留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

大学・大学院・短期大学・専門学校 奨学金留学

スタジオのプロジェクトを終えて(向かって左から3番目)
留学先国・地域:シンガポール
学校名:シンガポール国立大学
専攻名:都市計画
留学期間:2021年~2026年
留学先の課程:修士課程、博士課程
奨学金:JASSO給付型「海外留学支援制度(大学院学位取得型)」、SINGA奨学金

私が留学を目指したきっかけは、小さい頃から新聞等で目にしていた世界の問題の何か一つにでも解決に向けて貢献したいとの思いからでした。また、ある時に耳にした「世界市民」という概念が胸に刺さり、一市民として地球全体に渡る課題解決をしようと考えた時に、留学を通して語学・学力を伸ばす必要があると考えました。そして、高校卒業後に進学したアメリカの大学で、都市計画の重要性に気づき海外大学院でさらに深く学ぼうと決意しました。

留学先プログラムを選ぶ際、
(1) サステナブルな都市計画を実践的に学べること、
(2)大学院で学ぶ都市計画を実際の生活の中で感じられることを重視しました。
いくつかの大学院を受験・合格した上で、プログラムがより実践的なシンガポール国立大学を選びました。プログラムの選択は、全ての情報を得ることは難しいため、「ワクワクしながら本気で都市計画に向き合えそう」という直感にも従いました。資金面は、1 年目は両親と出身大学からの援助を受けましたが、2 年目はJASSO の奨学金を頂くことができました。

シンガポールの自然豊かな水辺
プログラムは二年間で、中心的な授業はスタジオと呼ばれるもので、実際に再開発が行われる土地を舞台に都市計画プロジェクトを提案する授業でした。セメスターの終わりには政府やデベロッパーの都市計画者を前にプレゼンを行う非常に実践的なコースでした。短期間で高いクオリティを求められる為、コロナ禍でありながらも学生間のコニュニケーションの密度が高かったです。生活面で苦労した点はハウジングでした。
大学の寮の部屋の数は限られているため、キャンパス外で部屋を探したのですが、家賃予算や条件に合う物件を見つけるまでに多くのエネルギーと時間を使いました。一つのアパートを複数のテナントでシェアすることが一般的なので、生活面でもルームメイトとの共同生活を通して文化交流をすることができました。

進路に関しては、留学を終えてから、偶然空間データ分析のコンサルタントとして世界的な開発銀行で働く機会に恵まれました。その中で、更に都市分析力をつけたいと感じた為、シンガポール国立大学の博士課程へ進学し現在に至ります。

幻想的な光のシンガポールの夜景
上記の通り現在も博士課程でのシンガポール留学を続けています。一つの留学から見える景色は次のステップの選択肢を増やすと実感しています。選択肢が多くなる分、意思決定は難しいですが、より多角的にキャリア設計を出来ています。

シンガポールにはアジア・世界トップレベルの大学があり、安全かつインフラが充実した生活環境も整っています。留学という貴重な機会を使う場所として良い場所であると自信を持ってお勧めできます。基本的にはアメリカやヨーロッパの大学院受験と同じプロセスなので、併願をしても良いかもしれないです。

まずは量から逃げない英語学習
私は大学学部から海外留学をしましたが、留学前は苦手だったスピーキングの強化に取り組みました。発話スピードとイントネーションを向上させるために、英会話教室に通っていました。現在もう一度やり直すなら、AI と英会話練習を行い細かい発音をスマホアプリで矯正すると思います。ただし、効率的に学ぶことにこだわりすぎるより、情熱を持って今できることをたくさんやる事が大切だと感じます。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。