教育機関においてフルタイムで学ぶ場合(全日制の学生)は、入国前にSOLAR(Student’s Pass On-Line Application & Registration)システムで「学生パス」を申請する必要があります。
ただし以下の条件を満たす短期の語学留学である場合は、学生パスは不要です。
- 短期滞在許可の有効期間内、または30日以内のどちらか短い期間で修了するコース
- 一つの独立したコースであること(複数のプログラムを組み合わせたコースは学生パスが必要)
- 実地研修や一般客と接する研修、営業中の店舗での実習を含まないコース
※全日制ではなく、夜間または週末に行われる定時制コースに関しても学生パスは不要となります。
学生パスの申請の手順は以下の通りです。
①学生パスを申請するには、留学する教育機関が発行する入学許可書が必要です。まずは留学を希望する教育機関への入学申請を行いましょう。
②入学許可が得られると、教育機関から入学許可書が発行されます。発行された入学許可書に記載されている申請番号を用いてSOLARシステムにログインし、学生パスを申請します。
※学生パス申請に必要な書類などは、身分証や学歴の証明書などがありますが、留学する教育機関の種類(政府系や私立系など)によって若干異なります。そのため、ICA(Immigration & Checkpoints Authority シンガポール入国管理局)のサイトで詳細を確認することをお勧めします。
ICA(シンガポール入国管理局) >Becoming a Student's Pass Holder [英語]
③申請が受理された場合、ICAからIPAレター(In-Principle Approval letter)が発行されます。このレターに記載されている要件を全て満たすことによって、学生パスが発行されることになります。
④IPAレターとレターに記載されている必要書類を持ってシンガポールへ入国します。
⑤ICAのサイトからパス発行の予約をし、指定された場所へ行きます。書類の確認や指紋登録などを行い、問題がなければパスが発行されます。
申請費用は60シンガポールドルです。Multiple Journey Visa(有効期限内に何度でも出入国ができる)を希望する場合は、更に30シンガポールドルかかります。クレジットカード、デビットカード、もしくはインターネットバンキングでの支払いが可能です。
留学後にシンガポールで就労する場合は、いわゆる就労ビザを取得する必要がありますが、就労ビザの申請は個人ではなく雇用主が行うため、まずは就職先を探す必要があります。学生ビザが失効した後、就職活動を行うための滞在許可としてLong-Term Visit Pass (LTVP)を申請します。これは1年間有効でICAのウェブサイトから取得可能です。
ICA(シンガポール入国管理局)>Graduate from an Institute of Higher Learning seeking Employment in Singapore[英語]
その後、大学のキャリアサービスや求人ポータルを活用し、就職に成功した場合に、雇用主が適切な就労ビザを申請します。