大学・大学院留学
このページは2024年に調査した内容を掲載しています。特殊文字や記号は省略しています。
学校の種類
2024年6月20日現在、中国には合計3,117の高等教育機関があります。
●大学:1,308校
●職業学校:1,560校
●成人高等教育機関:249校
留学までのタイムスケジュール
リンク集(学校検索など)
学位の種類、修業年限
専科課程:2~3年
学士課程(本科): 4~5年
修士課程(碩士):2~3年
博士課程:3~4年
普通進修生(学部聴講生):1~2年
高級進修生(大学院研究生):1~2年
専攻分野
中国において専門分野は、哲学、経済学、法学(政治学、社会学、民族学などを含む)、数学、教育学(体育学を含む)、文学(言語学、芸術学、図書館学を含む)、歴史学、科学、工学、医学、経営学、軍事学の12のカテゴリーに分かれています。
留学生受け入れ条件や提供コース
専科・本科・普通進修生:高等学校卒業かそれに相当する学歴
修士課程(碩士):学士号または同等の学位
博士課程:修士号(碩士)またはそれに相当する学位
高級進修生:修士豪(碩士)または博士在籍中
外国人留学生は日本のセンター試験に相当する普通高等学校招生全国統一考試を受験する必要はありませんが、外国人志願者のために独自の入学試験を設けている大学もあります。
【北京大学の学部の応募資格例】(北京大学ウェブサイトより一部抜粋)
1.原則として、18歳以上25歳未満(2004年9月1日より起算)の心身ともに健康な者で、高等学校卒業以上の学歴を有し、中華人民共和国国籍法の関連規定に基づき、人格、学業ともに優れ、中国国籍以外の外国の有効な旅券を所持し、中国に友好的で、犯罪歴のない者とします。
2.中華人民共和国国籍法および中華人民共和国教育部の関連規定[中華人民共和国教育部外事弁公室[2020年第12号]]によると、両親の両方または一方が中国籍で、外国に定住しており、外国籍で生まれた場合、中国国籍を有ない者とします。
【北京大学の提供コース例】(北京大学ウェブサイトより一部抜粋)
北京大学では、24の学部や大学院などで留学生を受け入れています。
学部生は通常、2年目以降に専攻を選択するため、入学時に専攻までは選択しません。学部の中には、社会学部(社会学、社会事業、人類学)、経済学部(経済、国際経済・貿易、ファイナンス、保険)などがあります。
学費
大学における年間授業料の目安は以下の通りです。
○文系
・学部:14,000~26,000元
・修士(碩士):18,000~30,000元
・博士:22,000~34,000元
○理系
・学部:15,400~33,800元
・修士(碩士):19,800~39,000元
・博士:24,200~44,200元
○医学・体育・芸術
・学部:21,000~52,000元
・修士(碩士):27,000~60,000元
・博士:33,000~68,000元
この国の外国政府等奨学金を見る
留学のための奨学金
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応募方法
留学申請するパターンには次の5つがあります。
1. 政府交流:政府間の二国間交流協定による留学。
2. 学校間交流:学校間の交流協定による留学。
3. 中国大学単独入学奨学金プログラム:プログラムを実施している中国の大学に申請します。
4. 団体推薦:外国の学校、教育機関、友好団体から中国の関係機関を通じて推薦されるか、中国の関係大学に直接推薦されます。
5. 個人出願:中国の関係機関を通じて、または直接中国の関係大学に出願します。
大学のウェブサイトを読みこなそう!
主な提出書類
・願書
・パスポートの写し
・学位証明書と成績証明書
・中国語能力試験(HSK)4級以上の結果
※留学するには最低でもHSK4級は必要です。
修士(碩士)や博士の場合はHSK5-6級(180点以上)程度のレベルを求められます。
※英語教育課程に出願する場合は、TOEFLまたはIELTSのスコアを提出
・(修士課程(碩士)または博士号申請者)准教授以上の肩書(または同等の肩書)を持つ人物2名からの推薦状
・研究計画書(教育機関やプログラムによる)。
・留学に支障がなく健康であることを証明するもの(健康診断書など)
・(私費留学の場合)財政的保証を証明する書類
・(18歳未満の申請者)中国での後見人の証明書類
出願に必要な各種書類は、中国語または英語で書かれたもの、あるいはその翻訳を添付しなければなりません。 関連書類は中国の大学、または海外の中国大使館や領事館で入手できます。
日本の大学での手続き
申請期間
二国間政府間交換プログラムに参加する留学生の申請期間は、毎年1月初旬~4月初旬までです。申請者は、留学生の選考を担当する自国政府の関係部局を通じて申請書を提出します。
大学間交換留学生は在籍する大学によって申請方法や時期が異なります。在籍大学に問い合わせましょう。
私費留学生の場合、春季入学の出願期間は前年の9月15日~12月15日。秋季入学の出願期間は原則として当年の2月15日~5月15日までです。規定は学校によって異なります。入学案内書や願書は申請校から直接入手することができます。
入学試験・審査方法
外国人留学生は日本のセンター試験に相当する普通高等学校招生全国統一考試を受験する必要はありませんが、外国人志願者のために独自の入学試験を設けている大学もあります。
北京外国語大学(一例)
北京外国語大学(東京事務所)にて出願する場合、提出書類は以下です。
①入学願書(東京事務所指定)
②調査書(高等学校生徒指導要領などに基づいて作成し、厳封した「調査書」)
なお、高等学校卒業程度認定試験合格者(旧大検)は、合格証および合格成績証明書を提出。
③小論文(作文)
内容:
1.留学に対する自分の思い。
2.中国語の活用をどのように考えているか。
3.国際交流および日中友好に対する考え。
4.その他、受験生の得意分野について。
※1~4のいずれかを400字詰め原稿用紙で2枚程度
北京大学(一例) 筆記試験ありで申請の場合
書類審査後に試験(中国語、英語、数学)、最終試験
筆記試験なしで申請の場合
書類審査後に、最終試験
その他
卒業後の就職
外国人留学生がインターンシップをする際、インターンシップ・ガイドラインの規定が設けられており、留学生が学外での実習や勤務を希望する場合、学校の同意を得た上で、公安機関の出入境管理部門に対して居留証の追記を申請する必要があります。
申請には有効なパスポート、居住登録証明、学校および実習企業からの証明書などが必要です。公安機関が実習期間を承認し、居留証に実習の詳細が追記されます。
実際にインターンシップなどを行う場合は、在籍校の担当者に相談するようにしましょう。
中国は2017年、特定の条件を満たす優秀な外国人大学院卒業生の中国国内での就職を許可する通知を発表しました。対象は、中国国内の高等教育機関で修士(碩士)以上の学位を取得し、卒業後1年以内の留学生、および海外の著名大学で同等の学位を取得し、卒業1年以内の者です。
さらに、年齢、健康状態、無犯罪記録、学業成績、専攻と職種の一致、および職場の確定などの条件を満たす必要があります。就業許可と就業証の発行を通じて、中国での就業が可能となります。
また、中国国内の重点大学で本科以上を修了した優秀な外国人留学生が卒業後に起業などを行う場合、2年~5年の居留許可を申請できる政策を実施しています。この政策は2019年7月から全国の自由貿易試験区で推進されています。
申請条件には、健康状態、無犯罪記録、成績優秀などが含まれます。また、北京では外国人の私人事務居留証およびその延長に関して詳細なガイドラインが定められており、創業を希望する外国人留学生や投資家に対して、具体的な要件が求められています。
留学生会など、現地の日本人との交流
Study in Chinaのホームページ上で大学ごとの留学生同窓会のリンクにアクセスできます。