留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

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「死者の日」の骸骨メイク
留学先国・地域:メキシコ
留学期間:2017年8月~2018年7月
学校名:メキシコ国立自治大学CEPE(外国人向けスペイン語研修センター)
留学形態:語学留学
奨学金:日墨戦略的グローバルパートナーシップ研修計画
 

メキシコ留学を決意したのは、祖父がきっかけでした。私の場合、祖父がメキシコに住んだことがあり、現地に知り合いが多く、他国に比べ留学先として安心感があったことが大きな理由でした。加えて、当時文化人類学を専攻していた自分にとって、祖父や家族、知り合いを通じて見ていたメキシコは、マヤ・アステカなどの歴史とスペイン植民地の歴史という複雑な過去を持ち、そうした伝統に基づく豊かで多様な文化を誇る国で、身を置いて学ぶ環境として、とても魅力的な場所であったことも決め手の一つとなりました。

メキシコ留学を決意したものの、私が大学で選んだ第二外国語はロシア語で、スペイン語圏のメキシコに留学するには語学面でハンデがありました。しかし、スペイン語を十分に話せない人でも応募可能な、外務省のスペイン語人材育成を目的とした「日墨戦略的グローバルパートナーシップ研修計画」を見つけ、急いで書類を揃えて応募。運良く研修生に選ばれました。こういったプログラムは、外務省HPの他、大学HPの留学情報など様々なところに出ていると思いますので、気になる留学先のプログラムが無いかチェックすると良いと思います。
 

メキシコのソウルフード・タコス
メキシコの場合、学生寮などが無いので、まずは自力で家を探すところからスタート。
現地の人の協力を得ながら、研修生それぞれに自分の家を探します。学校については、私の場合は語学学校でのスペイン語学習が研修の中心だったので、初級からのスタートでした。面白かったのは、サルサやメレンゲといったダンスの授業もあるところです。フィエスタ(パーティー)などで踊る機会の多いラテンアメリカならではですね。また私は、スペイン語の練習のために積極的に話しかけ、友達を作りました。言葉の壁に最初は苦労しましたが、沢山の失敗を重ねて出来た友人の中には、交流が今でも続く人がいて、大切な絆となっています。また、メキシコは地方も魅力に溢れ、大自然の中を走るチワワ鉄道に乗る旅に出たりと、メキシコ国内を旅行したことも、いい思い出です。
 

メキシコ留学を通じて、自分がいかにメキシコを知らなかったのかを思い知らされま
した。そこで、メキシコ、そしてラテンアメリカを更に深く学ぶため、大学院のラテン
アメリカ研究コースに進学し、メキシコシティに関する修士論文を執筆しました。大学
院での学びを通じ、ラテンアメリカの他の国々にも関心を持ちました。
 

メキシコでスペイン語を学んだことで世界が広がり、今はアルゼンチンに赴任しています。アルゼンチンも魅力溢れる国ですが、先日の休暇の際にメキシコに「帰省」した際、留学時代の友人たちに温かく迎えてもらい、「帰ってきた!」と強く思いました。今やメキシコは、私にとって第二の故郷とも呼べる存在になっています。
 

お気に入りの旅先の穏やかな港町
スペイン語は、スペインの他、ラテンアメリカでは北はメキシコ(あるいは米国内)から南はアルゼンチンまで、たくさんの国で話されています。発音は日本語に似ていて学びやすいですので、日本人にとっては習得しやすい言語です。是非スペイン語を学び、色々な人と話して、豊かなスペイン語圏の世界に飛び出しましょう!

「全身を使って学ぶ!学んだ言葉はすぐ使う!」
私の場合、ゼロからのスタートだったので、とにかく何でも吸収する精神で生活していました。覚えた単語や表現は必ずその日のうちに会話の中で使って覚える。ラジオや道ゆく人の特徴的な喋り方を真似するなど、生活の全てをスペイン語の糧にしていました。その言葉が当たり前に話される環境の中で学べるのは、留学の良いところですね。そのおかげで、一日一日成長を実感しながら楽しんでスペイン語力を伸ばすことができました。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。