルームマンション ・ひとり暮らし用の住居で、通常は個人で契約
・プライバシーが守られ、自分のペースで生活できる
・家具付きの物件、TV・無線インターネット完備の物件もあり
・費用はシェアアパートより高い
出典:大学アンケートや聞き取り調査をもとに作成

費用の例(2017年現在)
*レート計算は外国為替情報ページ(例:https://jp.reuters.com/markets/currencies)にて参照できます。レートは常に変動していますのでご注意ください)
【寮】
ラス・アメリカス・プエブラ大学 学生寮(2017年秋学期)
種類 費用
1人部屋 26,200ドル/半年
2人部屋 22,100ドル/半年

プエブラ州立自治大学 学生寮
3,190ペソ/月(2017年8月~2018年5月までの10か月間)
【ホームステイ】
ラサール大学斡旋
種類 費用
プランA(3食付き) 8,000ペソ/月
プランB(2食付き) 7,000ペソ/月
プランC(1食付き) 6,000ペソ/月
プランD(食事なし) 5,000ペソ/月
コリマ大学斡旋
4,000~4,500ペソ/月(食事付き)

【アパート】
メキシコ州
約2,500ペソ/月(シェアした場合の1人当たりの費用)

【ワンルームマンション】
メキシコシティ
2,800~4,000ペソ/月

メキシコ アパート

日本から持っていくと便利なもの
メキシコシティなどの主要都市では、日本食の食材を含め、日常生活に必要なものはほぼすべて手に入りますが、日本から持参すると便利なものもあります。
  • 電化製品(ノートPC、デジタルカメラなど)
  • 日本を紹介するのに役立つもの(絵葉書、家族写真など)
  • 日本風のTシャツ、はっぴ、浴衣など
  • フォーマルな服装(スーツなど)一式
  • 息抜きのための日本語の小説など
物価
物価は日本より平均的に安いといえますが、購入する商品や場所によって価格は大きく異なります。たとえば、衣類や靴をデパートで購入した場合、価格は日本とあまり変わりませんが、スーパーマーケット、常設市場(Mercado)や移動市場(Mercado sobre ruedasまたはTianguis)で購入すればとても安く手に入ることもあります。ただし、品質や種類は日本ほど多様ではありません。果物や野菜は日本に比べて安く、Mercadoでは値段の交渉もできます。なお、消費税は一律16%ですが、食料品、医療費、教育費などは非課税、または税率0%です。
物価参考リスト2017年(価格はあくまでも目安)
野菜・果物(1キロ)
10~30ペソ
食パン(1袋)
28ペソ
米(2キロ)
44ペソ
卵(12個)
30ペソ
菓子パン
4~10ペソ
ヨーグルト(150グラム)
5ぺソ
ビール(6缶)
80ペソ
チョコレート(540グラム)
56ペソ
トイレットペーパー(6個)
20~50ペソ
公共交通機関 運賃表
都市 市内バス 地下鉄 メトロバス 
Ciudad de Mexico(メキシコシティ) 5キロ未満:6ペソ
5キロ以上:7ペソ
5ペソ 6ペソ(空港までは30ペソ)
Monterrey(モンテレイ) 4.5ペソ 4.5ペソ 8ペソ
Guadalajara(グアダラハラ) 7ペソ 7ペソ  

メキシコ 青空市

健康面で気をつけるべき点は、地域によって若干異なります。たとえば、メキシコシティは高地にあるため、慣れるまでは空気が薄いと感じるほか、紫外線の強さ、大気汚染などにも注意する必要があります。ユカタンなどの熱帯地域については、日差しが強いので日射病などに気をつけ、こまめに水分補給をすることをおすすめします。
メキシコへ留学する前に、必ずなんらかの保険に加入しておく必要があります。奨学金や大学によっては、メキシコ社会保障庁の保険(Insituto Mexicano del Seguro Social:IMS)に強制的に加入しなければならない場合もあります。公立の高等教育機関に籍を置く学生は、だれでも無償でIMSSに加入することができます。
総合病院と診療所
メキシコの総合病院は公立(州立含む)と私立に分類されます。公立の病院の医療費は非常に安く設定されています。IMSSに加入している場合は、一部深刻な持病を除き、無料で治療が受けられます。ただし、患者数も多く、待ち時間が長いという問題もあります。一方、私立病院は徹底したサービスを提供していますが、医療費は高額です。
なお、公立病院で働く医師の多くは、私立の総合病院でも働いていることが多く、さらに私立の総合病院に併設されている建物(Torre de Consultorios)で診療所(Consultorio)を経営しているケースが多々あります。診療所は個人経営で、専門分野の医療サービスを受けることができます。待ち時間も少なく、医師と密なコミュニケーションをとれますが、IMSSの保険はきかないので、全額自己負担となります。民間の保険や海外留学生保険の場合は、それぞれの規定に基づき全額、もしくは一部のみ負担となります。日本語が通じる医師が必要な場合は、下記の病院へ行くとよいでしょう。
【メキシコシティ】
【グアダラハラ】

Hospital San Javier(オスピタル・サン・ハビエル)〔英語・スペイン語〕各科の診療が可能な総合病院。日本人医師による日本語サポートあり。

大学の医療センターや医療制度
大学には必ず医療センターがあり、医師または看護師が常駐しています。大学によっては、キャンパス専用の救急車を配置しているところもあります。国立大学や私立大学では、総合医療のほかに、歯科、皮膚科、内科、消化器科、耳鼻科、精神科の専門医療を受けることも可能ですし、各種検査やレントゲン検査設備も整備されています。これらの医療サービスを受けるには学生証を提示する必要があります。また、定期的、かつ強制的に学生の健康診断を行っている大学もあります。

メキシコ 病院

薬局
メキシコの薬局には24時間営業や、自宅への配達サービスを行っているところが多くあります。スーパーマーケットの中にも薬局があります。基本的に医薬品の購入には医師の処方箋が必要ですが、一部抗生物質などを含め、日本と比較するとより多くの医薬品が「一般用薬品」として分類されています。
医薬品は箱単位で購入します。箱には成分、副作用、使用期限などが記載してあります。なお、日本の風邪薬や下痢止めを持参しても効き目がないことも多々あります。具合が悪くなった場合は、医師の診察を受けることが先決です。
メキシコの国民健康保険
メキシコ社会保障庁の保険(Instituto Mexicano del Seguro Social:IMSS)は、中南米諸国で最大の社会保障制度です。メキシコの企業で就労する場合はIMSSへの加入が義務付けられています。本来、学生の加入は自由ですが、奨学金制度や大学によっては、奨学生採用の一定期間後、もしくは入学と同時に、大学が自動的に加入手続きを行う場合があります(例:メキシコ政府奨学金)。
疾病・傷害の際IMSSに加入していると、公立の病院では無料で医療サービスを受けることができます。
海外旅行保険
病状などをスペイン語で伝えられないといった不安がある場合、英語や日本語が通じる私立病院に行くことが一般的です。ただし、私立病院ではIMSSが適用されないため治療費は全額自己負担になります。日本で民間の海外旅行保険や留学生保険に加入することや、国民健康保険の海外療養費支給制度を利用することをおすすめします。保険により保障範囲が異なり、一時的に医療費全額の立て替え払いが必要とされる場合もあるため、事前に契約先や各地方自治体などによく内容を確認しておきましょう。
メキシコの治安
在メキシコ日本国大使館が提供している「2016年邦人被害概況」によると邦人の盗難などの被害は減少傾向にありますが、犯罪が凶悪化する傾向を示しています。足を踏み入れないほうが良い地域に関してしっかりと情報収集しておきましょう。現地に着いてからは、ホストファミリーやメキシコ人の友達にアドバイスをもらうことも大切です。
外務省の渡航情報や、日本大使館のホームページ「安全情報」を事前にチェックしておくことにより意識も高まります。特に、日本大使館のホームページにはメキシコにおける邦人被害の特徴や、被害が多い地区に関する情報が掲載されており、貴重な参考情報となります。

在メキシコ日本国大使館 安全情報

外務省 海外安全ホームページ メキシコ


基本的な安全対策として以下の項目が挙げられます:
  • 徒歩で移動する場合、周囲に気を配り、緊張感を持って歩く。
  • 高価な装飾品やパスポートなどの貴重品は持ち歩かない。パスポートについてはコピーを携帯し、原本は家に保管する。
  • 現金は、その日に必要な金額(なるべく小銭や小額紙幣)のみを持ち歩く。
  • 現金での支払いの際、おつりがある場合は必ずその場で金額を確認する。日本のように、店員が紙幣や小銭を数えながら渡してくれることはあまりない。
  • バッグは、完全に閉められるものにする。少しでも隙間があると、スリの標的になってしまう可能性がある。
  • 荷物を置きっぱなしにしない。持ち歩いているときも、横がけにする、前で抱えるなど、十分気をつける。
  • 夜ひとりで出歩くことは避ける。
  • 道を渡る際、歩行者用の信号が青であったとしても、必ず左右を確認してから渡る。
  • 各地方自治体から正式に認可されていない不法タクシー(一般的には‟Taxi Pirata”と呼ばれる)は使わない。(タクシーに関する詳細は「交通・通学」を参照)

 

警察・救急車・消防署
メキシコでは、各都市で警察、救急車、消防署の電話番号が異なります。大学によっては、留学生のためのオリエンテーションを実施したり、ホームページに注意事項を掲載したり、メキシコでの生活に関するパンフレットを配布したりしています。また、各地方自治体のホームページも確認しておくとよいでしょう。
メキシコシティをはじめ、いくつかの自治体では複数の緊急連絡先を911番に集約する取り組みが行われています。
主要都市緊急連絡先リスト(2017年8月)
機関名 メキシコシティ グアダラハラ モンテレイ
警察 911 1201-6070 911
救急車 911 3614-5252 911
消防署 911 1201-7700 911
紛失物・尋ね人(LOCATEL) 5658-1111 3134 4982 070

自治体サイト(緊急連絡情報)
事件・事故に巻き込まれたときは
外国に3か月以上滞在する日本人は、その地域を管轄する大使館または総領事館に氏名をはじめ、パスポート番号、連絡先などを記載した「在留届」を提出しなければなりません。従って、3か月以上の留学を目的としてメキシコに渡航する場合、到着後まずは在メキシコ日本国大使館に「在留届」を提出してください。
パスポートの盗難や紛失を含む事件や事故に巻き込まれた場合、まずは警察と日本大使館に連絡しましょう。なお、パスポートを盗難・紛失した場合、再発行手続きには警察への紛失届けが必要となります。

在メキシコ日本国大使館 在留届

メキシコ 警察官

銀行口座・送金・携帯電話・インターネット
銀行口座の開設
メキシコでの銀行口座の開設は簡単です。必要書類はパスポートと学生ビザです。日本のように印鑑を使う習慣はないのでサインが基本となります。また、郵便貯金制度はありません。
銀行の営業時間は午前9時から午後4時が一般的ですが、銀行により異なります。土日に営業している店舗もあります。ATMは24時間営業していますが、使用する際はなるべくひとりでは行かず、周囲に十分気を配るなど注意してください。また、これらのATMではクレジットカードを使って、現金(ペソ)を引き出すことも可能です。この場合、支払いは円建てになりますので、為替レートの変動や手数料を考慮することが必要です。
日本からメキシコへの送金
海外送金は、どこの銀行でも扱っているわけではないので、事前に各銀行に確認する必要があります。銀行を選ぶ際には、以下の点を考慮するとよいでしょう。
・事前の登録作業の有無
・手数料
・送金にかかる時間
・TTSレート(海外との電信為替送金の際に銀行が提示する円から外貨への為替レート)
 
銀行によって必要書類や手続きが異なる場合がありますので、個別に詳細を確認したうえで、比較・検討することをおすすめします。
 
メキシコへの送金に際しては、CLABE(※)と呼ばれる口座番号情報(18桁)が必要となりますので、事前に受取人にCLABE番号を確認しておきましょう。
※CLABE
CLABE Account Numberの略。メキシコの中央銀行と現地の銀行協会が共同で2004年に導入した統一口座番号体系にもとづいて、口座保有者に対し個別に付与される番号。現地の銀行コード(3桁)、都市コード(3桁)、口座番号(11桁)、チェックデジット(1桁)の計18桁からなる。


メキシコへの送金が可能な金融機関の例
 

メキシコ ぴぎー

携帯電話・インターネット
【携帯電話】
メキシコでも携帯電話が急速に普及しています。競争も高まったことから、各社が様々なサービスを提供していますが、短期間(1年以内)の留学である場合は、基本料金が不要で手続きも比較的簡単なプリペイド携帯を利用することも可能です。
スマートフォンなどの普及に伴い、料金体系が大幅に変わっています。

プリペイド料金
【インターネット】
主要大学の在籍生は、無料で構内のどこからでも個人のノートPCからインターネットにアクセスすることが可能です。大学の外でも、ファミリーレストランや有名コーヒーショップチェーンなどでは、無線LAN(Wi-Fiなど)のサービスを提供しています。主要都市であれば、インターネットカフェもたくさんあります。ただし、日本語が読めても入力ができない端末も多いため、個人のPCを持参すると便利です。
メキシコシティの公共交通手段には、地下鉄(Metro)、マイクロバス(Microbus)、バス(Autobus)、メトロバス(Metrobus)があります。料金は、地下鉄は一律5ペソ、マイクロバスは5ペソ~6.5ペソ、メトロバスは一律6ペソと、非常に便利かつ安いことで有名です。ただし、メキシコシティやグアダラハラ、モンテレイなどの大都市では、渋滞が深刻化してきていますので、時間に余裕を持って行動することが重要です。
タクシー
メキシコシティに到着したら、市内への移動手段として、地下鉄などの公共交通機関を利用することもできますが、空港での営業許可を得ているタクシーを使うことをおすすめします。空港での営業を許可されているタクシー会社は、ターミナル1ではPorto Taxi、Sitio 300、Nueva Imagen、Excelencia、ターミナル2ではPorto Taxi、Sitio 300、Nueva Imagen、Excelencia、Confort、Yellow Cabです。認可タクシーの車体は白か黄色で、飛行機のマークが入っています。到着ロビーに各会社のカウンターがあり、行き先別に料金が表示されています。事前に空港内のカウンターで乗車券を購入するため、タクシーの運転手への支払いは不要です。空港からダウンタウンまでは230~280ペソ程度です。

メキシコシティ国際空港 認可タクシー〔英語・スペイン語〕

空港タクシー以外で、街中を走っている認可タクシーにはTaxi de Sitio(タクシー・デ・シティオ)とTaxi Libre(タクシー・リブレ)があります。前者は特定の場所で待機しているタクシーで、地下鉄やバスの駅、ほとんどのショッピングセンターやスーパーのそばに乗り場があり、電話で呼び出すこともできます。車体に‶SITIO”のロゴが入っているのが特徴です。後者は手を挙げて止める「流し」のタクシーです。強盗などの事件が頻発しているため、リブレの利用はおすすめしません。Taxi de Sitioのほうが割高ですが、ドライバーの身元などが確認できるといった観点からは、安全性は高いといえます。このほかにRadio Taxiと呼ばれる、無線タクシーがあります。
メキシコでもタクシー配車アプリが配信されています。アプリによってサービス内容や支払い方法がちがいますので、利用する際はよく比較、検討することをおすすめします。

メキシコシティ:タクシー料金表
  Taxi Libre Taxi de Sitio Radio Taxi
初乗り 8.74ペソ 13.10ペソ 27.30ペソ
250mごともしくは45秒ごと 1.07ペソ 1.30ペソ 1.84ペソ

注意が必要なのは、認可されていないTaxi Pirata(不法タクシー)の存在です。認可タクシーと不法タクシーを見分ける基準として、認可されているタクシーは写真つきのドライバー証明書(Tarjeton)がフロントガラスの右下に張ってあります。また、ナンバープレートで見分ける方法もあります。Taxi de SitioとTaxi Libreのナンバープレートは、AまたはBではじまります。
地下鉄
メキシコシティには12の路線(1~9、12、A・B)があります。運行時間(平日 5時~24時、土曜日 6時~24時、日曜日・祭日 7時~24時)が決まっているのみで、日本のような時刻表はありません。しかし、平均して5分~10分に1台は運行しているため、とても便利です。料金は一律5ペソです。なお、各駅にはその駅名にちなんだシンボルも表示されています。
モンテレイ(ヌエボ・レオン州)の地下鉄は2つの路線があり、料金は一律4.5ペソです。メトロバス(Metrobus)、メトロエンラセ(MetroEnlace)、トランスメトロ(TransMetro)といった公共交通と接続しています。

メキシコ 地下鉄

バス・マイクロバス・メトロバス
各主要都市で、一番多い公共交通手段はバスおよびマイクロバスです。料金は都市によってちがいますが、メキシコシティの場合、マイクロバスは5~6.5ペソ、バスは6~7ペソ、メトロバスは6ペソです(2017年8月現在)。マイクロバスはバスやメトロバスと異なり、ほぼどこでも乗降が可能です。マイクロバスとバスは、メキシコシティを広範囲にわたって運行しています。メトロバスは6つの路線が走っています。
2008年1月から、メキシコシティでは女性専用バスが導入されました。車体には‟ATENEA”の文字が記されています。妊婦、高齢者、障害者は無料です。また、地下鉄やメトロバスも時間帯によっては、「女性専用車輌」や「女性専用セクション」を設けています。

メキシコシティ以外でも、グアダラハラやモンテレイなどの大都市では公共交通手段が発達しています。詳しい情報は自治体のホームページで提供しています。
【メキシコシティ】
【モンテレイ】
自動車
‟Hoy no circula” プログラム
大気汚染が深刻な問題となっているメキシコシティ首都圏では、ナンバープレートの最後一桁によって、自動車の使用が禁止されている曜日があります。たとえば、5と6で終わるナンバープレートは、月曜日はメキシコシティ首都圏内を走ることはできません。
この規制は平日に限られていましたが、2009年1月からは土曜日も対象となりました。違反した場合は罰金が科せられ、自動車も一時的に没収されますので、注意が必要です。なお、 新聞やニュース番組で、その日走行が禁止されているナンバーを知ることができますので、自動車で外出する場合は、確認を怠ってはなりません。
Hoy no circulaプログラム公式サイトには、カレンダーも掲載されています。他州や外国のナンバープレートの場合も同様の規制が適用されます。
メキシコシティ首都圏大気汚染測定値(IMECA)
メキシコシティ首都圏では、大気汚染状態の測定値(Indice Metropolitano de la Calidad del Aire:IMECA)を随時、新聞、テレビ、街中の巨大画面などで提供しています。この値によって、大気の状態を「良い(IMECA 0~15)」から「非常に悪い(200以上)」まで5つの段階に分類し、IMECAが200を超えた時点で「緊急プラン」が発動されます。この場合、外出や自動車の使用は完全に禁止となるなどの厳しい措置がとられます。
IMECAの値はメキシコ市政府のホームページでも、公開されています。

メキシコ市政府 Calidad del Aire〔スペイン語〕‶Indice”の数値がIMECAにあたる。

メキシコ 交通渋滞

その他
自転車
地方都市では、プエブラのように自転車で通学可能な場所もあります。しかし、大都市圏では自動車が非常に多いことに加え、運転マナーにも改善すべき点が多々あることから、自転車での移動には日本にいる時以上に注意を払ってください。
大学のバス
自動車以外でのアクセスが難しい大学は、最寄りの地下鉄の駅と大学を結ぶバスを運行していることがあります。また、一部の国立大学は、キャンパスが広いため、キャンパス内に循環バスがある場合もあります。
アルバイト・就職・社会奉仕
留学生のアルバイトに関する制限
留学生のアルバイトは禁止されています。
社会奉仕(Servicio Social)
メキシコでは、学士号(Licenciatura)を取得するための必要条件として社会奉仕‶Servicio Social”が義務付けられています。社会奉仕は大学、省庁、または貧困地域などで合計480時間無償で行います。

メキシコでの学士取得を目的としていなくとも、「ボランティア活動をしたい」という強い希望があれば、大学の教務課など担当部署へ相談してみることをおすすめします。これまでにもストリートチルドレン支援でボランティア活動を行った留学生などがいます。
留学生の卒業後の就職
メキシコでの就職を希望している日本人留学生は、大学の就職支援センター(Bolsa de Trabajo)に問い合わせ、企業側から外国籍の人材に対する需要があるかどうかを確認してみましょう。大半の大学はホームページに在学生・卒業生のための求人広告のデータベースも設けており、閲覧が可能です。ただし、大学からホームページ閲覧のためのパスワードを発行してもらう必要があります。
メキシコにいながら就職が決まった場合は、滞在目的に応じた在留許可証 (Forma Migratoria de No Immigrante:FMNI) が必要になるため、メキシコ出入国管理庁 (Instituto Nacional de Migracion:INM)または同庁の地方支所において、在留資格の種類を「学生」から「就労」に変更する申請を行います。在留許可の審査にはかなりの日数を要する場合がありますので、注意してください。

メキシコ出入国管理庁 在留資格の変更〔スペイン語〕


なお、交換留学生や特定の奨学金制度でメキシコに留学している学生は、留学期間終了後、一度日本へ帰国することが義務付けられている場合があります。このような場合は、メキシコの企業の内定を得た上で一度日本に帰国し、再度メキシコビザ(就労目的)を、駐日メキシコ合衆国大使館領事部にて申請する必要があります。駐日メキシコ大使館では2010年5月以降在留許可証を発行していませんので、ビザで入国後、現地にて在留許可申請を行います。
日本でのビザ申請の詳細については、駐日メキシコ大使館領事部へ直接問い合わせてください

駐日メキシコ合衆国大使館 査証

メキシコ プエブラ図書館

(2017年8月改訂:禁無断転載)

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
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人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。